2024年5月11日(土)に発売された「覚醒のバーストレックス」にて実装された【サイバースパイス】
相手のデッキトップを確認しながら戦う面白いテーマですが、そのデザインはモチーフを忠実に再現したものとなっています。
そこで今回は【サイバースパイス】の再現度の高いエモいポイントを紹介します。
再現性高すぎて全部読んだ後には【サイバースパイス】デッキを作りたくなりますよ!
目次
【サイバースパイス】の由来
【サイバースパイス】は5つの由来からくるテーマです。
- サイバース族
- スパイス
- スパイ
- 巻物
- サイバースパイス
カード名からも分かるとおり、様々なスパイスをモチーフにしたサイバース族テーマです。
そこにスパイ、巻物、サイバースパイスの要素が含まれています。
巻物は「クロース」として一部のモンスターや、魔法・罠カードのカード名に含まれており、一つのモチーフとして含まれています。
そしてサイバースパイスは、ボードゲーム「ゲーミングスパイス」に登場する用語の一つです。
ゲーミングスパイスとは
引用:ゲーミングスパイス | 『ゲームマーケット』公式サイト
「ゲーミングスパイス」は指定された食材と8つのスパイスを駆使して味を表現して遊ぶボードゲームです。
遊び方には「各プレイヤーが表現したメニュー名からスパイを探し出す人狼のような遊び方」と「一人のプレイヤーが作り出した料理からメニュー名を推理する協力タイプの遊び方」の2つがあります。
そしてこのゲームには以下の世界設定があります。
近くて遠い未来。未知のウイルスの蔓延により屋外活動を制限された人類は、薄暗い部屋の中に閉じこもるようになった。
物理的接触は貴重なものとなり、奇形的に発達したネットワーク【サイバースペース】が新しい現実として生活の中心に置かれるようになった。そんなサイバースペースでまことしやかに囁かれているガジェットが「サイバースパイス」だ。
拡張された直脳味覚【D2T】でダイレクトに感じる舌上のサイバースパイスは過剰な中毒性を秘めており、政府は早々に禁忌品として違法認定を行った。
しかし、その味は人類を進化させるトリガーになりうると言われており、闇市場【ダークマーケット】での取引はいまだ絶えないという……。さあ、サイバースパイスを味わい尽くそう。その先にあるのは――味覚アセンション。
ゲーミングスパイス | 『ゲームマーケット』公式サイト
この近未来な設定と非接触を主体とした世界。
「サイバースパイス」モンスターの忍者でありながら未来的な衣装にもマッチしていますよね。
こんな感じで、世界観やゲーム性が【サイバースパイス】ではよく再現されています。
「ゲーミングスパイス」で実際に遊んでる様子はYouTubeでチェックできるのでよかったらみて見てみてください!
【サイバースパイス】のエモいポイント
効果がエモい
「サイバースパイス」モンスターの効果
【サイバースパイス】は「相手のデッキの上のカードを確認する効果」を持つモンスターが多く存在します。
この効果が”スパイ”とかかっているのですが、デッキのカードをひとつまみして確認するという動作が「ゲーミングスパイス」の味見する動きにもかかっているのです。
そして味見した内容により追加効果の遂行。つまり「ゲーミングスパイス」でいうゲームクリアに繋がるのです。
表現の再現度高すぎない??!!
《スパイクロース・ミックス》
通常魔法
【条件】なし
【効果】自分の手札・フィールドのモンスター(炎属性/サイバース族)を素材として墓地へ送り、フュージョン召喚する。その後、相手の墓地のカード1枚を選んでデッキの上か下に戻す事ができる。
「ゲーミングスパイス」はスパイスをブレンドして遊ぶゲームですが、【サイバースパイス】はフュージョン召喚を行うテーマでもあるため、これもしっかり再現されています。
スパイスをブレンド(フュージョン召喚)した後は、相手のデッキトップを固定する事ができ、これが完成したメニューを相手に提供する「ゲーミングスパイス」のゲームシステムまで再現しちゃっています。
私は今…デュエルをしているの…?
そしてこの完成したメニューを提供する効果は罠カードでも行う事ができます。
《スパイクロース・ブラックペッパー》
通常罠
【条件】自分の墓地にカード名が異なるモンスター(炎属性/サイバース族)が3体以上いる場合、相手のデッキのカードが墓地へ送られた時に発動できる。
【効果】自分はモンスター(レベル4以下)2体を含む相手の墓地のカード5枚を選ぶ。相手はそのカードを好きな順番でデッキの上に戻す。
墓地に3種類のスパイスを用意しつつ、仕上げにブラックペッパーを加えることで、相手の墓地のカード5枚から作ったメニューを提供。
これで相手に味見させる準備が整います。
もはやこれはクッキングデュエル?!!!
