相手に罠カードを使われるのって嫌じゃありませんか?
自分で使うのはいいんですけど、相手に使われると頭抱えたくなりますよね。
そんなあなたにおすすめのデッキが、罠カードに滅法強いテーマ【サイコショッカー】です。
今回はこの【サイコショッカー】デッキについてデッキレシピも交えて解説していきます。
※本来のテーマ名は【人造人間】ですが、今回はわかりやすく【サイコショッカー】と記載しています。
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まずは【サイコショッカー】がどんなテーマなのかを解説します!
目次
【サイコショッカー】とは
“相手の罠カードを封じて高火力を押し込む”
これが【サイコショッカー】のテーマコンセプト。やりたいことです。
ではどうやって行うのか。
動きの軸になるカードが以下のカードです。
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》を経由することで、相手の罠カードを全て破壊することができます。
こうして安全に攻撃できる状況を作った上で《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》を特殊召喚し、高火力を押し込むのが基本的な戦術です。
そしてこの動きを後押ししてくれるのが《マシン・インスペクター》です。
相手のデッキをピーピングしながら罠カードを墓地へ送り、自分のデッキからは《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》など必要な機械族を墓地へ送ることができます。
これにより相手は罠カードを引きにくくなるため、間接的に罠カードを封じることができます。
これが【サイコショッカー】というテーマです。
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 29 |
《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》 | 3 |
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》 | 3 |
《鋼機神ミラーイノベイター》 | 2 |
《人造人間-サイコ・ショッカー》 | 1 |
《ネクメイド・ナナ》 | 1 |
《人造人間-サイコ・リターナー》 | 3 |
《人造人間7.7号》 | 3 |
《最強旗獣ボルトライコーン》 | 3 |
《スタッド・ヘッジホッグ》 | 3 |
《クラフター・ドローン》 | 3 |
《クラッシャー・ドローン》 | 1 |
《ニゲイター・ドラゴン》 | 3 |
魔法カード | 7 |
---|---|
《マシン・インスペクター》 | 3 |
《七宝船》 | 3 |
《ブラック・ホール》 | 1 |
罠カード | 4 |
---|---|
《ノーバディ・スキャットシーフ》 | 3 |
《攻撃の無力化》 | 1 |
デッキは“相手の罠カードを封じて高火力を押し込む”というテーマコンセプトを極力再現性が高くなるよう構築しました。
そのため採用カードのほとんどが墓地肥やし・手札交換を行えるカードとなっています。
基本的には大量の墓地肥やしにより《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》から《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》へと繋げられる動きを確保するために回していきます。
デッキの動き自体はシンプルなので、各カードについて解説していきます。
各カードの採用理由
《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1500
墓地にいるこのカードのカード名は「人造人間-サイコ・ショッカー」になる。
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】このターン、このカードは相手の罠カードの効果では破壊されない。さらに、このカードの攻撃力をターン終了時まで、[自分の墓地のモンスター(機械族)の数]×100アップできる。
前述した通り、高火力を押し込むためのモンスターです。
1〜2ターンで平均3500以上の攻撃力を得ることができ、《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》《人造人間-サイコ・リターナー》で墓地から特殊召喚できるため、優先して墓地へ送ります。
《マシン・インスペクター》が絡めば4000以上の攻撃力を得るハードルが下がるので、積極的に使っていきましょう。
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1500
自分または相手の墓地に罠カードがある場合、このカードは手札から自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
【条件】自分フィールドの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分の墓地の「人造人間-サイコ・ショッカー」1体を選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。その後、相手の魔法&罠ゾーンの裏側表示のカードを全て確認できる。確認した場合、さらにその中の罠カードを全て破壊する。
自分か相手の墓地に罠カードが1枚でも送られれば、手札から特殊召喚できます。
《マシン・インスペクター》の効果によりこの条件は満たしやすく、満たした後はこのカードの特殊召喚から動くことで相手の罠カードを破壊してから展開に繋げることができます。
このカードの特殊召喚を許してしまうと相手は全ての罠カードを破壊されることとなるため、召喚反応系の罠がある場合は発動を強要することができます。
