マキシマム召喚を軸して戦う【ヴォルカライズ】
そんな【ヴォルカライズ】が「灼熱のサラマンデウス」での強化により、メインギミックとして取り入れられるフュージョン召喚要素が追加されました。
しかしマキシマムとフュージョンの両立にデッキ構築に頭を悩ませている方も多いと思います。
そこで今回はマキシマムとフュージョンをメインギミックに構築した【ヴォルカライズ】のデッキレシピを解説します。
元々あったフュージョン召喚の要素が本格的に取り入れられるようになり、動きの幅がかなり広がっています!
目次
従来の【ヴォルカライズ】
【ヴォルカライズ】には豊富な手札交換・墓地肥やし・墓地回収手段が存在します。
従来の【ヴォルカライズ】はこれを駆使して準備を整え、マキシマムモンスターの《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》のマキシマム召喚を目指して戦うデッキでした。
その後「ハイグレードコレクション」にてフュージョン召喚も取り入れられるようになったのですが、新たなメインギミックというよりは選択肢を増やすおまけ程度の強化でした。
そんな中、追加されたのが「灼熱のサラマンデウス」収録の新規カードです。
従来のマキシマム召喚のメインギミックはそのままに、フュージョン召喚の要素を本格的に取り入れられるようになったことで動きの幅がかなり広がっています。
また専用装備魔法も一新されたことで、マキシマムモンスター以外のモンスターにも破壊耐性を付与できるようになり、攻撃力強化の最大値が引き上がりました。
装備魔法
墓地にあるこのカードのカード名は「ケミカライズ・ストラクチャーフォース」になる。
【条件】自分フィールドの表側表示モンスター(炎族・水族・雷族)1体に装備できる。
【効果】装備モンスターは相手の効果では破壊されない。装備モンスターの攻撃力は[自分の墓地のマキシマムモンスター(炎族・水族・雷族)の数]×300アップする。
装備魔法
【条件】自分フィールドの表側表示モンスター(炎族・水族・雷族)1体に装備できる。
【効果】装備モンスターの攻撃力は、[お互いのフィールドの表側表示モンスターの種族の種類]×300アップする。装備モンスターがマキシマムモンスターの場合、さらにそのモンスターは相手の効果では破壊されない。
今回は紹介するデッキレシピは、上記のように様々な強化を得てマキシマム召喚・フュージョン召喚を駆使して戦えるようになった【ヴォルカライズ】になっています。
【ヴォルカライズ】のデッキレシピ
メインデッキ(41枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 29 |
《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[L]》 | 2 |
《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》 | 3 |
《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[R]》 | 2 |
《ケミカライズ・サラマンダー》 | 3 |
《スリー・ライザー》 | 3 |
《ケミスペット・インコ》 | 3 |
《SPアシスタント・ヒーヤ》 | 3 |
《HPアシスタント・ビリー》 | 2 |
《電導精ボルト》 | 2 |
《水溶精メルト》 | 2 |
《カードガンナー》 | 1 |
《SPアシスタント・アーチ》 | 3 |
魔法カード | 11 |
---|---|
《天の加護》 | 3 |
《マキシマム・フレア・フュージョン》 | 3 |
《コスモス姫のお戯れ》 | 1 |
《天使の施し》 | 1 |
《ケミカライズ・ヴォルシールド》 | 3 |
罠カード | 1 |
---|---|
《狡猾な落とし穴》 | 1 |
エクストラデッキ(9枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
《ヴォルカライジング・サラマンデウス》 | 3 |
《伝導士アルケミカライザー・スイライ》 | 3 |
《アルケミカライズ・オーブ》 | 3 |
今回はマキシマムモンスターの《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》を軸に、新たに登場したフュージョン召喚の要素を盛り込む形で構築しました。
豊富な墓地肥やし・墓地回収手段からフュージョン召喚、マキシマム召喚へ繋ぎビートダウンを行うデッキになっています。
【ヴォルカライズ】の強みと回し方
- マキシマムとフュージョンを駆使して戦う
- 手札を増やしながら行える豊富な墓地回収手段
- 再現性を高める豊富な手札交換・墓地肥やし手段
①:マキシマムとフュージョンを駆使して戦う
従来通り《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》のマキシマム召喚を目指すことは変わりありませんが、同時にフュージョン召喚もできるようになったため、状況に合わせて行っていきます。
その時に使用するのが、今回、新たに登場した「フュージョン」魔法《マキシマム・フレア・フュージョン》です。
《マキシマム・フレア・フュージョン》
通常魔法
【条件】なし
【効果】マキシマムモンスター(炎属性)を含む自分の手札・フィールドのモンスターを墓地へ送り、モンスター(炎属性)をフュージョン召喚する。この効果でマキシマムモードのモンスターを墓地へ送った場合、さらにこの効果で特殊召喚したモンスターは表側表示でいる限り、相手の効果では破壊されず、その攻撃は貫通する。
