「オーバーラッシュパック2」にて新たに登場したテーマ【スペース・ユグドラゴ】
不遇だったサイバース族がようやく強化され、フュージョン召喚という新たな軸を得て強化されました。
そんなサイバース族に興味を持つ方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は【スペース・ユグドラゴ】のデッキレシピとデッキの回し方について解説します。
必要なカードを求めてドローと墓地肥やしを繰り返す動きによりフュージョン召喚の難易度がグッと下がっています!
フュージョン軸のサイバース族デッキの基盤としてぜひ参考にしてみてください!
目次
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 24 |
《アトラシュート・ハイドロン》 | 3 |
《マルチスペース・ユグドラゴ》 | 3 |
《スペース・ユグドラゴ》 | 3 |
《カオス・フェムトロン》 | 3 |
《スカイエンペラー・ミニオン》 | 3 |
《スペース・バドエクスプロイト》 | 3 |
《スペース・シードライバー》 | 3 |
《天帝龍樹ユグドラゴ[L]》 | 3 |
魔法カード | 12 |
---|---|
《ディープワーニング・フュージョン》 | 3 |
《スペース・レゾナンス》 | 3 |
《ストレンジ・アトラクター》 | 3 |
《七宝船》 | 2 |
《天使の施し》 | 1 |
罠カード | 4 |
---|---|
《シャイニーシェイディー》 | 3 |
《魔法の筒》 | 1 |
エクストラデッキ(6枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
《ディープスペース・ユグドラゴ》 | 3 |
《デュアルスペース・ユグドラゴ》 | 3 |
今回採用しているモンスターには「墓地のモンスターがサイバース族のみである場合に発動できる効果」を持つモンスターが存在します。
そのためレジェンドモンスターは不採用となっています。
現状、サイバース族のレジェンドモンスターは存在しないのよね
デッキの回し方
- 《デュアルスペース・ユグドラゴ》のフュージョン召喚を狙う
- デッキトップ操作とドローソースを駆使して必要なカードを引き込む
①:《デュアルスペース・ユグドラゴ》のフュージョン召喚を狙う
フュージョン / 効果モンスター
レベル9 / 闇属性 / サイバース族 / 攻3300 / 守2400
「スペース・ユグドラゴ」+「スペース・ユグドラゴ」
【条件】なし
【効果】自分の墓地のモンスターを、「相手フィールドのモンスターの数」だけ選んでデッキに戻す。このターン、このカードは[この効果で戻したモンスターの数]までモンスターに攻撃できる。この効果でモンスター3体を戻した場合、さらにこのターン、このカードの攻撃は貫通する。
このデッキに採用しているフュージョンモンスターの1体《デュアルスペース・ユグドラゴ》
相手フィールドにモンスターが3体存在していれば、3回の貫通攻撃を行うことができ、大きくライフカットに貢献してくれます。
まずは、この《デュアルスペース・ユグドラゴ》のフュージョン召喚を目指します。
ここ最近のモンスターに見られる破壊耐性は持ち合わせていませんが、場合によってはそのまま勝ちに繋がるパワーを持つモンスターです!
