毎週水曜22時は わかとらじお

【ゴリラ頑張るマン】デッキレシピ紹介:デュエルの度に顔を変える予測不能の大会優勝デッキ【遊戯王ラッシュデュエル】

デュエルにおいて読まれにくさって重要ですよね。

手の内がバレれば、それを対策するためにプレイングを変えられたりと、勝敗にも大きく関わる要素でもあります。

そこで今回は相手モンスターのバウンスによる突破力が強い【JAM:P裁き】デッキをベースに、読まれにくさを意識して構築された【ゴリラ頑張るマン】デッキを紹介します。

デッキ名の時点ですでに読めない…

そんなことを感じるかと思いますが、デッキ構築の上で必ず参考になる要素が凝縮されているのでぜひ読んでみてください。

デッキレシピの紹介の後にはこのデッキを提供してくれたすいさんの「すいさん流のデッキ構築論」についてもお話しします。

わかはぴ
わかはぴ

【ゴリラ頑張るマン】デッキなんてふざけたデッキ名に聞こえますが公認大会でも優勝した実力派デッキですよ!

夫アイズ
夫アイズ

今回は俺っち「夫アイズ」と

タマちゃん
タマちゃん

あちき「タマちゃん」がアシスタントとして参加するにゃん♪

デッキレシピ

  • メインデッキ:42枚
  • エクストラデッキ:0枚

メインデッキ(42枚)

モンスター(32枚)
下級0枚/上級0枚/最上級0枚

《連撃竜ドラギアス》× 3
《シールド・ボーリング・コング》× 2
《アイスエイジ・カタパルト》× 1
《人造人間-サイコ・ショッカー》× 1
《風使いトルネ》× 1
《クリア・アイス・ドラゴン》× 1
《フェニックス・ドラゴン》× 3
《シエスタトレーロ》× 3
《陰陽士サカカゼ》× 3
《抑竜ステルンプテラ》× 2
《ささやきの妖精》× 2
《アメイジング・ディーラー》× 1
《ロイヤルデモンズ・シャウト》× 1
《CAN:D》× 3
《当方は英雄》× 2
《伝説の侍将 MASAKI》× 1
《斧楽姫フルートマホーク》× 1
《ハウリングバード》× 1

魔法カード(8枚)

《JAM:Pセット!》× 3
《昂光の裁き》× 2
《10sionMAX!!!》× 1
《天の啓示》× 1
《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》× 1

罠カード(2枚)

《永久凍結》× 1
《楽姫の独演》× 1

エクストラデッキ(0枚)

デッキコンセプト

このデッキのコンセプトは「後攻でも強く戦うこと」です。

そのため《シールド・ボーリング・コング》《アイスエイジ・カタパルト》《JAM:Pセット!》《昂光の裁き》など、後攻から始まった場合でも強く使えるカードを多く採用しています。

これに加え多種多様にカードが採用されており、対応力がありながらも相手に読まれにくい構築になっています。

ではどうやって回していくのか?

次の項からデッキの回し方、各カードの採用理由を解説していきます。

回し方と各カードの採用理由

【ゴリラ頑張るマン】デッキは以下の3つの要領で回していきます。

  • 自分の手札・相手フィールドによって臨機応変に対応していく
  • 共通する役割を意識する
  • 様々なコンボを駆使して戦う

自分の手札・相手フィールドによって臨機応変に対応していく

ほとんどのデッキには基本となる戦術が存在します。

もちろんこのデッキも…と言いたいところですが、このデッキには基本的な戦術はありません。

そのため自分の手札・相手フィールドの状況により臨機応変に戦っていきます。

タマちゃん
タマちゃん

ちょっと待って〜基本戦術がないのにどうやって戦っていくにゃん?

共通する役割を意識する

基本戦術がないならどうやって戦うのか疑問に思いますよね。

このデッキには様々なカードが採用されていますが、役割ごとに分類すると8つの役割に分けることができます。

それが以下の8つです。

  • 相手モンスターの2体以上の突破
  • 相手モンスターの除去
  • 戦闘サポート
  • 相手の墓地のモンスターをデッキに戻す(墓地メタ)
  • 自分のモンスターの再利用
  • 手札事故の誘発
  • 相手の手札を減らす(ハンデス)
  • 相手の罠カード対策

