2024年7月13日(土)に発売される「ストラクチャーデッキ バース・オブ・ヒーロー」
1箱でも遊べる構築済みデッキですが、3箱を組み合わせて構築することでさらに強く使いやすいデッキにすることができます。
そこで今回は「ストラクチャーデッキ バース・オブ・ヒーロー」3箱を使った構築を紹介。
カードの種類数が多いとデッキとしてまとまりにくくなります。
必要カードを絞って再構築することで、デッキ内容もさらに理解しやすくなりますよ。
3箱使った構築方法、初心者には特におすすめの構築方法です。
【E・HERO】をより活躍させやすくなるため参考にしてみてください!
収録カード以外のおすすめ強化方法もあわせて紹介してますよ!
目次
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 23 |
《E・HERO ネオス》 | 2 |
《フレンドラゴン》 | 3 |
《E・HERO バーストレディ》 | 3 |
《E・HERO フェザーマン》 | 3 |
《E・HERO スパークマン》 | 3 |
《E・HERO クレイマン》 | 3 |
《ヒーロー・ボーイ》 | 3 |
《シエスタトレーロ》 | 3 |
魔法カード | 14 |
---|---|
《エレメンタル・サーキュレーション》 | 3 |
《ミラクル・フュージョン》 | 3 |
《フュージョン》 | 3 |
《魔法石の採掘》 | 1 |
《強欲な壺》 | 1 |
《摩天楼 -スカイスクレイパー-》 | 3 |
罠カード | 3 |
---|---|
《亜竜地獄》 | 2 |
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》 | 1 |
エクストラデッキ(9枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
《E・HERO フレイム・ウィングマン》 | 3 |
《E・HERO バースト・ウィングマン》 | 3 |
《E・HERO サンダー・ジャイアント》 | 3 |
デッキコンセプト
「E・HERO」モンスターのフュージョン召喚を行い、《摩天楼 -スカイスクレイパー-》の効果で全体強化を行いながら戦う
《摩天楼 -スカイスクレイパー-》のカードパワーがかなり高く、モンスターの攻撃力を簡単に1000アップさせてくれます。
「E・HERO」フュージョンモンスターもこの効果で強化する事ができるので、あわせて狙うことで強く戦います。
収録カードだけでもこの動きを狙いやすくなっているので、この動きをメインに構築しています。
ではどうやって行なっていくのかを解説していきます。
デッキの回し方
- 「E・HERO」モンスターのフュージョン召喚を行う
- 《摩天楼 -スカイスクレイパー-》でデッキ全体の動きをさらに強化
①:「E・HERO」モンスターのフュージョン召喚を行う
まず狙いたいのが「E・HERO」モンスターのフュージョン召喚です。
- 《E・HERO フレイム・ウィングマン》
- 《E・HERO バースト・ウィングマン》
- 《E・HERO サンダー・ジャイアント》
【E・HERO】は素材モンスターの種類が多く、フュージョン召喚を行う魔法カードも2種類存在します。
これに加えて各カードをそれぞれデッキ・墓地から手札に加える手段も多いため、かなりフュージョン召喚しやすいテーマになっています。
素材モンスター | フュージョン魔法 | |
---|---|---|
必要なカードを準備するためのカード
- 《ヒーロー・ボーイ》
- 《フレンドラゴン》
フュージョン召喚をいち早く行うためにこれらのカードを使い、必要なカードを集めていきます。
《ヒーロー・ボーイ》
効果モンスター
レベル3 / 地属性 / 戦士族 / 攻300 / 守600
【条件】自分の墓地に「フュージョン」または「摩天楼 -スカイスクレイパー-」がある場合に発動できる。
【効果】自分の墓地の通常モンスター(戦士族)または「フュージョン」を合計2枚まで選んで手札に加える。その後、自分フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。
フュージョン召喚に必要なカードを2枚も回収する事ができるため、このカードがあるだけで格段にフュージョン召喚を行いやすくなります。
またこの効果は、通常モンスターのみを回収することもできます。
そのため、フュージョン召喚を行えない場面でも《E・HERO ネオス》や《E・HERO スパークマン》を回収することにより、攻撃力の高いモンスターをフィールドに並べやすくなるのもポイントです。
《E・HERO ネオス》を回収してアドバンス召喚することで、フュージョン召喚のためにフィールドを空けるためにも使えるわ!