かといって特殊召喚したこのカードが除去されても辛いので、この点は弱点でもあります。
《人造人間-サイコ・ショッカー》から特殊召喚することでこの弱点は補えるので、《人造人間-サイコ・リターナー》も手札にある場合はこの選択肢も視野に入れておくと良いです。
《鋼機神ミラーイノベイター》
効果モンスター
レベル7 / 光属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1800
【条件】なし
【効果】このカードと同じ種族の自分の墓地のモンスターを3体まで選ぶ。このカードの攻撃力はターン終了時まで、[選んだモンスターのレベルの合計]×100アップする。その後、選んだモンスターをデッキに戻す。この効果で1体のみを戻した場合、このターン、このカードの攻撃は貫通する。
【サイコショッカー】には貫通手段がなく、守備表示による耐久への対処方法がありません。
そんな状況でもしっかり戦闘ダメージを与えられるよう採用しました。
高い攻撃力を得るためにはレベルの高いモンスターをデッキに戻さなくてはいけません。
しかし本デッキでは《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》が積極的にデッキに戻したいカードであるため、その点も噛み合っています。
自身の効果により2枚目の《鋼機神ミラーイノベイター》をデッキに戻すというサイクルを作ることで、常に1枚はデッキに存在する状態を作ることができます。
素引き且つアドバンス召喚による展開しかできないモンスターであるため、この状態を維持することで手札事故のリスクをケアします。
この運用方法から2枚あれば十分であるため、2枚の採用です。
ちなみにデッキに戻す手段は多いため、2枚墓地へ落ちても問題ありません
《人造人間-サイコ・ショッカー》
効果モンスター(LEGEND)
レベル6 / 闇属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1500
【条件】なし
【永続効果】お互いは罠カードを発動できず、お互いの罠カードの効果は無効化される。
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》がいない場合に、《人造人間-サイコ・リターナー》からの特殊召喚で罠カードを封じるカードとして採用しました。
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》の蘇生対象が増えることで、相手の罠カードを破壊しやすくもなっています。
《ネクメイド・ナナ》
効果モンスター
レベル5 / 光属性 / アンデット族 / 攻1100 / 守700
【条件】自分フィールドの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分の墓地のモンスター(レベル7)1体を選んでデッキの下に戻し、自分は2枚ドローする。
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》をデッキに戻しつつデッキを回転させるカードです。
《人造人間7.7号》《スタッド・ヘッジホッグ》《ニゲイター・ドラゴン》など墓地肥やしに使用した後、即座に退場させたいモンスターを退場させながらドローに変換できるのも優秀なポイントです。
《人造人間7.7号》の効果により《ネクメイド・ナナ》自身もデッキに戻すことができるため、余裕があれば戻していきます。
《人造人間-サイコ・リターナー》
効果モンスター
レベル3 / 闇属性 / 機械族 / 攻600 / 守1400
【条件】自分フィールドの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分の墓地の「人造人間-サイコ・ショッカー」1体を選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。
《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》を特殊召喚するためのカードです。
《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》と合わせて6枚体制で《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》を特殊召喚できるようになっているため、最上級モンスターの複数展開を補助してくれます。
前述した通り《人造人間-サイコ・ショッカー》を特殊召喚することで罠カードを封じることができるため、墓地に《人造人間-サイコ・ショッカー》がいる状況では展開の初動としても使えます。
《人造人間7.7号》
効果モンスター
レベル2 / 闇属性 / 機械族 / 攻700 / 守700
【条件】自分の墓地のモンスター1体をデッキの下に戻して発動できる。
【効果】このターン、このカードは直接攻撃できる。さらに、自分の墓地の「マシン・インスペクター」または「電脳加速器」1枚を選んで手札に加える事ができる。
《マシン・インスペクター》が墓地へ落ちた後のパワーが凄まじく、ノーコストで良質な墓地肥やしを行いつつデッキの再構築が行えるモンスターと化します。
その際、罠カードを墓地へ送れば1枚ドローすることもできるため、手札増強も行えます。
通常カードをデッキに戻す効果は戻した後シャッフルすることが多いですが、このデッキでそれを行うのは《鋼機神ミラーイノベイター》のみです。
そのためデッキに戻したカードが墓地肥やしを行うカードの干渉を受けにくく、必要なカードのみで構成されたデッキを再構築しやすくなります。
地味に直接攻撃もできるようになるため、覚えておくと詰めのライフカットに役立ちます。
《マシン・インスペクター》が1枚でも墓地へ送られれば、墓地を肥やす速度が急激に増すのよ!