それぞれに該当するカードと役割について解説していきます。

相手モンスターの2体以上の突破
  • 《連撃竜ドラギアス》
  • 《シールド・ボーリング・コング》

モンスターを2体以上突破できるカードを駆使することで相手のモンスターを残らず処理しやすくなり、直接攻撃を与えやすくなります。

相手モンスターの除去
  • 《JAM:Pセット!》
  • 《昂光の裁き》
  • 《永久凍結》

モンスターの攻撃以外で相手モンスターを処理することにより、相手のモンスターを残らず処理しやすくなり、直接攻撃を与えやすくなります。

役割的には「相手モンスターを2体以上突破できるモンスター」と似ています。

戦闘サポート
  • 《風使いトルネ》
  • 《シエスタトレーロ》
  • 《10sionMAX!!!》
  • 《天の啓示》
  • 《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》

攻撃力の強化・弱体化、表示形式の変更により戦闘をサポートすることができます。

この内《風使いトルネ》と《10sionMAX!!!》は相手が守りを固める状態でも強引に戦闘ダメージを与える手段になります。

相手の墓地のモンスターをデッキに戻す(墓地メタ)
  • 《クリア・アイス・ドラゴン》
  • 《陰陽士サカカゼ》
  • 《ささやきの妖精》
  • 《JAM:Pセット!》
  • 《昂光の裁き》

《ダーク・リベレイション》やフュージョン召喚など墓地のモンスターの存在が大きく影響するカードに対するメタカードとして使うことができます。

自分のモンスターの再利用
  • 《クリア・アイス・ドラゴン》
  • 《シエスタトレーロ》
  • 《昂光の裁き》

モンスターを墓地からデッキに戻すことで再利用することができます。このデッキには1枚しか採用していないモンスターも多く、そういったカードも再利用できるのもポイントです。

《クリア・アイス・ドラゴン》は《フェニックス・ドラゴン》しか再利用できませんが、《フェニックス・ドラゴン》を再利用することで《連撃竜ドラギアス》《クリア・アイス・ドラゴン》を何度もサルベージしやすくなります。

手札事故の誘発
  • 《アイスエイジ・カタパルト》
  • 《JAM:Pセット!》
  • 《昂光の裁き》
  • (《クリア・アイス・ドラゴン》)
  • (《陰陽士サカカゼ》)
  • (《ささやきの妖精》)

相手のカードを手札またはデッキトップに戻すことで、相手の手札事故を誘発することができます。

カッコ内のカードは墓地から戻すカードによって相手のデッキ内のモンスターの比率を操作することができるため、擬似的に手札事故を誘発することができます。

相手の手札を減らす(ハンデス)
  • 《抑竜ステルンプテラ》
  • 《ロイヤルデモンズ・シャウト》

相手の手札を減らすことで《昂光の裁き》の発動条件を満たし、マキシマムモンスターのような特定のカードを揃える必要があるカードが揃うのを妨害することができます。

相手の罠カード対策
  • 《アイスエイジ・カタパルト》
  • 《人造人間-サイコ・ショッカー》

バウンスまたは発動を封じることで、相手の罠カードに対する対策として使うことができます。

これら8つの役割をその時の状況に合わせて、パズルのピースのように組み合わせながら戦っていきます。

8つの役割とは異なる使い方をするカード

《天の啓示》

《天の啓示》はモンスターを蘇生させるためにも使うことができます。

蘇生できるモンスターはレベル8以下のモンスターと幅広いため、様々なモンスターを採用しているこのデッキでは、墓地の状況によりかなり柔軟な対応が可能になります。

《天の啓示》の効果で蘇生したモンスターの攻撃力は300アップするため、フィールドに存在する最上級モンスターの攻撃力をアップさせるためにも使うことができます。

例えば《連撃竜ドラギアス》の攻撃力を上げるために、《天の啓示》の効果で《連撃竜ドラギアス》と《シエスタトレーロ》(レベル3モンスター)を墓地へ送り、《連撃竜ドラギアス》を蘇生するなどですね。

