《CAN-Melo:D》の収録発表後すぐに話題になった《火雷神サンダーボールド》との無限ループコンボ。
相手のセットカードを全てデッキに戻すことができ、実行できた時の強さと、レベル7モンスターをサポートするカードが多数登場したことで、大会環境でも使われることの多いデッキになりました。
構築する人によって個性の出やすいデッキですし、他の人がどんな【サンダーボールド】デッキを構築しているのか気になるという人もいると思います。
そこで今回は《CAN-Melo:D》による無限ループを取り入れた【サンダーボールドループ】デッキを紹介します。
デッキレシピを提供してくれたのは私の所属するチーム「ツーピース」のエース、そして数多くの優勝経験を持つ”BENIさん”です。
最上級モンスターの展開を《火雷神サンダーボールド》に頼らないよう構築しており、さらに展開力が高くなっています。
ぜひ参考にしてくれでござる!
目次
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 29 |
《火雷神サンダーボールド》 | 3 |
《連撃竜ドラギアス》 | 1 |
《最強戦旗エースブレイカー》 | 1 |
《CAN-Melo:D》 | 1 |
《邪影ダーク・ルーカー》 | 1 |
《火麺上忍ダイアップ》 | 1 |
《最強戦旗タフストライカー》 | 1 |
《ハンディーレディ》 | 1 |
《ロマンス・ピック》 | 3 |
《花牙美人のゲッカ》 | 3 |
《アメイジング・ディーラー》 | 3 |
《ネクロマン三世》 | 2 |
《シエスタトレーロ》 | 2 |
《花牙狼のクロバナ》 | 2 |
《ライブドレス・クリエイター》 | 2 |
《CAN:D》 | 2 |
魔法カード | 11 |
---|---|
《七宝船》 | 3 |
《潜入開始》 | 3 |
《魔法石の採掘》 | 3 |
《死者蘇生》(LEGEND) | 1 |
《JAM:Pセット!》 | 1 |
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトは「《火雷神サンダーボールド》を軸にレベル7モンスターを複数体展開して攻めること」です。
《火雷神サンダーボールド》は「自分の墓地にカード名の異なるレベル7モンスターが4体以上いる場合に、レベル7モンスターを蘇生する効果」を持っています。
これを活かすために《火雷神サンダーボールド》以外のレベル7モンスターの採用枚数を1枚ずつにし、《火雷神サンダーボールド》の効果を適用しやすくしつつ、対応力を高めた構築になっています。
ではどうやって回していくのか?
次の項からデッキの回し方を解説していきます。
デッキの回し方
【サンダーボールドループ】デッキは以下の3つの要領で回していきます。
- 《火雷神サンダーボールド》の効果により最上級モンスターを複数体展開する
- 墓地肥やしにより《火雷神サンダーボールド》の効果の適用条件を満たしやすくする
- 《CAN-Melo:D》とのループコンボで相手のセットカードを全てデッキに戻す
《火雷神サンダーボールド》の効果により最上級モンスターを複数体展開する
コンセプト通りこのデッキで目指す動きは、《火雷神サンダーボールド》の効果によりレベル7モンスターを蘇生して最上級モンスターを複数体展開することです。
これにより突破されにくい盤面を構築しながら攻めていきます。
でも《火雷神サンダーボールド》の効果って、そう簡単には決まらないのではないのか?
《火雷神サンダーボールド》の蘇生効果を適用するには、自分の墓地にカード名の異なるレベル7モンスターが4体以上いなければいけません。
そのため適用条件が重く、墓地にモンスターが溜まりにくい序盤では効果を発動しにくくなっています。
これを補うためにこのデッキには手札交換、墓地肥やしを行えるカードが多く採用されています。
墓地肥やしにより《火雷神サンダーボールド》の効果の適用条件を満たしやすくする
手札交換は《アメイジング・ディーラー》《七宝船》で行うことができ、墓地肥やしは《ロマンス・ピック》で行うことができます。
これにより少しでも早く《火雷神サンダーボールド》の効果を適用できるように動いていきます。
どれだけ墓地を肥やせるかによって、展開が大きく変わる
《火雷神サンダーボールド》の他にも、このデッキには墓地を利用するカードが多く採用されており、手札交換と墓地肥やしが以下のように全ての行動につながっていきます。
- 《ネクロマン三世》《花牙美人のゲッカ》により、墓地の特定の下級モンスターを蘇生またはサルベージする
- 《潜入開始》《死者蘇生》により、最上級モンスターを手札または墓地から特殊召喚する
- 《魔法石の採掘》により、墓地の魔法カードを再利用する
- 《JAM:Pセット!》により、相手モンスターをバウンスする
《ネクロマン三世》と《花牙美人のゲッカ》は下級モンスターの蘇生により、最上級モンスターを少ないカード消費で展開できるようになります。
最上級モンスターを引きすぎた場合でも、展開しやすくなるため、手札事故のケアにも繋がっています。
《潜入開始》と《死者蘇生》はカード消費1枚で最上級モンスターを展開する手段になります。
これが《火雷神サンダーボールド》の効果を発動できない状況でも、最上級モンスターを展開する手段であり、展開力を底上げしてくれています。
《潜入開始》は手札からも特殊召喚できるため手札事故のケアになり、《死者蘇生》は相手の墓地からもモンスターを蘇生できるため、柔軟な動きを行いやすくなるのもポイントですね。
少しトリッキーな動きだけど、《CAN-Melo:D》を蘇生することで、既にフィールドに存在する《火雷神サンダーボールド》と無限ループコンボを行うこともできるわ!