《最強旗獣ボルトライコーン》
効果モンスター
レベル3 / 光属性 / 機械族 / 攻1200 / 守200
【条件】自分フィールドにこのカード以外のモンスターがいない場合、デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの裏側表示の魔法・罠カード1枚を選ぶ、そのカードは次の相手ターン終了時まで発動できない。
相手のセットカード1枚を相手ターン終了時まで封じることができ、《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》からの展開を安全に通せる確率を高めてくれます。
【サイコショッカー】は打たれ弱いテーマであるため、発動タイミングは多く、《ネクメイド・ナナ》と組み合わせることで1ターンに2回発動できる状況を作れるのもポイントです。
《スタッド・ヘッジホッグ》
効果モンスター
レベル2 / 地属性 / 機械族 / 攻800 / 守900
【条件】なし
【効果】自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。この効果でモンスターが墓地へ送られた場合、さらに相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んでその攻撃力をターン終了時まで500ダウンできる。
墓地を肥やせる機械族ということで採用しましたが、追加効果が成功すればダメージを500かさ増ししてくれるため、決定力を補助してくれます。
ちなみにメインの効果が墓地肥やしであるため、状況を選ばず発動できるのもポイントです。
《クラフター・ドローン》
効果モンスター
レベル3 / 地属性 / 機械族 / 攻1000 / 守0
【条件】手札のモンスター(機械族)1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分は1枚ドローする。
前述した通り《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》は基本的に《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》を経由して墓地から特殊召喚したいモンスターです。
手札交換は単に手札交換するだけでなく、上記のコンセプトの動きをサポートするためにも使うことができます。
デッキが薄くなる終盤では、必要なカードを引きにいくためにも使えるため、序盤から終盤にかけて重宝するカードです。
《クラッシャー・ドローン》
効果モンスター
レベル4 / 地属性 / 機械族 / 攻1200 / 守200
【条件】自分フィールドにこのカード以外の表側表示モンスター(地属性/機械族)がいる場合、デッキの上からカード2枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力はターン終了時まで400アップする。
墓地肥やしを加速してくれるカードです。
このデッキの採用カードが地属性・機械族で固められているわけではないため、発動条件は少し重いです。
しかし機械族でコスパのいい墓地肥やしができるモンスターが現状このカードか《サイバー・サーペント》《ジョインテック・ラプトル》くらいしかないため選出しました。
《ジョインテック・ラプトル》は条件こそ緩いけど、相手の墓地肥やしも手伝っちゃうのよね
《ニゲイター・ドラゴン》
効果モンスター
レベル4 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻900 / 守1000
【条件】このカードを召喚したターンに発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード2枚を基地へ送る。その後、自分の 基地に「攻撃の無力化」がある場合、相手フィールドの表側表示モンスターを3体まで選んでその攻撃力を次の相手ターン終了時まで2000ダウンできる。
墓地肥やしを行いながら《攻撃の無力化》が墓地にあれば、大幅デバフをかけることができます。
《マシン・インスペクター》の存在から《攻撃の無力化》自体を落とすことはそれほど難しくないため、意外と追加効果の適用機会は多いです。
【サイコショッカー】は相手モンスターを除去する手段がないため、決定力を上げるためのカードにもなり、個人的にかなり相性の良いカードだと感じました。
《マシン・インスペクター》
通常魔法
【条件】なし
【効果】お互いは、自身のデッキの上からカードを4枚めくり、お互いに確認する。自分はその8枚の中からモンスター(機械族)または罠カードを合計2枚まで選んで墓地へ送る事ができる。お互いは自身の残りのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。この効果で罠カードを墓地へ送った場合、さらに自分は1枚ドローする。
前述した通り、墓地肥やしを行いながら相手のデッキの罠カードを除去することができます。
お互いの墓地に罠カードがない場合に、自分の罠カードがめくれた場合は自分の罠カードであっても墓地へ送ります。
