「真・レジェンド覚醒パック」にてようやくテーマ化したテーマ【ワイト】
遊戯王OCGと同じく高い攻撃力を得ながら戦うデッキですが、今回はそこに【叛骨】の要素を加えて構築しました。
今回はそんな【叛骨ワイト】のデッキレシピについて解説します。
「灼熱のサラマンデウス」収録の新規カードも交えて構築しているので、ぜひ参考にしてみてください
目次
デッキレシピの解説
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 27 |
《邪影ダーク・ルーカー》 | 3 |
《七宝神-米大》 | 3 |
《七宝神-良財》 | 1 |
《叛骨のガイガスト》 | 3 |
《ネクメイド・ナナ》 | 1 |
《ワイトキング》 | 3 |
《ワイト男爵》 | 3 |
《叛骨のスフレース》 | 3 |
《イマジナリー・リアクター》 | 3 |
《カードガンナー》 | 1 |
《ワイト》 | 3 |
魔法カード | 8 |
---|---|
《七宝船》 | 3 |
《ゾンビ・ファイヤーワーク》 | 3 |
《コスモス姫のお戯れ》 | 1 |
《死者転生》 | 1 |
罠カード | 5 |
---|---|
《骸の群れ》 | 2 |
《エクスキューティー・ライディング》 | 2 |
《激流葬》 | 1 |
デッキコンセプト(このデッキのやりたいこと)
《ワイトキング》は自分ターンでは最大5000、相手ターンでは最大8000の攻撃力を得られるモンスターです。
この高い攻撃力をしっかり戦闘ダメージに繋げるために、「叛骨」モンスターを採用しモンスター破壊と表示形式の変更を行えるように構築しました。
【叛骨ワイト】デッキの回し方
- 墓地肥やしを行いながら高い攻撃力を得る
- 《ワイトキング》の展開手段
- 安全に展開・攻撃を行うために魔法・罠カードを除去する
①:墓地肥やしを行いながら高い攻撃力を得る
効果モンスター
レベル1 / 闇属性 / アンデット族 / 攻0 / 守0
【条件】なし
【永続効果】このカードの攻撃力は、[自分の墓地の「ワイトキング」「ワイト」の数の合計]×1000アップする。
《ワイトキング》が高い攻撃力を得るためには、墓地に《ワイトキング》《ワイト》《ワイト男爵》を用意しなければいけません。
そのために、墓地肥やしを行うカードを多数採用しています。
墓地肥やしを行うためのカード
《七宝神-米大》 ・2枚分の墓地肥やし ・相手モンスター1体の攻撃力・守備力700ダウン 墓地に《七宝神-良財》《七宝船》があれば手札から特殊召喚でき、複数の墓地肥やし手段から条件を満たしやすくなっています。 | |
《ワイト男爵》 ・最大3枚分の墓地肥やし ・相手ターン限定で、墓地にいる自身のカード名が《ワイト》になる 墓地に《ワイト》《ワイトキング》がいなければ3枚の墓地肥やしを行う事ができないため、《ワイト》《ワイトキング》を墓地に用意できるようにデッキを回すのがポイントです。 | |
《イマジナリー・リアクター》 ・2枚分の墓地肥やし ・墓地に《死者転生》があれば2枚ドローできる 複数の墓地肥やし手段からドロー効果を適用しやすく、《死者転生》は《ワイトキング》回収手段にもなります。 | |
《カードガンナー》 ・3枚分の墓地肥やし ・自身を1枚分のドローに変換できる 基本的には自身をドローに変換することでデッキ圧縮に繋げますが、下級モンスターが手札に少ない場合は墓地肥やしのみ行うのも有効です。 |
墓地肥やしが他のカードも強くする
- 《七宝神-米大》《七宝神-良財》を特殊召喚するための《七宝神-良財》《七宝船》
- 《イマジナリー・リアクター》のドロー効果を適用するための《死者転生》
- 《叛骨のスフレース》の追加効果を適用するためのモンスター5体
《ワイトキング》のために行う墓地肥やしですが、それ以外のカードも上記のように墓地肥やしによって強く使えるようになります。
その1枚として新規カードの《骸の群れ》も採用しています。
《骸の群れ》
通常罠
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
【効果】そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、[自分の墓地の「ワイト」の数]×1000ダウンする。
攻撃してきたモンスターの攻撃力を最大6000下げる事ができる罠カードです。
