《彩光のプリマギターナ》
![]() | 効果モンスター レベル7/光属性/サイキック族/攻2200/守0 【条件】1000LPを払って発動できる。 【効果】自分フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、[相手フィールドのモンスターの数]×300アップする。 |
アーティストである彼女《彩光のプリマギターナ》は、観客(相手モンスター)の数だけ自身のボルテージ(攻撃力)を上げるという特徴がカード効果として反映されています。
《彩光のプリマギターナ》のようにラッシュデュエルのカード効果やイラストは、そのカードの設定・世界観が大きく反映されデザインされています。
今回はそんなラッシュデュエルのフュージョンモンスターに焦点を当ててカードデザインを解説します!

この記事を読み終わる頃には、いつもとは別の視点でラッシュデュエルを楽しめるようになりますよ!
目次
フュージョンモンスターの特徴別カードデザイン
- 特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスター
- 特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスター
- コンタクトフュージョンを行えるモンスター
- 緩い素材指定のみのフュージョンモンスター
フュージョンモンスターは大きく分けて4つのコンセプトでカードデザインされています。
指定されている素材やイラストからある程度判別できるようになっているのですが、特徴が異なるのでそれぞれ解説していきます。
①:特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスター
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特定のモンスターを素材としたフュージョンモンスターは、素材となっているモンスター全ての特徴が反映されているのが特徴で、最もスタンダードなフュージョンモンスターとなっています。
例えば《連撃竜騎士-セブンスナイト》の場合です。

素材モンスター |
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見た目には素材モンスター2体の特徴、効果には《セブンスロード・マジシャン》の攻撃力強化、《連撃竜ドラギアス》の連続攻撃の特徴が反映されています。
これが特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスターの特徴です。
中には上記のような特徴を持ちながら緩い素材指定となっているモンスターも存在しています。
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素材モンスター | 素材モンスター |
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これらはテーマとしての動きの強化のための処置となっているため、イラストや効果を見る事で”特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスター”である事がわかるようになっています。
ちなみに特定のモンスターを素材としたフュージョンモンスターには、素材モンスターの原型をほとんどそのまま留めたモンスターも存在します。
いわゆる「並んだだけフュージョン」「乗っただけフュージョン」ってやつです。
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全くフュージョンしてないけど、カードデザインとしては特定のモンスターを素材としたフュージョンモンスターに分類されるわ
特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスターの例
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ここまでの点を踏まえて、他にも存在する特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスターを紹介します。
《ギャラクティカ・カオス・オブリビオン》

素材モンスター |
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フュージョン素材である《ギャラクティカ・オブリビオン》《ヴォイドヴェルグ・レクイエム》の特徴がバランスよく見た目に反映されています。
効果は自身の攻撃力を2段階で強化する《ヴォイドヴェルグ・レクイエム》の特徴を反映させながら、《ギャラクティカ・オブリビオン》と同じ通常モンスターを強化の参照対象にしています。
《E・HERO フレイム・ウィングマン》

素材モンスター |
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設定では本来の姿が《E・HERO フレイム・ウィングマン》であり、《E・HERO フェザーマン》《E・HERO バーストレディ》は仮の姿となっているモンスターです。
この本来の姿は、フュージョンする際の力の割合が変わることで、同じ組み合わせでも別の姿になれるのが特徴となっています。
風の力の割合が多い姿 | 炎の力の割合が多い姿 |
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ちなみに仮の姿である「E・HERO」には風・炎・水・地・雷の力を持つ5人のヒーローがおり、それぞれの力を融合・分離させることで様々な姿へと変化することができます。
風 | 炎 | 水 | 地 | 雷 |
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《トランザム・V・ライナック》

素材モンスター |
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片方のフュージョン素材に素材指定はないものの《トランザム・ライナック》《ギャラクティカ・オブリビオン》の特徴が色濃く見た目に反映されており、特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスターであることがイラストからわかるようになっています。
武器の剣は前作の主人公のエースカード《マスター・オブ・セブンスロード》を彷彿させるカラフルなエフェクトが施されており、他のモンスターの力を借りることで更なる力を発揮できる特徴が効果として反映されています。
《マスター・オブ・セブンスロード》

素材モンスター |
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素材指定は《セブンスロード・マジシャン》《セブンスロード・ウィッチ》の2体ですが、7体の「セブンスロード」モンスターを集約したような姿をしており、各部には素材モンスターの特徴が反映されています。
また効果には7体を素材としていることを示唆するように、7体の闇属性・魔法使い族モンスターが墓地にいることで真の力を発揮できるようになっています。
素材となっているモンスターの力は個別に引き出せるようになっており、力を引き出した姿も登場しています。
![]() | 《マジェスティ・オブ・セブンスロード》 《セブンスロード・エンチャンター》の力を引き出した姿で、《セブンスロード・エンチャンター》の持つマジックハンドのような武器が見た目に反映されている他、同じバウンス効果により相手フィールドに干渉できる効果を持っています。 |
《風奏調苛のバンディーヴァ・D》

