トリプルビルドパック「エボリューション・インパクト」にて強化された【恐竜族】
マキシマム軸、フュージョン軸、通常モンスター軸(バニラ軸)と3つの方向性で強化された恐竜族ですが、今回は通常モンスターに焦点を当てた構築を解説します。
《はじまりの星》サポートカードの登場により、通常モンスター軸である点をより活かせるようになったのがポイントです。
見た目通りかなり脳筋なデッキに仕上がりました!
目次
デッキレシピの解説
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 23 |
《憤砕竜アンガーローグ》 | 3 |
《冷酷なる斬撃-メガプランダー》 | 3 |
《竜骸のプシュケラ》 | 2 |
《流聖のプリアージュ》 | 1 |
《スナイプストーカー》 | 1 |
《二頭を持つキング・レックス》 | 3 |
《屍を貪る竜》 | 3 |
《ワイルド・ラプター》 | 3 |
《セレブロントサウルス》 | 2 |
魔法カード | 16 |
---|---|
《ジュラシック・ドロー》 | 3 |
《強欲で謙虚な壺》 | 3 |
《はじまりの星》 | 3 |
《コーリング・ダーク・メテオ》 | 3 |
《レジェンド・ストライク》 | 2 |
《コスモス姫のお戯れ》 | 1 |
《天使の施し》 | 3 |
罠カード | 1 |
---|---|
《聖なるバリア -ミラーフォース-》 | 1 |
今回は墓地の恐竜族・通常モンスターの数により大幅な攻撃力強化を行える《竜骸のプシュケラ》を軸に構築しました。
高い攻撃力を得やすくなっているので、それを駆使してビートダウンを行うデッキになっています。
《流聖のプリアージュ》《はじまりの星》を採用することにより、素早く墓地を形成できるようになっており、再現性が高くなっているのがポイントです。
【恐竜バニラ】デッキの回し方:動きの解説
まず、今回のデッキの特徴として以下の強みがあります。
- 最大3900の攻撃力強化を行える
- 墓地肥やし手段が豊富
それぞれの強みに沿ってデッキの回し方・動きを解説していきます。
①:豊富な墓地肥やし手段で攻撃力の強化値を上げる
効果モンスター
レベル4 / 地属性 / 恐竜族 / 攻1100 / 守800
【条件】自分の墓地に通常モンスター(恐竜族)がいる場合、デッキの上からカード2枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(恐竜族)1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで、[自分の墓地の通常モンスター(恐竜族)の数]×300アップする。
通常モンスターを計13枚採用しているため、《竜骸のプシュケラ》の効果により最大3900の攻撃力強化を行う事ができます。
もちろんこの効果は重ねがけする事が可能であるため、複数体の効果を発動できれば、さらなる攻撃力強化に繋げる事ができます。
この大幅な攻撃力強化に少しでも早く繋げるために、《流聖のプリアージュ》《はじまりの星》を駆使して墓地肥やしを行なっていきます。
《はじまりの星》 2枚分の墓地肥やしを行いながら、レベル5以下の通常モンスターを墓地から回収する事ができます。 通常モンスターの採用枚数から墓地に通常モンスターを用意するのは容易であるため、序盤から発動した場合でも損失を負う事なく墓地肥やしを行う事ができます。 | |
《流聖のプリアージュ》 《はじまりの星》を墓地から回収しつつ1枚ドローを行う事ができまるため、墓地肥やし速度を高めつつ《竜骸のプシュケラ》を引き込みやすくしてくれます。 |
これら2枚により1ターンに4枚以上の墓地肥やしを行うことも可能になっているため、《竜骸のプシュケラ》の効果による攻撃力強化値を上げやすくなっています。
《流聖のプリアージュ》自体は攻撃力が低いため、効果発動後は《憤砕竜アンガーローグ》や《冷酷なる斬撃-メガプランダー》のアドバンス召喚のリリースに使用するのが理想です。
連続して《はじまりの星》を発動できるのはすごいけど、手札に下級モンスターがかさばらないの?