墓地肥やしが進んだ後であるほど弱体化の期待値は上がります。
攻撃力2000ダウンくらいは安定して行えるため、大抵のモンスターを返り討ちにする事ができます。
弱体化の数値に《ワイトキング》が含まれない点は要注意です。
②:《ワイトキング》の展開手段
墓地肥やしを行った後は《ワイトキング》を展開していくわけですが、本デッキでは以下のカードにより展開する事ができます。
《ゾンビ・ファイヤーワーク》
通常魔法
【条件】手札のモンスター(レベル5以上/アンデット族)1体を相手に見せて発動できる。
【効果】自分の墓地のモンスター(レベル6以下/アンデット族)を2体まで選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。その後、自分は手札のモンスター(レベル5以上/アンデット族)1体を選んで墓地へ送る。このターン、自分はモンスター(アンデット族)で攻撃できない。
本デッキでは以下のモンスターを特殊召喚するために使用します。
2000以上の攻撃力を得られる《ワイトキング》を特殊召喚するのが基本的な使い方ですが、墓地や相手の状況に合わせて他のモンスターも特殊召喚していきます。
《叛骨のガイガスト》 ・相手のレベル8以下のモンスター1体の破壊 モンスターの破壊により戦闘ダメージを確保しやすくなるため、《ワイトキング》の高い攻撃力を活かしやすくなります。 | |
《叛骨のスフレース》 ・相手モンスター1体の表示形式の変更 表示形式の変更により戦闘をサポートする他、《ワイトキング》の高い攻撃力を戦闘ダメージに繋げやすくなります。 | |
《ネクメイド・ナナ》 ・自身を2枚分のドローに変換 ドロー効果により《ゾンビ・ファイヤーワーク》が手札1枚を増やすカードになります。 コスパ良く展開できる「七宝神」モンスターや《邪影ダーク・ルーカー》をデッキに戻せるのもポイントです。 | |
《ワイト男爵》 ・最大3枚分の墓地肥やし あまり特殊召喚することはありませんが、手札にレベル5以上のモンスターがいる場合はアドバンス召喚のためのリリース素材として特殊召喚しつつ、墓地肥やしの速度を高めるために特殊召喚することもあります。 |
手札コストにレベル5以上のアンデット族が必要ですが、《邪影ダーク・ルーカー》《叛骨のスフレース》の効果でフィールド・墓地から供給する事ができるのがポイントです。
《ゾンビ・ファイヤーワーク》発動後は《七宝神-米大》《七宝神-良財》で攻撃できなくなる点は要注意です(効果は発動可能)。
《死者転生》
通常魔法(LEGEND)
【条件】手札1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分の墓地のモンスター1体を選んで手札に加える。
《ワイトキング》を墓地から回収する他、状況に合わせて必要なモンスターを墓地から回収できるカードです。
- 《イマジナリー・リアクター》を回収して手札増強
- 《七宝神-良財》を回収してレベル7モンスター、セットカードへの破壊耐性の付与
- レベル5以上のアンデット族を回収して《ゾンビ・ファイヤーワーク》のコスト確保
コスパの悪い回収手段にはなりますが、上記のように幅広い用途で使用する事ができます。
また《イマジナリー・リアクター》の効果でデッキに戻るため、再利用できるのもポイントです。
《エクスキューティー・ライディング》
通常罠
【条件】相手が効果モンスターを表側表示で召喚・特殊召喚した時に発動できる。
【効果】そのモンスターの攻撃力以下の自分の墓地のモンスター1を選び、自分フィールドに表側攻撃表示で特殊召喚する。その後、相手フィールドの表側表示モンスターを2体まで選んでその攻撃力をターン終了時まで1800ダウンできる。
相手モンスターの展開に合わせて《ワイトキング》を墓地から特殊召喚できるカードです。
《ワイトキング》の元々の攻撃力が0であるため、ほぼ全てのモンスターの召喚・特殊召喚を発動条件に《ワイトキング》を墓地から特殊召喚する事ができます。
《ワイトキング》は相手ターンでは高い攻撃力を得やすく、《エクスキューティー・ライディング》の攻撃力ダウンも加わることで、戦闘破壊もされにくくなります。
そのため次のターンまで《ワイトキング》を維持しやすいのもポイントです。
発動条件さえ満たせば自分のターンにも発動できるわ!