素材モンスター |
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フュージョン素材に素材指定はないものの《闘奏のバンディージョ》《風彩のプロフェシーフレーズ》の特徴が見た目に反映されています。
この特徴から特定のモンスターを素材にしたフュージョンモンスターであることがイラストからわかるようになっています。
素材モンスターの瞳の色がオッドアイとして反映している他、装飾も各部に反映されています。
②:特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスター
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特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスターは、ベースとなるモンスターの強化形態となる姿をしているのが特徴です。
上記のことから、もう一方の素材をベースモンスターを強化する外部の力として表現しており、ベースモンスター以外の特徴がほとんど現れていません。
例えば《ハーピィ・レジーナ・SA》の場合は、自身に装備された《ハーピィズフルドレス》を風属性・鳥獣族モンスターに見立てて強化素材としています。

素材モンスター |
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緩い素材指定は外部の力に由来していることも多く、《ハーピィ・レジーナ・SA》の場合は《ハーピィズフルドレス》を装備できる《ハーピィ・レディ》の属性・種族から来ています。
フュージョン方法の指定に特徴はなく、モンスターによってはコンタクトフュージョンによりフュージョン召喚できるようにもなっています。
特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスターの例
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ここまでの点を踏まえて、他にも存在する特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスターを紹介します。
《エターナル・ギャラクティカ・オブリビオン》

素材モンスター |
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仲間との力を合わせることで生まれた《エターナル・ギャラクティカ・オブリビオン》。
この仲間との力を光属性・ギャラクシー族に置き換えた素材となっています。
また上記の特徴は効果にも反映されており、墓地のモンスターの数だけ自身の攻撃力を強化できるようになっています。
《ロードアポストル・スリンガー》

素材モンスター |
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ベースモンスターである《スペル・アーチャー》は初期の頃から《セブンスロード・マジシャン》をサポートするモンスターとして存在するモンスターです。
アポストルが使徒という意味であることから、「ロードアポストル」=「ロードの使徒」→「セブンスロードの使徒」であることが読み取れます。
「セブンスロード」モンスターが闇属性・魔法使い族であることから、継承された「セブンスロード」の力を闇属性・魔法使い族に置き換えた素材指定となっており、《ロードアポストル・スリンガー》は力を継承された姿となっています。
力の継承には段階があり、以下のように段階を経て今の姿へと変化しています。
第一段階 | 第二段階 | 第三段階 |
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ちなみに「ロードアポストル」モンスターは他にも存在しており、同じように段階を経て姿が変化しています。
第一段階 | 第二段階 | 第三段階 |
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《栄華夢中のシルビクス》

素材モンスター |
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特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスターと同じ特徴を持ちますが、テーマ性から素材指定はされていません。
しかし、カード名から《夢中のシルビクス》の強化形態であることがわかりますよね。
《夢中のシルビクス》は人間を夢中化(昆虫化)させるという設定がありますが、”人間の夢中化=勢力の増大”から昆虫族を自身の強化素材として指定しています。
カード効果では《夢中の抱擁》によりそれを再現できるようになっており、相手との勢力差を付けながら自身の強化(勢力の増大)に繋げることができます。
《夢中の抱擁》
![]() | 通常魔法 【条件】自分フィールドの表側表示モンスター1体と、自分または相手フィールドの表側表示モンスター(レベル9以下)1体を素材として墓地へ送り、モンスター(光属性/昆虫族)をフュージョン召喚する。このターン、自分はモンスター(昆虫族以外)で攻撃できない。 |
③:コンタクトフュージョンを行えるモンスター
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コンタクトフュージョンを行えるモンスターは、ベースとなるモンスターが他のモンスターの力を借りることで強化形態となる姿をしているのが特徴です。
“特定のモンスター+緩い素材指定のフュージョンモンスター”とは異なり、他のモンスターの力を借りている状態であり力を借りているモンスターの特徴が少し反映されてるという違いがあります。
全てのモンスターがコンタクトフュージョンを行うことができますが、コンタクト(接触)の意味通り、フュージョン(融合)のような強力な力は生み出しにくく、全体的にレベルが低めに設定されています。
例えば《E・HERO パルス・ネオス》の場合、《N・アクア・ドルフィン》の力を借りることにより、モンスターを破壊する効果を継承しています。

ベースモンスター | 力を借りているモンスター |
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《N・アクア・ドルフィン》の力を借りることで新たな力を得てるけど、フュージョンのような大きなレベル上昇はないわね!
コンタクトフュージョンを行えるモンスターの例
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ここまでの点を踏まえて、他にも存在するコンタクトフュージョンを行えるモンスターを紹介します。
《ロードスター・グラディマギア》