こうすることで《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》からの動きが強くなるので覚えておきましょう。
《七宝船》
通常魔法
【条件】手札のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分は1枚ドローする。この効果の条件でモンスター(レベル7)を墓地へ送った場合、さらに自分は1枚ドローできる。
《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》を墓地へ送りながら、必要なカードを引き込むことができます。
デッキを回転させるカードとして使いやすく、《クラフター・ドローン》と同じく終盤でも重宝するカードです。
そのため下級モンスターをコストにドローという無理な使い方は極力せず温存しておくのも結構有効です。
《ブラック・ホール》
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】お互いのフィールドのモンスターを全て破壊する。
モンスターを除去できないというテーマの弱点を補ってくれるカードです。
高火力は作りやすいので、このカードが決め手になることも多いです。
他のレジェンドカードを選択する場合はデッキを回転させてくれる《天使の施し》でも良いですね。
《ノーバディ・スキャットシーフ》
通常罠
【条件】自分フィールドのモンスターが相手の攻撃または相手の効果で破壊された時に発動できる。
【効果】自分は3枚ドローする。その後、自分は手札を1枚以上選んで墓地へ送る。自分フィールドにモンスターがいない場合、さらにこのターン、相手モンスター(レベル8以下)の攻撃で自分は戦闘ダメージを受けない。
罠カードの中で【サイコショッカー】に最も相性が良いカードとして採用しました。
その理由が以下の4つです。
- 再現性を高くなる
- 発動タイミングが《人造人間-サイコ・ショッカー》に阻害されにくい
- 《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》の弱点をケアできる
- 【サイコショッカー】の打たれ弱さをケアできる
まず最も目指したい動きが2種のカードを組み合わせたコンボであるため、手札交換効果はその再現性を高めてくれます。
そしてお互いの罠カードの発動を封じる《人造人間-サイコ・ショッカー》ですが、《ノーバディ・スキャットシーフ》の発動して最も美味しいタイミングが自分のモンスターが全て破壊された後です。
この発動タイミングであれば、《人造人間-サイコ・ショッカー》により阻害されることはありませんよね。
また【サイコショッカー】はテーマとして打たれ弱いモンスターが多く、基本的に相手ターンでは全てのモンスターが戦闘破壊されてしまうことがほとんどです。
この時、効果破壊を絡められてしまっては、大きな戦闘ダメージを負うリスクもあります。
《ノーバディ・スキャットシーフ》はこういった【サイコショッカー】の打たれ弱さをケアできるのも相性が良いポイントです。
そして《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》は、自身の特殊召喚の妨害に弱いという明確な弱点がありますが、《ノーバディ・スキャットシーフ》であればそれもケアすることができます。
罠カードであることで《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》の特殊召喚条件を満たせるカードでもありますし、相手に依存せず条件を満たすという意味もあり採用しました。
《攻撃の無力化》
通常罠(LEGEND)
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
【効果】その攻撃を無効にする。このターン、相手は攻撃宣言できない。
新環境から増える破壊耐性に左右されることなく、相手の攻撃を止めることができます。
正直、他のレジェンドカードと比べるとこのカードだけでは弱いです。
しかし前述した《ニゲイター・ドラゴン》の存在から、他のレジェンド罠と異なり、《マシン・インスペクター》で見えた時に優先して落としたくなるカードになります。
そのため今回は《攻撃の無力化》を選択しました。
他のレジェンド罠では、相手モンスターを除去できる《聖なるバリア-ミラーフォース》や決定力を上げてくれる《魔法の筒》もおすすめです。
まとめ
今回は【サイコショッカー】デッキのデッキレシピとデッキの回し方について解説しました。
まとめるとこのような感じです。
- 相手の罠カードを封じて高火力を押し込む
- 《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》を経由して《サイコ・ショッカー・アンプリファイド》を特殊召喚
- 大量の墓地肥やしで、この状況を作り攻める
今回はテーマ化したことで得た特徴に焦点を当て、それを活かせるように構築しました。
シンプルな動きで初心者にも使いやすいデッキなので、ぜひ構築の参考にしてみてください