他には《七宝神-良財》とも相性が良く、破壊耐性により戦闘を強要しつつセットしている《骸の群れ》による返り討ちを狙う事ができます。
この展開では、《エクスキューティー・ライディング》発動後に展開されたモンスターに対しても対応しやすいのがポイントです。
また今回のレジェンド罠カードには《激流葬》を採用しています。
《激流葬》
通常罠(LEGEND)
【条件】自分または相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時に発動できる。
【効果】お互いのフィールドのモンスターを全て破壊する。
《激流葬》により自分フィールドもガラ空きになってしまいますが、《エクスキューティー・ライディング》があればそれをケアする事ができるのもポイントです。
ちなみに《激流葬》は攻めにも使える罠カードとして採用しています。
相手フィールドのモンスターを一掃できれば、《ワイトキング》の攻撃で一気に決着をつけることもできるわ!
ここまでの展開手段に加えて、通常召喚でも展開していくため、見た目のイメージよりは《ワイトキング》を展開しやすくなっています。
③:安全に展開・攻撃を行うために魔法・罠カードを除去する
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / アンデット族 / 攻100 / 守2600
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊し、相手に1000ダメージを与える。その後、このカードを持ち主の手札に戻す。
《邪影ダーク・ルーカー》を引けている場合は、安全な展開・攻撃を行うために、魔法・罠カードを破壊してから動きます。
手札に戻った後は《七宝船》や《ゾンビ・ファイヤーワーク》など、各種手札コストを必要とするカードのために使用することで無駄なく使用できるのがポイントです。
ここまででお気づきの方もいる通り、今回のデッキは墓地のカードをデッキに戻すカードをほとんど採用していません。
その理由が高い攻撃力を得られる《ワイトキング》と《邪影ダーク・ルーカー》の存在です。
これらによりダメージを与えやすくなっており、デッキ切れが発生する前に決着が付くため、今回は墓地のカードをデッキに戻す手段を不採用としました。
以上が本デッキ【叛骨ワイト】デッキの回し方です。
調整過程で不採用となったカード
アイルラヴ・アンジュは【ワイト】と組み合わせても面白そう!