- 《スペース・ユグドラゴ》
- 《マルチスペース・ユグドラゴ》
最上級モンスターのみを素材としてフュージョン召喚するわけですが、以下の注意点があります。
- 手札またはフィールドのみのモンスターを素材にフュージョン召喚しなけれならない
- 《マルチスペース・ユグドラゴ》はフィールドでしかフュージョン素材にできない
特に注意すべきが①で、これを意識しながらフュージョン素材を揃える必要があります。
これは以下の2パターンの組み合わせで行っていきます。
- 《マルチスペース・ユグドラゴ》+下級モンスター2体
- 《スペース・ユグドラゴ》+《スペース・シードライバー》
《マルチスペース・ユグドラゴ》+下級モンスター2体
効果モンスター
レベル8 / 闇属性 / サイバース族 / 攻2400 / 守0
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードのカード名はこのターン、「スペース・ユグドラゴ」になる。その後、自分の墓地のモンスター(レベル8以外/サイバース族/守備力0)1体を選んで手札に加える。
墓地に《スペース・ユグドラゴ》さえあれば、必要カード最低限にフュージョン素材を揃えることができます。
《マルチスペース・ユグドラゴ》の性質上、フィールドに揃える必要があるため、回収した《スペース・ユグドラゴ》はアドバンス召喚することでフィールドに素材を揃えます。
アドバンス召喚する性質上、カード消費は大きくなります。
《スペース・レゾナンス》があれば手札から特殊召喚できるので必要に応じて発動し消費を抑えることもできます。
通常魔法
【条件】自分の墓地にモンスター(レベル7以上/光属性・闇属性/サイバース族)がいる場合に発動できる。
【効果】手札のモンスター(サイバース族)1体を自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。この効果でモンスター(レベル7)を特殊召喚した場合、さらに自分は1枚ドローできる。
《スペース・ユグドラゴ》の特殊召喚だったら1枚ドローもできるから、カード消費なく展開できるようになるわね
《スペース・ユグドラゴ》+《スペース・シードライバー》
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / サイバース族 / 攻2400 / 守0
【条件】自分フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】手札のモンスター(サイバース族)1体を自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
効果モンスター
レベル1 / 闇属性 / 戦士族 / 攻0 / 守1000
【条件】自分フィールドに表側表示モンスター(レベル7以上)がいて、自分の墓地のモンスターがサイバース族のみの場合に発動できる。
【効果】自分の墓地のモンスター(レベル2以上/光属性・闇属性/守備力0)1体を選んで手札に加える。
《スペース・シードライバー》で《マルチスペース・ユグドラゴ》または《スペース・ユグドラゴ》を回収。
その後《スペース・ユグドラゴ》の効果により《スペース・シードライバー》をコストにして、回収したモンスターを特殊召喚することができます。
これによりフィールドに素材を揃えます。
基本的にはこの2パターンを軸にフュージョン素材を揃えていくこととなります。
《ディープワーニング・フュージョン》は《スペース・バドエクスプロイド》により墓地からも回収できるため、合わせて活用しましょう。
そして【サイバース族】は、デッキトップ操作とドローソースにより必要なカードを引き込みやすくなっているので、これを駆使して必要なカードを引き込みます。
②:デッキトップ操作とドローソースを駆使して必要なカードを引き込む
《スカイエンペラー・ミニオン》
効果モンスター
レベル3 / 光属性 / サイバース族 / 攻1000 / 守100
【条件】このカードを召喚したターンに発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード4枚をめくり、お互いに確認する。自分はその中から「スペース・ユグドラゴ」またはマキシマムモンスター(サイバース族)1体を選んで手札に加える事ができる。残りのカードを好きな順番でデッキの上に戻す。
デッキトップ操作は《スカイエンペラー・ユニオン》で行います。
必要なカードをデッキトップに配置することで、ドローソースによりそのカードを引きにいくことができるため、より質の良い手札交換・手札増強が行えるようになります。
不確定要素ではありますが、めくれたカードの中から特定のカードを手札に加えることができ、上振れ要素としてアドバンテージを得られる可能性があるのもポイントです。
《天帝龍樹ユグドラゴ[L]》の採用はこのためで、《スカイエンペラー・ユニオン》の他にも《マルチスペース・ユグドラゴ》《カオス・フェムトロン》と様々なカードの回収対象として対応しています。