《フレンドラゴン》
効果モンスター
レベル7 / 地属性 / 機械族 / 攻1800 / 守2200
自分フィールドに表側表示の通常モンスター(戦士族)がいる場合、このカードは手札から自分フィールドに表側守備表示で特殊召喚できる。
【条件】なし
【効果】自分のデッキの上からカード4枚を墓地へ送る。その後、自分の墓地の「フュージョン」1枚を選んで手札に加える事ができる。
墓地肥やしにより墓地を参照するカードをサポートしながら、《フュージョン》を墓地から回収する事ができます。
また手札から特殊召喚できるレベル7という性質やその効果から、以下のように状況に合わせた展開もできるカードであり、小回りの効くカードであるのもポイントです。
- 手札からの特殊召喚により、カード消費を抑えて盤面を少し強固にする
- 手札からの特殊召喚により、アドバンス召喚のリリースを補填
- アドバンス召喚により、モンスターゾーンを空ける
- 《フュージョン》回収により手札コストを補填
これら必要なカードを準備するためのカードに加え、ドローソースとなる《エレメンタル・サーキュレーション》、墓地のカードでフュージョン召喚を行える《ミラクル・フュージョン》が、さらにフュージョン召喚の難易度を低くしてくれます。
《エレメンタル・サーキュレーション》
通常魔法
【条件】EXデッキのフュージョンモンスター(レベル6・7/戦士族)1体を相手に見せ、そのモンスターに素材としてカード名が記された手札のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分は3枚ドローする。その後、自分は手札1枚を選んで墓地へ送る。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター(戦士族以外)の効果を発動できない。
3枚分の手札交換によりデッキを回転させてくれるドローソースであることから、フュージョン召喚を行う戦士族専用の《天使の施し》とも言えるカードです。
【E・HERO】には《フュージョン》や《摩天楼 -スカイスクレイパー-》のような、いち早く引きたいにも関わらず、複数枚は引きたくないカードが複数存在します。
これらや、単体ではカードパワーの低い素材モンスターを墓地へ送りつつ質の良い手札交換が行う事ができます。
《ミラクル・フュージョン》
通常魔法
【条件】なし
【効果】自分のフィールド・墓地のモンスターを素材として好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、フュージョン召喚でしか特殊召喚できないモンスター(戦士族)をフュージョン召喚する。
墓地のモンスターも素材にする事ができるフュージョン魔法で、このカードの存在により墓地にモンスターを用意するだけでフュージョン召喚する事ができます。
これまでのカードと、このカードの存在から1ターンに2回以上のフュージョン召喚も可能であり、より強力な盤面構築に役立ちます。
墓地だけでフュージョン召喚するのが一番強い使い方だけど、フィールドのモンスターも素材にできることを忘れないで!
フュージョンできるモンスター
前述した通り、【E・HERO】では以下3種類のモンスターをフュージョン召喚できます。
- 《E・HERO フレイム・ウィングマン》
- 《E・HERO バースト・ウィングマン》
- 《E・HERO サンダー・ジャイアント》
《E・HERO バースト・ウィングマン》
フュージョン / 効果モンスター
レベル6 / 風属性 / 戦士族 / 攻2100 / 守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このカードはフュージョン召喚でしか特殊召喚できない。
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(戦士族)1体を選び、その攻撃力を次の相手ターン終了時まで1000アップする。その後、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。
相手ターンまで続く戦士族1体の攻撃力強化に相手の魔法・罠カードの破壊と、扱いやすい効果から様々なシーンで使いやすいモンスターです。
上記の特徴からフュージョン召喚は基本的にこのカードを選ぶことが多くなります。
デュエルが長引くと足りなくなってしまうため、《シエスタトレーロ》などの発動条件によりデッキに戻すことを意識しましょう。
《E・HERO フレイム・ウィングマン》
フュージョン / 効果モンスター
レベル6 / 風属性 / 戦士族 / 攻2100 / 守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このカードはフュージョン召喚でしか特殊召喚できない。
【条件】なし
【永続効果】このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時、[そのモンスターの元々の攻撃力]だけ相手にダメージを与える。
効果ダメージを与える効果から、守備表示での耐久対策やフィニッシャーとして活用できます。
相手モンスターを裏側守備表示にする《シエスタトレーロ》や《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》とは相性が良く、攻撃力の高いモンスター相手であれば、戦闘破壊しつつ大きな効果ダメージを与える事ができるのがポイントです。
《E・HERO サンダー・ジャイアント》