《はじまりの星》の効果によりレベル5以下の通常モンスターを墓地から回収する事ができますが、現状レベル5の恐竜族通常モンスターが存在しないため、下級モンスターしか墓地から回収する事ができません。
これにより手札に下級モンスターが溢れてしまうように感じますが、それらのモンスターは素引きしたレベル5以上のモンスターのアドバンス召喚のリリースに使用する他、以下のカードのコストして使用し処理していきます。
《スナイプストーカー》 サイコロの出目による運はありますが、手札コストにしたカードの数だけ相手のカードを破壊する事ができます。 これにより手札の通常モンスターを効率よく処理する事ができます。 魔法・罠カードも破壊する事ができるため《竜骸のプシュケラ》により得た高い攻撃力を通しやすくなるのもポイントです。 | |
《ジュラシック・ドロー》 手札の恐竜族をドローに変換することができるため、通常モンスターを処理しながら《竜骸のプシュケラ》やそれに繋がるカードを引き込みやすくなります。 発動後は恐竜族しか攻撃できなくなる点は要注意です。 | |
《コスモス姫のお戯れ》 手札のカードを相手のカードの破壊に変換する事ができます。 相手のフィールドにより、さらにドローに繋げることもできるため、通常モンスターを処理しながらデッキを回転させられるのもポイントです。 |
レベル5以上のモンスターや、これらのカードのおかげでイメージよりは手札に下級モンスターが溢れることはありません。
ちなみにどうしても溢れてしまうような場面では、墓地から回収した《はじまりの星》を発動せずにセットするまたは、墓地回収効果を使用しないという選択肢も有効です。
《はじまりの星》の墓地回収効果は必ず適用しなければいけないわけじゃないのね!
②:蘇生と墓地再利用により《竜骸のプシュケラ》の効果発動機会を増やす
墓地肥やしの過程で墓地へ送られてしまう可能性のある《竜骸のプシュケラ》ですが、以下のカードを併用することでそれをケアしつつ《竜骸のプシュケラ》の発動機会増加に繋げます。
《レジェンド・ストライク》 《竜骸のプシュケラ》を墓地から特殊召喚する事ができます。 他には《スナイプストーカー》《流聖のプリアージュ》も特殊召喚できるため、状況に応じてカードの破壊、墓地肥やし&ドローの選択肢があるのもポイントです。 | |
《コーリング・ダーク・メテオ》 墓地のモンスター2体をデッキに戻しつつ、相手の魔法・罠カードを破壊する事ができます。 これにより《竜骸のプシュケラ》を再利用しつつ《竜骸のプシュケラ》により得た高い攻撃力を通しやすくなります。 デッキ枚数が少なくなりやすい中盤以降ではデッキ内の《竜骸のプシュケラ》の濃度が高まるため、《ジュラシック・ドロー》や《強欲で謙虚な壺》で引き込みやすくなるのもポイントです。 |
本デッキはライフコストを必要とするカードが多く墓地肥やしも高速で行うため、ロングゲームが苦手なデッキです。
そのため、本デッキ唯一のデッキ回復手段である《コーリング・ダーク・メテオ》の発動タイミングがかなり重要になります。
以上のことから中盤以降はできるだけデッキ内の《竜骸のプシュケラ》の濃度を高められるように発動するのがポイントです。
③:《憤砕竜アンガーローグ》でライフ奪取を後押し
効果モンスター
レベル8 / 闇属性 / 恐竜族 / 攻2500 / 守1600
【条件】自分フィールドにこのカード以外の表側表示モンスター(恐竜族)がいる場合、デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの攻撃力が一番高い表側表示モンスター全ての攻撃力はターン終了時まで、[自分フィールドの守備力が一番高い表側表示モンスターの守備力]だけダウンする。
相手モンスターの攻撃力を1600ダウンさせる事ができるため、これにより戦闘によるライフ奪取を後押ししていきます。