《魔法石の採掘》は墓地の魔法カードを再利用する手段になります。
最も有効なのが《死者蘇生》の再利用で、次点で《潜入開始》の再利用がコスパの良い使い方です。
手札コストにしたモンスターを蘇生することもでき、《死者蘇生》《潜入開始》が墓地にあり、手札にしか蘇生できるモンスターがいないという状況でも有効に使えるようにしてくれます。
また《火雷神サンダーボールド》を軸にしたデッキは、モンスターのバウンスに弱く、最上級モンスターを引きすぎて手札事故を起こしてしまうという状況もあります。
《魔法石の採掘》があれば、そういった状況もケアしやすくなるのもポイントですね。
《JAM:Pセット!》は相手モンスターを減らしつつ攻撃を通りやすくしたり、相手の墓地を参照するカードを妨害するために使うことができます。
デッキトップがサイキック族に固定されるため、《ロマンス・ピック》の「サイキック族モンスター1体をサルベージする効果」を確実に適用できるようになるのもポイントです。
以上のように、手札交換と墓地肥やしは様々な動きに繋がります。
《CAN-Melo:D》とのループコンボで相手のセットカードを全てデッキに戻す
《火雷神サンダーボールド》と《CAN-Malo:D》を組み合わせることで、相手のセットカードを全てデッキに戻すことができます。
以下の状況でなければ行うことができず、この条件と《CAN-Malo:D》の採用枚数から、安定して行うことはできません。
- 自分の墓地に《CAN-Melo:D》を含むレベル7モンスターが4種類以上存在する
- 自分の墓地に《CAN:D》が1体以上存在する
- ライフポイントが相手より低い
しかしこのコンボにより安全に攻撃できる状況を作り出すことができます。
冒頭でお話しした通り有名なコンボではありますが、やり方をよくわかっていないという人もいると思います。
そこで詳しい方法も記載しているので「よくわからない」「復習したい」という人はチェックしてみてください。
以下の状況を例に解説していきます。
- 《火雷神サンダーボールド》
- 《CAN-Melo:D》
- 《CAN:D》
- 《連撃竜ドラギアス》
- 《最強戦旗エースブレイカー》
- 《邪影ダーク・ルーカー》
- 《火雷神サンダーボールド》の効果により《CAN-Melo:D》を蘇生
- 《CAN-Melo:D》の効果により《火雷神サンダーボールド》を手札に戻し《CAN:D》をサルベージ
- 《CAN:D》を召喚
- 《CAN-Melo:D》と《CAN:D》をリリースし《火雷神サンダーボールド》をアドバンス召喚
このように《火雷神サンダーボールド》の効果を発動し《CAN-Melo:D》の蘇生に繋げれば、1〜4の動きを無限に行うことができます。
この動きは相手フィールドにセットされたカードが存在する限り行うことができるため、これにより全てセットカードをデッキバウンスすることができますね。
相手フィールドのセットカードを全てバウンスした後は、《火雷神サンダーボールド》の効果で蘇生するモンスターを《CAN-Melo:D》以外のモンスターにすることで次の動きにつなげることができます。
以上が【サンダーボールドループ】デッキの回し方です。
まとめ
今回は【サンダーボールドループ】デッキのデッキレシピを紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 《火雷神サンダーボールド》を軸にレベル7モンスターを複数体展開して攻めること
- 《火雷神サンダーボールド》の効果により最上級モンスターを複数体展開する
- 墓地肥やしにより《火雷神サンダーボールド》の効果の適用条件を満たしやすくする
- 《CAN-Melo:D》とのループコンボで相手のセットカードを全てデッキに戻す
レベル7モンスターを多く採用する場合、手札事故の懸念がありましたが、それを《潜入開始》で上手くケアできるようになっていますね。
レベル7モンスターの枠は自由にカスタマイズできるため、このデッキをベースに好みに合わせて作り替えるのもありです!