— わかはぴ🍀カガミドリ (@kagamidori0130) October 6, 2024
ワイトキングもアンジュも永続効果だからアニマジカリーダーに阻害されないし、守備力も0だから悪夢再びで回収することもできるね! https://t.co/mqbFQnwNf6 pic.twitter.com/2lgBEhfkep
本デッキは《ワイトキング》《アニマジカ・リーダー》《アイルラヴ・アンジュ》の相性の良さに着目し構築を始めました。
しかし調整の過程で不採用となってしまったので、これらの不採用理由も合わせて紹介します。
《アニマジカ・リーダー》
効果モンスター
レベル7 / 光属性 / 獣族 / 攻2500 / 守1500
【条件】なし
【効果】自分の墓地のモンスター(レベル4以下/守備力900以下)2体を選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター(レベル8以下)の効果を発動できない。
《ワイトキング》を墓地から特殊召喚する事ができるモンスターです。
効果発動後はレベル8以下のモンスターの効果を発動できなくなる制約がかかりますが、《ワイトキング》の効果が永続効果であるため、この制約を受けずに展開する事ができます。
効果自体は優秀ですが、《ワイトキング》が高い攻撃力を得られない序盤ではかなり扱いづらく、ただ攻撃力2500以下のモンスターを展開するだけのカードになってしまいます。
上記の理由から今回は不採用となりました。
《アイルラヴ・アンジュ》
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / 天使族 / 攻0 / 守0
このカードはモンスター(攻撃力0)1体をリリースして攻撃表示でアドバンス召喚できる。
【条件】なし
【永続効果】このカードの攻撃力は2200アップし、その攻撃は貫通する。自分フィールドの元々の攻撃力が0の表側表示モンスターは相手のモンスター・魔法カードの効果では破壊されない。
自身と《ワイトキング》にモンスター・魔法カードの効果に対する破壊耐性を付与できるモンスターです。
この破壊耐性付与により《ワイトキング》の戦闘破壊を強要する事ができます。
また《ワイトキング》をセットすることで、1体のリリースでアドバンス召喚する事ができ、自身の効果が永続効果であるため《アニマジカ・リーダー》の制約を受けません。
これに加えて守備力が0であるため《悪夢再び》の効果で《ワイトキング》と合わせて墓地から回収することもできます。
以上のように《ワイトキング》や《アニマジカ・リーダー》とも相性が良いのですが、こちらも墓地が整っている前提のカードであるため不採用となりました。
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分の墓地のモンスター(闇属性/守備力0)2体を選んで手札に加える。
これらが抜けた枠に《叛骨のガイガスト》《邪影ダーク・ルーカー》を採用することで、今回の構築に至りました。
シナジーに固着して最後まで抜けなかったのですが、上記カードと入れ替えたことでモンスター・魔法・罠カードの破壊ができるようになり対応力が増しているので、結果的に入れ替えて良かったなと感じています。
《アニマジカ・リーダー》《アイルラヴ・アンジュ》に加えて《スカルフラワー》の採用も一時は検討し試していました。
《スカルフラワー》
効果モンスター
レベル4 / 闇属性 / アンデット族 / 攻1200 / 守900
【条件】自分のデッキのカードが10枚以上の場合、自分の墓地のモンスター(レベル4以外/アンデット族)3体をデッキに戻して発動できる。
【効果】自分の墓地のモンスター(レベル1/アンデット族)1体を選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。
《ワイトキング》を墓地から特殊召喚する事ができるモンスターです。
効果自体は優秀なのですが、以下の理由から発動条件がかなり厳しいモンスターとなっています。
- デッキに戻したいアンデット族がほとんどいない
- 「デッキのカードが10枚以上の場合」という条件から、終盤では効果を発動できない状況も多い
新たに《ワイト》と相性の良いカードとして収録されただげに採用できなかったのは残念ね
まとめ
今回は【叛骨ワイト】デッキのデッキレシピを解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 《ワイト男爵》などで墓地肥やしを行いながら、《ワイトキング》が高い攻撃力を得る準備をする
- 《ゾンビ・ファイヤーワーク》《エクスキューティー・ライディング》で《ワイトキング》を展開
- 安全な展開・攻撃のために《邪影ダーク・ルーカー》で魔法・罠カードを除去
《ゾンビ・ファイヤーワーク》発動後は《七宝神-米大》《七宝神-良財》で攻撃できなくなる点は要注意!
《ゾンビ・ファイヤ-ワーク》から攻撃力4000の《ワイトキング》を2体展開!
なんてこともできるインパクトのあるデッキになっているので、気になる方はぜひ構築してみてください。
《骸の群れ》の攻撃力ダウンも下げ幅大きくてクセになりますよ(笑)