《フュージョン》と比較し手札のモンスターも素材にできるようになったため、最上級モンスターも気軽に素材にできるようになっています。
性質としてマキシマムモンスターを素材に含める必要があるため、《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》等マキシマムパーツを素材にフュージョン召喚を行います。
ちなみにマキシマムモードのモンスターを素材にした場合の効果はあまり使うことはありません。
《アルケミカライズ・オーブ》
フュージョン / 効果モンスター
レベル5 / 炎属性 / 炎族 / 攻2200 / 守1000
モンスター(炎属性/炎族)+モンスター(水族・雷族)
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター1体を選ぶ。このターン、そのモンスターの攻撃は貫通する。さらに、相手フィールドの魔法・罠カード1体を選んで持ち主のデッキの上に戻す事ができる。
効果は規模が小さい《ハリケーン》といった感じで、デッキトップへのバウンスにより魔法・罠カードを除去しながら次のターンの相手のドロー1枚をロックする事ができます。
フュージョン素材の指定がかなり緩いのもポイントで、役割を終えた下級モンスターとマキシマムモンスターでフュージョン召喚する事ができます。
特にフュージョン召喚に必要なカードを墓地から回収できるモンスターとは相性が良く、効果により必要なカードを墓地から回収した後、それらを素材にフュージョン召喚に繋げる事ができます。
《ヴォルカライジング・サラマンデウス》
フュージョン / 効果モンスター
レベル10 / 炎属性 / 炎族 / 攻3500 / 守2500
「ケミカライズ・サラマンダー」+マキシマムモンスター(炎族・水族・雷族)
【条件】自分の墓地のマキシマムモンスター3体を、好きな順番で全てデッキの上に戻すか、好きな順番で全てデッキの下に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力をターン終了時まで3000ダウンする。マキシマムモードのモンスターを素材としてこのカードをフュージョン召喚したターンに発動した場合、さらにこのターンこのカードは3回攻撃できる。
全ての相手モンスターの攻撃力を弱体化させつつ、効果の発動条件でデッキトップにマキシマムモンスターを固定する事ができます。
攻撃力の弱体化は3000と大きく大抵のモンスターの攻撃力が0になります。
ここ最近の流行りのカードで言えば《ニゲイター・ドラゴン》の攻撃力2000ダウンを想像すればその強さがわかると思います。
デッキトップの固定は《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》のマキシマムパーツ3種を固定することで、次のターンのマキシマム召喚に繋げる事ができます。
このように2つの役割から、フュージョン召喚することで得られるリターンが大きくなっています。
こちらも《マキシマム・フレア・フュージョン》と同じくマキシマムモードを素材としてフュージョン召喚した場合の追加効果を適用する場面はあまりありません。
《伝導士アルケミカライザー・スイライ》
フュージョン / 効果モンスター
レベル8 / 炎属性 / 炎族 / 攻2500 / 守1500
モンスター(水族)+モンスター(雷族)
【条件】モンスターを含む手札を3枚まで墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力は次の相手ターン終了時まで、[この効果の条件で墓地へ送ったモンスターのレベルの合計]×100アップする。この効果の条件で種族が異なるモンスター3体を墓地へ送った場合、さらにこのカードは次の相手ターン終了時まで相手の効果では破壊されない。
重い発動条件の割に得られるリターンが小さいモンスターです。
そのためフュージョン召喚するメリットが薄く、フュージョン召喚することはほとんどありません。
素材の緩いフュージョンモンスターであることから、メインデッキを圧迫せずに下振れをケアできるため採用しています。
ここまでのフュージョン召喚ですが、豊富な墓地回収手段から行いやすくなっています。
②:手札を増やしながら行える豊富な墓地回収手段
テーマカードには計3種類存在しており、それぞれ手札コストが必要ですが、最大2枚のカードを墓地から回収できるため手札を増やしながら墓地のカードを回収する事ができます。
《スリー・ライザー》 ▶︎回収できるカード 《マキシマム・フレア・フュージョン》 《ケミカライズ・サラマンダー》 フュージョン召喚に必須な《マキシマム・フレア・フュージョン》を回収しつつ、《ケミカライズ・サラマンダー》も回収できるため《ヴォルカライジング・サラマンデウス》へのフュージョン召喚に繋げやすくなります。 | |
《電導精ボルト》 ▶︎回収できるカード 《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》 《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[R]》 《ケミカライズ・ヴォルシールド》 マキシマムモンスターを回収しながら、破壊耐性を付与と攻撃力強化を行える装備魔法《ケミカライズ・ヴォルシールド》を回収する事ができます。 | |