フュージョン / 効果モンスター
レベル6 / 光属性 / 戦士族 / 攻2400 / 守1500
「E・HERO スパークマン」+「E・HERO クレイマン」
このカードはフュージョン召喚でしか特殊召喚できない。
【条件】手札1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力より低い元々の攻撃力を持つ、自分または相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで破壊する。
フュージョンモンスターの中では唯一相手モンスターを除去できるモンスターです。
破壊できる範囲は絶妙に狭いですが、【ラヴ】や【アビスカイト】のような攻撃力を大きく強化するような相手に対して強く使う事ができます。
ちなみに《ヒーロー・ボーイ》や《フレンドラゴン》の存在から、手札コストにはほとんど困りません。
②:《摩天楼 -スカイスクレイパー-》でデッキ全体の動きをさらに強化
フィールド魔法
【条件】なし
【効果】このカードがフィールドゾーンに表側表示である限り、ターンプレイヤーのフィールドの表側表示の「E・HERO フェザーマン」「E・HERO バーストレディ」「E・HERO クレイマン」「E・HERO スパークマン」「E・HERO バブルマン」「E・HERO ネオス」、フュージョンモンスター(レベル5〜8/戦士族)の攻撃力は1000アップする。
デッキコンセプトの項でも少し触れた《摩天楼 -スカイスクレイパー-》。
このカードを発動しているかどうかで、自分のターンでのモンスターの強さが大きく変わります。
まず攻撃力の強化はシンプルに戦闘補助、戦闘ダメージの加算になります。
中でも《E・HERO スパークマン》とは特に相性が良く、下級モンスターでありながら攻撃力2500の最上級モンスターも一方的に戦闘破壊できるようになります。
戦闘ダメージの加算も、最大で3000の加算になりライフレースをより優位に進めやすくなります。
この攻撃力強化、フュージョンモンスターの中では《E・HERO サンダー・ジャイアント》のサポートにもなります。
《E・HERO サンダー・ジャイアント》の攻撃力が強化されることで、元々の攻撃力3400以下のモンスターを破壊できるようになるため、覚えておきましょう。
このように発動しておくだけで、大きなメリットを得る事ができるため、いち早く安定して手札に加えるために3枚採用しています。
ちなみに3枚の採用は《ヒーロー・ボーイ》の効果の発動条件を満たすことにも繋がるため、さらにプラスのメリットがあるのもポイントです。
2枚目以降の《摩天楼 -スカイスクレイパー-》は《エレメンタル・サーキュレーション》や《E・HERO サンダー・ジャイアント》で無駄なく墓地へ送れるとベストですね。
現状、墓地からの回収手段もないから採用枚数は本当に悩ましいわね
他のカードの採用理由
《E・HERO ネオス》 最上級アタッカー。 《摩天楼 -スカイスクレイパー-》発動下では攻撃力3500になるのがポイントです。 アドバンス召喚でしか召喚できず、現状《エレメンタル・サーキュレーション》の手札コストにできないため、2枚の採用に抑えています。 | |
《E・HERO バーストレディ》 フュージョン素材。 基本的にはフュージョン素材としての運用です。《摩天楼 -スカイスクレイパー-》発動下では攻撃力2200になり、【エクスキューティー】や【ハーピィ】相手であればアタッカーとしても十分に戦えるようになります。 | |
《E・HERO フェザーマン》 フュージョン素材。 《E・HERO バーストレディ》と同じく基本的にはフュージョン素材としての運用です。《摩天楼 -スカイスクレイパー-》発動下では攻撃力2000になります。 | |
《E・HERO スパークマン》 フュージョン素材になれるアタッカー。 フュージョン召喚できない場面でも強く使いやすく、守備表示でも下級モンスターの攻撃であればある程度耐えられるのがポイントです。 《摩天楼 -スカイスクレイパー-》発動下では攻撃力2600になり、戦闘面においてかなり頼りになります。 | |
《E・HERO クレイマン》 フュージョン素材。 基本的には守備表示でセットすることになります。全体的に守備力が低い下級モンスターが多い中、このカードだけ守備力が突出しているので、相手の下級モンスターの攻撃で大きな反射ダメージを狙えるのがポイントです。 《摩天楼 -スカイスクレイパー-》発動下では攻撃力1800になるため、決着を付けたい場面ではアタッカーとして使うこともあります。 | |
《シエスタトレーロ》 戦闘補助と墓地コントロールをしてくれるカード。 フュージョン召喚できない場面での戦闘補助をしながら、墓地のカードをデッキに戻す事ができます。 デッキ戻すカードは《ヒーロー・ボーイ》《E・HERO バースト・ウィングマン》を優先しつつ、デッキに戻すサイクルを途切れさせないように2枚目以降の《シエスタトレーロ》を戻すのがおすすめです。 また相手モンスターを守備表示にすることで、《E・HERO フレイム・ウィングマン》のサポートにもなります。 | |
《フュージョン》 フュージョン召喚を行うためのカード。 | |
《魔法石の採掘》 墓地の魔法カードを再利用するためのカード。 カードパワーの高い《ミラクル・フュージョン》《摩天楼 -スカイスクレイパー-》を墓地から回収する事ができます。手札は増やすことは容易であるため、手札コストにはそれほど困らないのもポイントです。 | |