《天帝龍樹ユグドラゴ[L]》
マキシマム / 効果モンスター
レベル4 / 光属性 / サイバース族 / 攻900 / 守0
【条件】マキシマムモード:デッキの上からカード3枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター(レベル8以下)1体を選んで破壊する。
回収対象としての役割しかないため、このカード自身は通常モンスターと同等のモンスターとなっています。
ドローする効果を持つカードは計12枚採用しており、中でも《アトラシュート・ハイドロン》《ストレンジ・アトラクター》《七宝船》《天使の施し》は《スカイエンペラー・ユニオン》と共に使うことが多いです。
《アトラシュート・ハイドロン》
効果モンスター
レベル8 / 光属性 / サイバース族 / 攻2500 / 守0
【条件】自分の墓地にモンスター(サイバース族)が3体以上いる場合、デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力はターン終了時まで[自分の墓地のモンスターの数]×100アップする。自分の墓地にモンスター(サイバース族)が8体以上いる場合、さらに自分は1枚ドローできる。
少し条件は重いものの、自身の攻撃力強化とドローによる手札増強を行うことができます。
《スカイエンペラー・ユニオン》を活かす場合は以下のようにデッキトップのカードを配置することを意識しましょう。
1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|
左から順にデッキトップから配置されています。
1番目は《アトラシュート・ハイドロン》の効果のコストとして墓地へ送られるため、手札に加えたいカードをデッキトップから2番目に配置するイメージです。
今回の場合、状況的に不要である《カオス・フェムトロン》を1番目に配置し、手札に引き込みたい《スペース・シードライバー》を2番目に配置しています。
ちなみに、デッキトップの配置は相手に伝える必要はありません。
そのため罠カードを手札に引きこんだ場合でも、それが相手に伝わりにくいのはメリットとなっています。
デッキトップ操作を絡めることで動きは強くなるけど、計算して配置しないといけないから結構頭を使うのよね
配置によって勝ち筋への繋がり方が大きく変わるのでよく回して練習するのがおすすめです!
覚えておくと役に立つ細かい動き
フュージョン召喚前の+α展開
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / サイバース族 / 攻2400 / 守0
【条件】自分フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】手札のモンスター(サイバース族)1体を自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
手札のサイバース族を特殊召喚できる《スペース・ユグドラゴ》ですが、フュージョン召喚前に効果を発動し3体目の最上級モンスターを展開しておけば、フュージョン召喚後の盤面を強くすることができます。
例えば以下の手札・墓地の場合です。
この手札から以下の盤面を作ることができます。
- 《スペース・レゾナンス》の効果により《マルチスペース・ユグドラゴ》を手札から特殊召喚
- 《マルチスペース・ユグドラゴ》の効果により《天帝龍樹ユグドラゴ[L]》を墓地から回収
- 《天帝龍樹ユグドラゴ[L]》と《スペース・シードライバー》を召喚
- 《スペース・シードライバー》の効果により《スペース・ユグドラゴ》を墓地から回収
- 《スペース・バドエクスプロイト》の効果により《ディープワーニング・フュージョン》を墓地から魔法&罠ゾーンにセット
ここから《スペース・ユグドラゴ》の効果で《アトラシュート・ハイドロン》を特殊召喚してからフュージョン召喚すれば、より強い盤面を構築することができます。
これはほんの一例ですが、他にもパターンはあるため意識してみてください。
《スペース・バドエクスプロイト》+《スカイエンペラー・ユニオン》
効果モンスター
レベル2 / 闇属性 / サイバース族 / 攻300 / 守100
【条件】自分フィールドに表側表示モンスター(レベル7以上/サイバース族)がいる場合、デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手に500ダメージを与える。その後、自分の墓地の「ディープワーニング・フュージョン」1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットできる。
《スカイエンペラー・ミニオン》の効果で《ディープワーニング・フュージョン》がめくれた場合、《スペース・バドエクスプロイト》の効果のコストで墓地へ送られるようにデッキトップに配置すれば、無駄なく効果を活用できます。