《水溶精メルト》 ▶︎回収できるカード 《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス》 《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[L]》 《ケミカライズ・サラマンダー》 《ケミカライズ・ヴォルシールド》 マキシマムモンスターを回収しながら、《ケミカライズ・ヴォルシールド》を回収する事ができます。 《電導精ボルト》と比較し《ケミカライズ・サラマンダー》も回収できるレベル1モンスターという強みがあります。 |
コスパの良い墓地回収が行えるこれらのカードですが、対象カードを墓地に用意する必要があるため、手札交換・墓地肥やしが行えるカードも多数採用しています。
③:豊富な手札交換・墓地肥やし手段
手札交換・墓地肥やしを行えるカードは計13枚と多めに採用しています。
手札を増やせるカードも存在し、上手く活用することでそのターンの動きをさらに伸ばす事ができます。
《ケミスペット・インコ》 ・3枚分の墓地肥やし ・デッキトップに依存した1枚分のリソース確保 手札を増やせるかは発動条件で見せたモンスターに依存するため、基本的にはレベル10またはレベル1モンスターを見せて確率を高めます。 前述した《水溶精メルト》が強い点は《ケミスペット・インコ》の存在から来ています。 | |
《SPアシスタント・ヒーヤ》 ・1枚分の手札交換 ・墓地に《SPアシスタント・アーチ》があれば、さらに2枚ドロー 炎属性専用の手札交換カードで、追加効果を満たせれば2枚分のアドバンテージを得る事ができます。 墓地肥やし手段が多いため条件を満たしやすく、《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[R]》の効果で墓地からデッキに戻して再利用する事もできます。 《SPアシスタント・アーチ》を手札コストにできない点は要注意です。 | |
《HPアシスタント・ビリー》 ・3枚分の墓地肥やし ・墓地に《SPアシスタント・アーチ》があれば、さらに魔法・罠カード1枚破壊 自身を墓地に送る必要があるため、通常だとコスパの悪い3枚分の墓地肥やしカードになります。 モンスターとして使えるのが大きな強みで、魔法・罠カードを破壊できるカードでありながら以下のように様々なメリットがあります。 ・アドバンス召喚のためのリリース素材になる ・フュージョン素材になる ・《電導精ボルト》《水溶精メルト》の手札コストになる ・《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[L]》の効果で墓地からデッキに戻して再利用できる 《SPアシスタント・ヒーヤ》の効果の性質上、墓地の《SPアシスタント・アーチ》の管理が重要になるため、追加効果を狙う場合は要注意です。 | |
《カードガンナー》 ・3枚分の墓地肥やし ・自身を墓地に送ることで、さらに1枚ドロー 基本的には自身を墓地に送って4枚分のデッキ圧縮を行うのですが、必要に応じてアドバンス召喚のためのリリース素材として使用することもできます。 | |
《天の加護》 ・手札のモンスター(合計レベル10)をコストに2枚ドロー 基本的にはマキシマムモンスターをコストに2枚ドローに繋げます。 手札・フィールドに《SPアシスタント・ヒーヤ》がいる場合、手札の《SPアシスタント・アーチ》を墓地に送る手段にもなるのがポイントです。 実際、調整段階でもマキシマムモンスターと《SPアシスタント・アーチ》コストにするシーンがありました。 | |
《天使の施し》 ・3枚分の手札交換 質の良い手札交換が行えるカード。 本デッキは墓地に送りたいカードが多く、墓地回収手段でリソースを得ることも容易であるため、《強欲な壺》ではなくデッキの再現性を高めやすい《天使の施し》を採用しました。 |
ここまでが【ヴォルカライズ】デッキの強みと回し方です。
他のカードの採用理由
《ケミカライズ・サラマンダー》 ・フュージョン素材 デッキに戻したいモンスターが少ないため効果を発動する機会はあまりありませんが、フュージョンモンスターを再利用する手段になります。 | |
《SPアシスタント・アーチ》 ・《SPアシスタント・ヒーヤ》《HPアシスタント・ビリー》の追加効果を適用するためのカード 《SPアシスタント・ヒーヤ》の追加効果を適用することで全てデッキボトムに戻ってしまうため、いかにして墓地に用意するかが重要になってきます。 | |
《コスモス姫のお戯れ》 ・増やしたリソースを破壊に変換するカード デッキの性質上、手札コストは確保しやすいため【ヴォルカライズ】ではコスパ良く発動する事ができます。 | |
《ケミカライズ・ヴォルシールド》 ・破壊耐性の付与・攻撃力強化が行えるカード 本デッキでの最大強化値は2400で、1200くらいの強化は割と安定して行えます。 《火轟嵐凰ヴォルカライズ・フェニックス[L]》《アルケミカライズ・オーブ》など、維持することでアドバンテージを得やすいモンスターも多いため、それらと相性が良い点もポイントです。 | |
《狡猾な落とし穴》 ・フィールドのモンスター2体を破壊する召喚反応系罠カード 自分のモンスターも破壊する事ができるため、やむ追えず低い攻撃力を晒して棒立ちしている下級モンスターを破壊することでケアする事ができます。 必ずモンスター2体を破壊しなければいけない点は要注意です。 |
まとめ
今回は【ヴォルカライズ】デッキのデッキレシピを解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 手札交換・墓地肥やしで準備を整える
- マキシマム召喚・フュージョン召喚を駆使して戦う
リソースを増やしながら戦うことを意識するのがポイント
一度は誰もが考えた事があるマキシマムとフュージョンを両立した夢のデッキ!
使うのも楽しいのでぜひ皆さんも構築してみてください!