こうすることで《連撃竜ドラギアス》の攻撃力は300アップしますね。

モンスターを蘇生させるにはレベルの合計が10以上になるようにフィールドのモンスターを墓地へ送らなければいけません。

そのため、レベル3・4モンスターを多く採用し、下級モンスター3体で《天の啓示》の蘇生効果を適用できるよう構築しているのもポイントです。

《アメイジング・ディーラー》

1枚採用している《アメイジング・ディーラー》は、序盤での手札交換・デッキ圧縮・墓地肥やしを行うためのカードです。

中盤以降は効果が腐ってしまうため1枚の採用ですが、デッキ圧縮・墓地肥やしにより《天の啓示》の効果で蘇生できるモンスターの選択肢を広げてくれます。

《楽姫の独演》

《楽姫の独演》は《シエスタトレーロ》のようなモンスターを裏側表示にするカードに影響されずに相手モンスターの攻撃を無効にすることができます。

そのため相手にケアされにくく使いやすいため1枚採用されています。

様々なコンボを駆使して戦う

このデッキには様々なコンボが採用されており、それらを駆使することでさらに強く戦うことができます。

そこで「共通する役割を意識する」の項で触れていないコンボを解説します。

《シールド・ボーリング・コング》+《シエスタトレーロ》

《シールド・ボーリング・コング》は効果により相手モンスターを破壊することができますが、裏側守備表示モンスターしか破壊することができません。

《シエスタトレーロ》の効果を使えば相手モンスターを裏側守備表示にできるため、《シールド・ボーリング・コング》の効果を適用できるようになります。

《シールド・ボーリング・コング》+《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》

《シールド・ボーリング・コング》は元々の攻撃力が低く、効果を発動できない状況や相手ターンでは強く使えない攻撃力ですが《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》を発動することでその欠点を補うことができます。

《連撃竜ドラギアス》+《10sionMAX!!!》

《連撃竜ドラギアス》は「相手モンスターを戦闘破壊したターンにもう一度攻撃できる効果」を持っています。

《10sionMAX!!!》の効果で攻撃力を強化し貫通を付与すれば、相手モンスターを破壊しやすくなり、2回の貫通攻撃により大幅に戦闘ダメージを与えられるようになります。

タマちゃん
タマちゃん

有名なコンボだけど強さは健在にゃん♪

《連撃竜ドラギアス》+《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》

《連撃竜ドラギアス》は攻撃力2500のモンスターです。そのため発動されると致命的な損失を追ってしまう《永久凍結》の餌食になってしまいます。

本来相性の悪い《連撃竜ドラギアス》と《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》ですが、あえて弱体化させることで《連撃竜ドラギアス》が《永久凍結》の効果でデッキの下に戻されてしまうのを防ぐことができます。

《昂光の裁き》+《抑竜ステルンプテラ》or《ロイヤルデモンズ・シャウト》

《昂光の裁き》の効果により相手モンスターはバウンスされます。そこで《抑竜ステルンプテラ》または《ロイヤルデモンズ・シャウト》の効果を発動することで、次のターンに再び召喚されるのを防ぐことができます。

《昂光の裁き》は「相手の手札が0枚の場合」にしか相手モンスターをバウンスすることができませんが、前述したように《抑竜ステルンプテラ》または《ロイヤルデモンズ・シャウト》の効果により相手の手札を減らせば、それを満たすこともできます。

《人造人間-サイコ・ショッカー》+《天の啓示》+《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》

最上級モンスターと比較すると攻撃力が少し頼りない《人造人間-サイコ・ショッカー》ですが、《天の啓示》《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》でサポートすれば、補うことができます。

効果により罠カードの効果を無効にすることができるため、《天の啓示》と《世紀末獣機界ビースト・ギア・ワールド》の効果どちらも適用できれば、攻撃力3000の攻撃を安全に通せるようになります。

このように様々なコンボを駆使することも可能なデッキになっています。

以上が【ゴリラ頑張るマン】デッキの回し方と各カードの採用理由です。

すいさん流のデッキ構築論

今回、すいさんにデッキレシピを提供していただいた際、すいさんの構築論も教えてもらったので、それについても紹介します。

デッキ枚数を40枚に抑える必要性

ラッシュデュエルは40〜60枚でデッキを構築することができます。

ドローしたいカードを少しでもドローしやすくするため、デッキの枚数は40枚にするのがメジャーになっていますね。

しかし、すいさんによるとデッキ枚数が40枚の構築と41〜43枚の構築では、初手5枚(最初の手札4枚+1ターン目にドローするカード1枚)で、ドローしたいカードが手札に存在する確率にほとんど差はないようです。