《強欲な壺》 手数を増やしてくれるカード。 デッキを圧縮しながら手札を増やしてくれるのがシンプルに強いです。《魔法石の採掘》で無理やりデッキを回すこともできるので、覚えておきましょう。 | |
《亜竜地獄》 相手モンスターの展開を妨害できるカード。 レベル5以上のモンスターを要求するため、《フレンドラゴン》やフュージョンモンスターをコストにすることになります。 | |
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》 相手モンスターの攻撃を止めてくれるカード。 破壊耐性を無視しながら相手モンスターの攻撃を問答無用で止めてくれるので、マキシマムモードのマキシマムモンスター以外に有効なのがポイントです。 相手モンスター3体が守備表示になってしまうと次のターンにダメージを与えられなくなるので、《E・HERO フレイム・ウィングマン》を活用するのが理想です。 |
構築のポイント
《R・HERO アルジェント》の不採用など、デッキレシピに疑問点を抱いた方もいるかと思います。
そこで今回は構築のポイントも抜粋して紹介します。
- 《R・HERO アルジェント》不採用
- レジェンドモンスター不採用
- 《シエスタトレーロ》は自由枠
①:《R・HERO アルジェント》不採用
効果モンスター
レベル4 / 光属性 / 戦士族 / 攻1000 / 守1000
【条件】EXデッキのフュージョンモンスター(レベル6・7/戦士族)1体を相手に見せて発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカードを4枚めくり、お互いに確認する。自分はその中からこの効果の条件で見せたモンスターに素材としてカード名が記された通常モンスターを2体まで選んで手札に加える事ができる。残りのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。
《R・HERO アルジェント》は、フュージョン召喚に必要な素材モンスターをデッキから集められる唯一のモンスターです。
しかし、今回は不採用にしています。その理由が、効果成功率の低さです。
エクストラデッキから見せるカードによって2種類のカードをデッキから手札に加える事ができるのですが、以下のような“1ターン目で効果が一番成功率が高い状況”でも、効果の成功率が54.6%と絶妙な数値になっています。
- デッキの残り枚数35枚
- 効果の対象になるモンスターがデッキに6枚全て存在
50%以上って一見高そうに見えるんですが、これ、前大会環境で猛威を振るった【爬虫類】デッキと比べると、かなり低いんです。
例えば、以下のデッキの場合です。
引用:「ギャラクシーカップ 一般の部」エリア代表決定戦【5/18開催】コミかる 高崎店優勝デッキ
似たような効果を持つ《秘密捜査官ミスキャスト》《秘密捜査官ミステイク》が採用されているのですが、これらのモンスターは対象のモンスターの多さから“1ターン目で効果が一番成功率が低い状況”でも82.5%という高い成功率を誇っています。
- デッキの残り枚数35枚
- 初手5枚全て爬虫類族モンスター
- 効果の対象になるモンスターがデッキに15枚存在
《秘密捜査官ミスキャスト》
効果モンスター
レベル3 / 光属性 / 爬虫類族 / 攻300 / 守300
【条件】自分フィールドにこのカード以外のモンスターがいない場合、300LPを払って発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード3枚を墓地へ送る。その中にモンスター(爬虫類族)がいた場合、さらに自分の墓地のモンスター(光属性/爬虫類族)1体を選んで手札に加える。
《秘密捜査官ミステイク》
効果モンスター
レベル3 / 光属性 / 爬虫類族 / 攻1300 / 守300
【条件】このカードを召喚・特殊召喚したターンに発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカードを3枚めくり、お互いに確認する。自分はめくったカードの中からモンスター(レベル3以上/爬虫類族)1体を選んで手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。
これに加えて、《R・HERO アルジェント》はフィールドに残るとかなり邪魔なんです。
そのため今回は不採用にしました。
②:レジェンドモンスター不採用
効果モンスター(LEGEND)
レベル4 / 光属性 / 戦士族 / 攻1700 / 守1200
【条件】自分の墓地のモンスター(光属性)2体を好きな順番でデッキの下に戻して発動できる。
【効果】このカードの攻撃力より高い攻撃力を持つ、自分または相手の表側表示モンスター1体を選んで破壊する。
今回、ストラクチャーデッキには《放浪の勇者 フリード》が収録されています。
効果は強力ですが、光属性モンスターを要求しするため、属性に統一性のない【E・HERO】ではかなり効果が発動しにくいモンスターとなってしまっています。
そのため、今回は不採用となっています。
③:《シエスタトレーロ》は自由枠
効果モンスター
レベル3 / 水属性 / 戦士族 / 攻1200 / 守0
【条件】自分の墓地のモンスター3体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの攻撃表示モンスター(レベル8以下)1体を選んで裏側守備表示にする。この効果でモンスターを裏側守備表示にした場合、さらに自分の墓地の「シエスタホールド」1枚を選んで手札に加える事ができる。