みんなも自分だけの【サンダーボールド】デッキを構築してみてください!
もちろん紹介したデッキをそのまま使ってもいいでござるよ!
おまけ
12月26日(日)に、オフラインでの大規模大会「マキブラ杯」が開催されました。
BENIさんは今回紹介した【サンダーボールドループ】デッキで大会に参加しており、その時の戦績・感想についてもお話ししていただいたので、あわせて紹介します。
戦績
対戦デッキ | マッチ戦の内訳 | 勝敗 |
---|---|---|
潜入悪魔 | 勝ち 負け 負け | 負け |
ヤメテラスメタリオン | 勝ち 勝ち | 勝ち |
機械コントロール | 勝ち 負け 負け | 負け |
ユグドラゴ | 勝ち 勝ち | 勝ち |
潜入機械 | 負け 負け | 負け |
1戦目 vs【潜入悪魔】
1戦目の相手は《潜入開始》により展開力を底上げしつつ、必要に応じて《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》の効果を適用していく【潜入悪魔】デッキです。
《潜入開始》と共に採用されることの多い《最強戦旗タフストライカー》を使いつつ、《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》に繋げる動きはBENIさんも関心したそうです。
1勝はするも惜しくも負けてしまいました。
2戦目 vs【ヤメテラスメタリオン】
2戦目の相手は《天翔流麗ヤメテラス》と「メタリオン」モンスターを組み合わせることで、お互いにフュージョンに繋げやすく構築した【ヤメテラスメタリオン】デッキです。
《天翔流麗ヤメテラス》により、レベル9以下のモンスターの攻撃表示での特殊召喚を封じられたそうですが、《火雷神サンダーボールド》の効果により《最強戦旗エースブレイカー》を守備表示で蘇生することで、《天翔流麗ヤメテラス》の破壊に繋げ勝利することができたようです。
相手の動きに対する回答を用意しやすかったため2回連続で勝利しており、2戦目はストレートに勝つことができました。
3戦目 vs【機械コントロール】
3戦目の相手は《魔将ヤメルーラ》により相手の動きをコントロールしながら、機械族モンスターで攻めていく【機械コントロール】デッキです。
このデュエルは下級モンスターによる手札事故が続いたようで、ようやく召喚できた《火麺上忍ダイアップ》も、守備力が0であることを利用されて負けてしまったようです。
2戦目と同じく《魔将ヤメルーラ》により相手の動きをコントロールできるデッキですが、今回の対戦相手はそれを《鋼機神ミラーイノベイター》の貫通攻撃で活かせる構築になっており、手札事故が続いたこともありストレートで負けてしまいました。
4戦目 vs【ユグドラゴ】
4戦目の相手は手札交換を行えるサイバース族モンスターを軸に、《天帝龍樹ユグドラゴ》のマキシマム召喚を狙う【ユグドラゴ】デッキです。
このデュエルではデッキが応えてくれたようで、《連撃竜ドラギアス》による2回攻撃や、最上級モンスター複数体の展開で、有利な状況を維持しつつ勝つことができたそうです。
展開力が高いので、今回の相手のような安定して最上級モンスターを展開できないデッキに対しては強く戦うことができていますね。
5戦目 vs【潜入機械】
5戦目は《潜入開始》により展開力を底上げしつつ、罠カードによる破壊をケアする手段を取り入れた【潜入機械】デッキです。
先攻を取れたにも関わらず序盤から《聖なるバリア-ミラーフォース-》を発動され負けてしまったり、相手のデッキが上手く回ったりと、力を発揮できずに負けてしまいました。
5戦目は運や相性の悪さが顕著に出ており、悔しくもストレート負けしてしまいましたね。
大会の感想
自信があるデッキで出たのにも関わらず悔しい結果になりました。
初めて会う人、久しぶりに会う知り合いなどとも交流でき、おにぎり侍と一緒に「うー!マキシマム」と言えたことは本当に誇りです。
悔しい結果となってしまいましたが、遅延行為をするようなプレイヤーもおらず、楽しくラッシュデュエルが出来ました。
BENIさんのデッキレシピ紹介恒例!
最後に私が選ぶBENIさんの可愛いぬい撮り写真を紹介します!
美味しそうなたこ焼きとおにぎり侍の和の感じがマッチしていて可愛い一枚!
これ、私も直前まで一緒にいたんですよね
私も行きたかった〜(笑)