例えば今回紹介した【ゴリラ頑張るマン】デッキには《連撃竜ドラギアス》が3枚採用されています。

デッキ枚数が40枚の場合、《連撃竜ドラギアス》が初手に存在する確率は33.0%です。

デッキ枚数が43枚の場合は、この確率が31.6%になるんですよね。

このように確率で見るとほとんど差はありません。

つまりデッキ枚数を43枚に増やしても、ドローしたいカードが初手に存在する確率にはほとんど影響しないということです。

今回紹介したすいさんのデッキは42枚になっていますが、その理由がここから来ています。

採用カードの枚数

すいさんは同じカードの採用枚数を決定する時、以下の基準で採用枚数を決定しています。

  • 3枚…初手にドローしたいカード、大会環境的に刺さるカードなど採用優先順位の高いカード
  • 2枚…他のカードと役割が被るカード
  • 1枚…腐りやすいカード、他のカードと役割が被るカード

1〜2枚の採用に抑えるカードは、やりたいコンボなどの邪魔をしないためという理由もあります。

夫アイズ
夫アイズ

すいは「頭で考えるより実際に強い人たちとデュエルした方が採用枚数の感覚は体感できる!」って言ってたニャ

採用するカードの種類を増やすことで相手の思考を掻き乱す

デッキレシピを見てわかる通り、このデッキには計25種類と多種多様にカードが採用されています。

こうすることで相手にデッキタイプや他の採用カードを読まれにくくなります。

クィーン
クィーン

でもカードの種類が増えればやりたいことが分散しちゃうんじゃないの?

前述したようにこのデッキに採用されているカードを役割ごとに分類すると、8つに分けることができます。

このように別のカードでも似た役割を持つカードを採用することで、読まれにくい強みを残したままやりたいことが分散してしまうのを防ぐことができます。

また採用するカードによっては相手に深読みさせることも可能です。

このデッキでのわかりやすい例だと、攻撃力1500の下級モンスターに《当方の英雄》《伝説の侍将 MASAKI》《斧楽姫フルートマホーク》を採用することで、《当方の英雄》《伝説の侍将 MASAKI》をフュージョン素材とする《三日月の剣豪将軍》、風属性・戦士族モンスターを発動条件にする《一気貫通》の存在を匂わせることができます。

このようにカードの種類を増やすことで「読まれにくくなる」「深読みさせる」という点で相手の思考を掻き乱すことにつながっていますね。

すいさんからのメッセージ

デッキ構築論に加え、すいさんからインスピレーションを受けた方達に向けてのメッセージもいただきましたので、こちらも紹介します。


読まれにくいデッキ構築は”BENIさん”から

メイン40枚に拘らない勇気と確率を用いたデッキ構築は”KAMEさん”から

ちょっとエッチなプレイングは”いっぺーさん”から

誰とも被らず強さを追求する心は”アカツキさん”から

相手の思考を逆読みする思考力は”ルシエラさん”から

カードを愛し、相手をリスペクトする気持ちは”うめさん”から

罠カードの重要性とユーモアは”トラッパーさん”から

純粋にデュエルを楽しむ心は”わかはぴさん”から

このデッキが皆さんとデュエルする事が出来て出せたすいの答えです。


タマちゃん
タマちゃん

わかる人にしかわからないメッセージだけど気持ちは伝わってくるにゃ♡

まとめ

今回は【ゴリラ頑張るマン】デッキのデッキレシピを紹介しました。

要点をまとめると以下の通りです。

デッキコンセプト
  • 後攻でも強く戦うこと
デッキの回し方
  • 自分の手札・相手フィールドによって臨機応変に対応していく
  • 共通する役割を意識する
  • 様々なコンボを駆使して戦う

採用カードの種類の多さから、ドラゴン族・魔法使い族モンスターを多く採用したデッキ【竜魔】デッキや【機械族】デッキのような動きをしたりと、至る所に相手の思考を掻き乱す要素が散りばめられたデッキです。

様々な組み合わせの手札が存在することから、すいさんは毎回プレイヤーの力量を試されているような気分になるようで、その奥深さもたまらないそうです。

わかはぴ
わかはぴ

簡潔にまとめると「デュエルの度に顔を変えるデッキ」

使っている自分自身も飽きずに楽しめるデッキになっているので、気になる人はマネしてみてください!

タマちゃん
タマちゃん

勝利のテンションドラギアスチャーージ!!!!

クィーン
クィーン

何よこのノリは!?

夫アイズ
夫アイズ

すいが考えたこのデッキの決めゼリフニャ♪



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