“何を墓地へ送り、何をデッキに残すか”
《スペース・バドエクスプロイト》に限らずですが、この取り捨て選択が重要となるため、ここも意識することでアドバンテージがさらに得やすくなります。
《ディープワーニング・フュージョン》による破壊
通常魔法
【条件】なし
【効果】自分の手札のモンスターのみ、または自分フィールドの表側表示モンスターのみを素材として墓地へ送り、モンスター(光属性・闇属性/サイバース族)をフュージョン召喚する。この効果で元々のカード名が「スペース・ユグドラゴ」のモンスターを墓地へ送った場合、さらに相手フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
《スペース・ユグドラゴ》を素材にフュージョン召喚した場合、相手フィールドのカードを1枚破壊することができます。
《デュアルスペース・ユグドラゴ》により全ての相手モンスターに攻撃できるため、基本的には魔法・罠カードを破壊しましょう。
安全な攻撃を確保しやすくなります。
他のカードの採用理由
レジェンドカード
《天使の施し》
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分は3枚ドローする。その後、自分は手札2枚を選んで墓地へ送る。
フュージョンモンスターを軸にするデッキは、デッキの都合上、必要なカードをいかにに早く集めるかが重要になります。
そのため、必要なカードを安定して引く確率を上げるために《天使の施し》を採用しました。
個人的に一番推奨したいのは《天使の施し》ですが、フュージョン召喚のサポートに繋がる《死者蘇生》《悪夢再び》も採用候補になると思います。
《魔法の筒》
通常罠(LEGEND)
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
【効果】その攻撃を無効にし、[そのモンスターの攻撃力]だけ相手にダメージを与える。
《デュアルスペース・ユグドラゴ》《アトラシュート・ハイドロン》と高い攻撃力を得やすいモンスターが多く、相手へのダメージが次のターンの勝ちに繋がることも多いです。
そのため《魔法の筒》を採用しました。
ちなみに《ディープスペース・ユグドラゴ》は戦闘破壊を強要できるモンスターであるため、《魔法の筒》と相性が良いカードになっています。
個人的には《ディープスペース・ユグドラゴ》を破壊せずに高い攻撃力をダメージに変換しやすくなる《激流葬》も選択肢の一つかなと思います。
その他のカード
《カオス・フェムトロン》 墓地肥やしを行いながら守備力0のモンスターを墓地から回収できるモンスター。 不確定要素が強く安定はしないため、墓地からモンスターを回収する効果は適用できればラッキー程度の感覚です。 《スカイエンペラー・ミニオン》と共に引けていれば能動的に使えます。 | |
《ディープスペース・ユグドラゴ》 制圧力の高いフィニッシャー。 《デュアルスペース・ユグドラゴ》では突破できない攻撃力3400以上のモンスターがいる時などに召喚を狙います。 《アトラシュート・ハイドロン》も高い攻撃力を得られるモンスターであるため出番はほとんどありません。 | |
《スペース・レゾナンス》 手札の最上級モンスターを特殊召喚するための魔法カード。 《スペース・ユグドラゴ》を特殊召喚できればドローできるため、《スカイエンペラー・ミニオン》と相性の良いカードでもあります。 | |
《ストレンジ・アトラクター》 サイバース族専用の手札交換カード。 終盤ではデッキリソースを回復しながら手札増強を行うカードとして使用することができます。 | |
《七宝船》 モンスターをコストにする手札交換カード。 基本的には《スペース・ユグドラゴ》をコストに発動し、損失なく使いたいカードですが、他のカードで得たアドバンテージをドローに変換するためにも使えます。 そのため《スペース・ユグドラゴ》以外のモンスターもコストにすることがあります。 | |
《シャイニーシェイディー》 相手モンスターの攻撃を抑制できるカード。 豊富なドローソース、墓地からの回収手段により手札を余らせる動きは可能であるため、発動タイミングは意外にも作りやすいです。 守備表示になった相手モンスターは《デュアルスペース・ユグドラゴ》の貫通攻撃を活かすことにも繋がります。 |
まとめ
今回は【スペース・ユグドラゴ】デッキのデッキレシピとデッキの回し方について解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 《デュアルスペース・ユグドラゴ》のフュージョン召喚を狙う
- デッキトップ操作とドローソースを駆使して必要なカードを引き込む
- フュージョン召喚前の+α展開
- 《スペース・バドエクスプロイト》+《スカイエンペラー・ユニオン》
- 《ディープワーニング・フュージョン》による破壊
【爬虫類族】デッキに通ずる難易度高めのデッキですが、下準備していた動きがどんどん繋がっていくのはめちゃくちゃ楽しいですよ!