同じ攻撃力のモンスターを複数体展開するデッキに対してはさらに大きなリターンを得られるのが強みで、状況によっては合計4800分の攻撃力ダウンを行うこともできます。
また恐竜族の下級通常モンスターは攻撃力が1600と比較的高いので、それらと共に展開することで2体以上の最上級モンスターも突破しやすくなっています。
ちなみに最上級モンスターである点もポイントで、フィールドを空けつつ2体目以降の《竜骸のプシュケラ》の効果発動に繋げる役割もあります。
今回は《ジュラシック・ドロー》による攻撃制限の影響を受けない恐竜族である点を優先して選択しましたが、以下のモンスターもおすすめです。
《ビックリード・ドラゴン》 《竜骸のプシュケラ》による攻撃力強化をそのまま弱体化に変換する事ができ、実質的に直接攻撃を行える状況を作る事ができます。 攻撃力の低さから返しのターンに弱く、以下のような欠点もあります。 ・《ジュラシック・ドロー》のコストにできない ・《ジュラシック・ドロー》による攻撃制限の影響を受けてしまう | |
《深淵竜神アビス・クラーケン[L]》 一番の強みは墓地のモンスターを1〜5枚の中で任意にデッキに戻せることです。 これにより中盤以降もデッキ切れを起こすことなく戦う事ができ、序盤でも《竜骸のプシュケラ》や《流聖のプリアージュ》のみをデッキに戻すという立ち回りを行えるようになります。 こちらも《ビックリード・ドラゴン》と同じく、《ジュラシック・ドロー》に対応していないという欠点があります。 |
他のカードの採用理由
※レベル4・恐竜族・通常モンスターは全て《竜骸のプシュケラ》の効果に貢献できる下級アタッカーとしての役割であり、それ以上の役割はないため割愛します。
《冷酷なる斬撃-メガプランダー》 上級アタッカー。 最も攻撃力の高い恐竜族・通常モンスターとして選択しましたが、《はじまりの星》非対応のためレベル5・通常モンスターが登場した場合はそちらに差し替えるのがおすすめです。 | |
《強欲で謙虚な壺》 質の高いドローを行えるカード。 《レジェンド・ストライク》以外に特殊召喚を行うカードがないため扱いやすく、《竜骸のプシュケラ》や状況により必要なカードを引き込みやすくしてくれます。 《レジェンド・ストライク》を引いている場合は、発動タイミングに要注意です。 | |
《天使の施し》 質の高い手札交換を行えるカード。 デッキの爆発力が《竜骸のプシュケラ》に依存しているため、デッキに触る枚数が多い《天使の施し》を優先して採用しました。 | |
《聖なるバリア -ミラーフォース-》 相手の攻撃を阻止しながら次のターンの戦闘ダメージに貢献してくれるカード。 召喚・特殊召喚に合わせて展開を妨害できる《狡猾な落とし穴》や、自分のターンでも攻撃のために発動できる《激流葬》と入れ替えるのもおすすめです。 |
まとめ
今回は【恐竜バニラ】デッキのデッキレシピを解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 墓地肥やし手段により《竜骸のプシュケラ》の攻撃力強化の下準備を行う
- 下準備が整った後は蘇生・墓地再利用手段により《竜骸のプシュケラ》による複数回の攻撃力強化を狙う
- 可能であれば《憤砕竜アンガーローグ》によるライフ奪取の後押しも行う
中盤以降はできるだけデッキ内の《竜骸のプシュケラ》の濃度を高められるようにするのがポイント!
デッキの4分の1を通常モンスターが占めている性質上、《バックビート》にかなり弱いデッキになっています。
そのためマッチ戦には不向きで、シングル戦向きのデッキになっています。
大幅な攻撃力強化により10000以上の攻撃力を得られたりと使っていて楽しいので、ぜひ構築してみてください!
通常魔法
【条件】自分の墓地のモンスター2体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手の墓地の同じ種族のモンスターを2〜7体選んでデッキに戻す。この効果でモンスターを4体以上戻した場合、さらに自分は1枚ドローできる。