今回は以下の理由から《シエスタトレーロ》を採用しています。
- 戦闘破壊困難なモンスターの表示形式を変更することで戦闘をサポートする
- 《ヒーロー・ボーイ》やフュージョンモンスターをデッキに戻すことで再利用する
- 攻撃表示の《七宝神-良財》を裏側守備表示にすることで、破壊効果を適用できるようにする
- 《E・HERO フレイム・ウィングマン》の戦闘・効果をサポートする
できることが多い分、かなり小回りの効くモンスターですが、速度を求めるなら良質な墓地肥やしを行える《天終の怪依》などでも良いと思います。
自由枠なので、ここは好みに合わせてカスタマイズしてみてください。
《七宝神-良財》
効果モンスター
レベル7 / 光属性 / 天使族 / 攻1700 / 守2700
自分の墓地にモンスター(守備力2700)または「七宝船」がある場合、このカードは手札から自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
【条件】なし
【永続効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル7)と自分フィールドの裏側表示の魔法・罠カードは相手の効果では破壊されない。
《天終の怪依》
効果モンスター
レベル3 / 闇属性 / アンデット族 / 攻1200 / 守0
【条件】なし
【効果】自分のデッキの上からカード3枚をめくり、お互いに確認する。自分はめくったカードの中から1枚を選んで墓地へ送る。その後、残りのカードをデッキに戻す。
おすすめの強化方法
収録カード以外のデッキを採用すれば、さらにデッキを強化する事ができます。
今回はそれらもあわせて紹介していきます。
《ギルフォード・ザ・ライトニング》
効果モンスター(LEGEND)
レベル8 / 光属性 / 戦士族 / 攻2800 / 守1400
このカードはモンスター3体をリリースして攻撃表示でアドバンス召喚できる。
【条件】モンスター3体をリリースしてこのカードを召喚したターンに発動できる。
【効果】相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
《ヒーロー・ボーイ》の存在から効果発動のための下級モンスターは確保しやすく、戦士族であるため《エレメンタル・サーキュレーション》のデメリットも受けません。
また相手モンスターを全て破壊する効果は《摩天楼 -スカイスクレイパー-》とも相性が良く、場合によってはデュエルを決着させるほどのパワーがあります。
《放浪の勇者 フリード》の効果がかなり発動しにくいため、戦士族のレジェンドカードの中では《ギルフォード・ザ・ライトニング》が最もおすすめです。
《風帝ライザー》
効果モンスター(LEGEND)
レベル6 / 風属性 / 鳥獣族 / 攻2400 / 守1000
【条件】このカードを攻撃表示でアドバンス召喚したターンに発動できる。
【効果】自分または相手フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキの上に戻す。
シンプルにカードパワーが高いレジェンドカードです。
戦士族ではありませんが《シエスタトレーロ》で再利用することも可能で、《放浪の勇者 フリード》のように墓地の状況に左右されないメリットがあります。
《エレメンタル・サーキュレーション》の制約には引っかかってしまうため、効果発動タイミングに若干の工夫がいる場面が生まれるのが欠点です。
《人造人間-サイコ・ショッカー》
効果モンスター(LEGEND)
レベル6 / 闇属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1500
【条件】なし
【永続効果】お互いは罠カードを発動できず、お互いの罠カードの効果は無効化される。
罠カードを封じることで、安全な展開・攻撃を行えるようになるレジェンドカードです。
永続効果であるため《エレメンタル・サーキュレーション》により効果を阻害されないのもポイントです。
自分の罠カードも無効にしてしまう点は要注意です。
《エクスキューティー・リュミエル》
効果モンスター
レベル6 / 光属性 / 天使族 / 攻1800 / 守500
自分フィールドにモンスターがいない場合、このカードは手札から自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
【条件】なし
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル6)1体と相手フィールドの表側表示モンスター(レベル7・8)1体を選んで持ち主のデッキに戻す。このターン、自分はモンスター(レベル7以上)で攻撃できない。
《E・HERO ネオス》と入れ替えることで、効果発動後の制約を受けにくくしながら、相手のレベル7・8モンスターの除去に使用する事ができます。
最近流行りの《七宝神-良財》を除去しながら、《E・HERO バースト・ウィングマン》による破壊を行えるようになるのは大きなメリットです。
また相手モンスターが減ることで《摩天楼 -スカイスクレイパー-》の攻撃力強化を活かしやすくなるのもポイントですね。
こちらも《エレメンタル・サーキュレーション》の制約には引っかかってしまうのが欠点です。
手札から特殊召喚せずに、あえてアドバンス召喚して効果を発動することで、フュージョン召喚のためのモンスターゾーンを確保できるのも強みね!