ベースモンスター | 力を借りているモンスター |
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《ロードスター・グラディマギア》は《ロードスターの剣士》が《セブンスロード・マジシャン》の力を借りた姿をです。
カード名も”剣闘士(グラディエーター)+魔術(マギア)”の造語「グラディマギア」から来ており、剣士から魔剣士へと変化していることがわかります。
イラストは青い炎を放つ《セブンスロード・マジシャン》、効果は《セブンスロード・マジシャン》から派生した《セブンスフィアー・マジシャン》を彷彿させるものとなっています。
《ウィスニャーリング・フェアリー》

ベースモンスター | 力を借りているモンスター |
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《ささやきの妖精》ベースに、もう一方は緩い素材指定となっていますが、その特徴から《はぐれ使い魔》とのコンタクトフュージョン体であることがわかります。
元々持っていたバウンス効果が魔法・罠カードに干渉できる効果に強化され、《はぐれ使い魔》のフュージョン体《はぐれ集い魔》を彷彿させる他の《はぐれ使い魔》を招集する効果を得ています。
《エクスキューティー・プラウティ・F》

ベースモンスター | 力を借りているモンスター |
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《エクスキューティー・プラウティ》が《エクスキューティー・レイア》の力を借りた姿をしており、効果には本来の効果に《エクスキューティー・レイア》の効果が加わる形となっています。
《エクスキューティー・ライディング》では《エクスキューティー・レイア》が乗りこなす動物に同乗しており、コンタクトしている様子も確認できます。

上記のように【エクスキューティー】は関わりの深い者とコンタクトフュージョンする傾向にあり、《エクスキューティー・リュミエル》も同じようにコンタクトフュージョンしています。
力を借りた姿 |
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ベースモンスター | 力を借りているモンスター | コンタクトしている様子 |
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④:緩い素材指定のみのフュージョンモンスター
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ベースとなるテーマ・世界観を補完するような存在であるフュージョンモンスターです。
素材モンスターを指定していない性質から元となるモンスターがおらず、属するテーマ・世界観の上位的存在となっています。
例えば《伝導士アルケミカライザー・スイライ》はベースとなるテーマ【ケミカライズ】を補完する存在となっていますが、【ケミカライズ】には《SPアシスタント・アーチ》のような科学者(錬金術師)も存在しています。

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科学者として彼女たちの上位的存在であるため、もしかすると彼女たちは《伝導士アルケミカライザー・スイライ》をアシスタントしている立場のモンスターなのかもしれません。
緩い素材指定のみのフュージョンモンスターの例
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ここまでの点を踏まえて、他にも存在する緩い素材指定のみのフュージョンモンスターを紹介します。
《アルケミカライズ・オーブ》

《伝導士アルケミカライザー・スイライ》と同じように《アルケミカライズ・オーブ》も【ケミカライズ】を補完する上位的存在です。
同じ科学者のアシスタントたちがペットを従えているため、それらペットの上位種として《伝導士アルケミカライザー・スイライ》が使役していることが示唆されます。
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《超顕竜エラスモーター》

恐竜族の上位的存在で、自身の追加効果の適用条件になれる《ブラキオレイドス》とは同じ首長竜をモチーフとしている点が共通しています。
恐竜族が進化をモチーフにしているから、生態系の進化の過程で生まれた恐竜族の上位種という位置付けなのかもしれません。
《セレブローズ・ファビュラス・マジシャン》

【セレブローズ】の世界観を補完する上位的存在です。
緩い素材指定のみのフュージョンモンスターの中では異例のモンスターとなっており、素材が指定されているにも関わらず、素材モンスターの特徴が反映されていません。
そのため、多く存在するテーマカードのイラストでは他の「セレブローズ」モンスターと共に描かれることはなく、独立したモンスターとなっています。
また同じ素材でコンタクトフュージョンできる《セレブローズ・インコグニート・マジシャン》も同じ立ち位置のモンスターとなっており、世界観を補完する存在となっています。

素材モンスターとの関連性が薄く、《セレブローズ・ファビュラス・マジシャン》のプライベートの姿となっています。

【セレブローズ】は異例なフュージョンモンスターが多く、他にも世界観を補完するフュージョンモンスターが多く存在していますよ
まとめ
今回はフュージョンモンスターのカードデザインについて解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
フュージョンモンスターの特徴別カードデザイン
素材の特徴 | カードデザインの特徴 |
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特定のモンスターを素材に指定 | 素材となっているモンスター全ての特徴が反映されている。 |
特定のモンスター+緩い素材指定 | ベースとなるモンスターの強化形態としてデザインされている。 |
コンタクトフュージョンを行える | ベースとなるモンスターが他のモンスターの力により強化された形態としてデザインされている。 |
緩い素材指定のみ | ベースとなるテーマ・世界観を補完するような存在としてデザインされている。 |

視点を変えてカードを見てみるのも楽しいので、皆さんも改めてカードを見返してみてください!