《邪影ダーク・ルーカー》
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / アンデット族 / 攻100 / 守2600
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊し、相手に1000ダメージを与える。その後、このカードを持ち主の手札に戻す。
《ヒーロー・ボーイ》の存在からアドバンス召喚から効果を発動するまでの流れを複数回作りやすいモンスターです。
手札に戻ってきた後は《エレメンタル・サーキュレーション》の効果で墓地に送ることもできるため、無駄なく運用できるのもポイントです。
またモンスター2体分のフィールドを空ける事ができるため、フュージョン召喚のサポートにもなります。
《コスモス姫のお戯れ》
通常魔法
【条件】モンスター2体を含む手札3枚を墓地へ送って発動できる。
【効果相手フィールドのカードを2枚まで選んで破壊する。その後、相手フィールドにカードが2枚以上ある場合、自分は2枚ドローできる。
相手の守備表示での耐久対策や、《E・HERO バースト・ウィングマン》に頼りがちな魔法・罠カードの破壊を行えるカードです。
手札コストの重さから基本的には以下のようなデッキと相性が良いのですが、【E・HERO】はどちらも満たしているのがポイントです。
- 手札を増やせるデッキ
- 少数のカードで動けるデッキ
手札増強は《ヒーロー・ボーイ》や《フレンドラゴン》、《ミラクル・フュージョン》で1枚からでも強力なモンスターを召喚できるため、かなり相性が良いといえますね。
ここ最近流行っているパワーカードですが、今回紹介するカードの中で最もおすすめです!
入れ替えるなら《E・HERO ネオス》や《シエスタトレーロ》と入れ替えるのが良いわね!
《陰陽封陣》
通常魔法
【条件】自分の墓地のモンスター4体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで[選んだモンスターのレベル]×200ダウンする。
大幅な攻撃力ダウンで戦闘をサポートする事ができます。
《E・HERO フレイム・ウィングマン》とは特に相性が良く、相手モンスターの元々の攻撃力が高ければ高いほど、相手に与えるダメージを大きくする事ができます。
例えば、相手の《青眼の煌龍》に対して《陰陽封陣》を使用し、《E・HERO フレイム・ウィングマン》で攻撃した場合です。
《青眼の煌龍》の攻撃力は900(2500ー1600)になり、《E・HERO フレイム・ウィングマン》の攻撃により相手に1200ダメージが入ります。
これに効果ダメージの2500(戦闘破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージ)が加わり、合計3700のダメージになります。
このように大幅な攻撃力ダウンを行えるカードは、《E・HERO フレイム・ウィングマン》の存在からより強く使う事ができるためおすすめです。
まとめ
今回は【E・HERO】のストラクチャーデッキ「バース・オブ・ヒーロー」3箱を使った構築を紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
「E・HERO」モンスターのフュージョン召喚を行い、《摩天楼 -スカイスクレイパー-》の効果で全体強化を行いながら戦う
- 「E・HERO」モンスターのフュージョン召喚を行う
- 《摩天楼 -スカイスクレイパー-》でデッキ全体の動きをさらに強化
ストラクチャーデッキのままの構築と、今回の構築で回し比べてみるとデッキのやりたいことの達成率が格段に違うと思います。
必要なカードを絞って構築することはかなり大切であるため、そういった部分も考えながら自分だけの構築を見つけてみてください!