ブレンドしたスパイスを提供するためには食材も必要ですよね。
テーマ内にはこれもちゃんと存在しています。
《ウィトクロース・デメテル》
効果モンスター
レベル7 / 炎属性 / サイバース族 / 攻2200 / 守0
【条件】自分が墓地からモンスターを特殊召喚していないターンに発動できる。
【効果】相手は自身のデッキの上からカード2枚をめくり、お互いに確認する。自分は[その中のモンスターのレベルの合計]以下のレベルを持つ、自分の墓地のモンスター1体を選んで自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。相手はめくったカードを好きな順番でデッキの上に戻す。
《ウィトクロース・デメテル》の”ウィト”は小麦を意味するウィート(Wheat)、”クロース”は巻物を意味するスクロール(Scroll)と布を意味するクロス(Cloth)が由来。
そして”デメテル”とは穀物の豊穣を司どるギリシャ神話の女神のことです。
つまりこのモンスター”パン”なのです。
しかも墓地のモンスターを特殊召喚する効果から、具材も用意できる優秀なパンです。
《サイバースパイス・ガラムマサラ》を特殊召喚し《スパイクロース・ミックス》を発動すれば、”カレーパン”を作る事ができます。
《サイバースパイス・カリーパンドラペリー》
フュージョン / 効果モンスター
レベル9 / 炎属性 / サイバース族 / 攻3300 / 守2500
「サイバースパイス・ガラムマサラ」+「ウィトクロース・デメテル」
【条件】なし
【効果】相手は自身のデッキの上からカードを4枚めくり、お互いに確認する。その中に魔法・罠カードがあった場合、相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊できる。相手はめくったカードを好きな順番でデッキの上に戻す。
カレーパンを作った後は《スパイクロース・ミックス》の効果で味見の準備を整えれば、相手に自分の魔法・罠カードを全て破壊してしまうような衝撃的な味を提供する事ができます。
ちなみにカード名は以下の3つが由来になっています。
- カリーパン(カレーパン)
- パンドラの箱
- ドラぺリー
“カレーパン”はそのままの通りカレーパンであることが表現されています。
“パンドラの箱”は禁忌を表すことから「ゲーミングスパイス」でサイバースパイスが禁忌品となっていることも表現されています。
開ける=デッキトップを確認する効果は、パンドラの箱を開ける動きにもかかっており、箱(デッキ)の中に魔法・罠カードが入っていると災害(魔法カードの《大嵐》)が発生するようになっています。
そして”ドラペリー”は一部のテーマ内カードに含まれる巻物(布)要素です。
《サイバースパイス・カリーパンドラペリー》のイラストにも、その要素がしっかり描かれています。
そしてこのテーマ、相手モンスターも食材として使うことができます。
《スパイクロース・シークレットレシピ》
通常罠
【条件】相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時、自分の墓地のモンスター(サイバース族)2体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター(レベル9以下)1体を選んで裏側守備表示にする。その後、相手の墓地のカード1枚を選んでデッキの上か下に戻すことができる。
食材(相手モンスター)を寝かせて出汁を取ったら、墓地の2種類のスパイスで味付け!
最後には相手のデッキトップに完成した料理を提供します。
さすが秘伝のレシピ!臨機応変に料理できるわね!
アニメシナジーも実現できる
引用:アニメ「遊☆戯☆王SEVENS」第14話「ロミン’sキッチン」
ラッシュデュエルアニメはシリーズを通してカレーが絡む事が多いのですが、その中で”ドラギアスカレー”や”プリマギターナカレー”が登場していました。
《ウィトクロース・デメテル》の効果は、種族や属性問わず、どんなモンスターでも墓地から特殊召喚できるため、これらカレーの元ネタである《連撃竜ドラギアス》《彩光のプリマギターナ》も特殊召喚させるとこができるのです。
現状、どちらもカレーの具材にはできないのが残念ですが、構築の際に一緒にデッキに入れられるのは嬉しいデザインですよね。
早くドラギアスカレーとプリマギターナカレーを作りたい!!
ちなみに一度だけ登場したバンカーストライクカレーの元ネタ《穿撃竜バンカー・ストライク》とはあまり相性がよくないわ
構築的シナジー要素
構築目線では《彩光のプリマギターナ》と同じサイキック族とのシナジーが多く、相性の良いカードも複数存在しています。
《マジニカル・ミラクル》
《サイバースパイス・ホットポット》で《マジニカル・ミラクル》の発動条件を満たしながら、墓地の《彩光のプリマギターナ》を特殊召喚できます。
《サイバースパイス・ホットポット》と《マジニカル・ミラクル》の杖もイラストシナジーがあり、狙ったと言わんばかりのシナジーっぷりです!
《JAM:Pセット!》
通常魔法
【条件】自分の墓地の通常モンスター(レベル2以下/サイキック族)1体をデッキの上に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター(レベル8以下)1体を選んで持ち主のデッキの上に戻す。効果の条件で「CAN:D」をデッキの上に戻した場合、さらに相手の墓地のモンスターを2体まで選んでデッキに戻すことができる。
相手に味見させる効果が特徴の【サイバースパイス】ですが、相手依存の側面から実際のデュエルでは少し使いにくいカード群です。
そこで《JAM:Pセット!》により味見するカードを固定すれば、様々なカードの追加効果を狙って適用できるようになります。
しかも発動条件として使う事ができるカードには《マジニカル・ミラクル》の発動条件となる《CAN:D》も存在しており、それぞれシナジーがあるのもポイントです。
《彩光のプリマギターナ》は【サイバースパイス】の低い攻撃力を補うこともでき【プリマギターナカレー】デッキはシナジー含め構築しやすそうですね!
《ワイルド・キッチン》
フィールド魔法
【条件】このカードは、自分フィールドの表側表示モンスター(炎属性)が3体の場合に発動できる。
【効果】このカードがフィールドゾーンに表側表示である限り、お互いのフィールドの表側表示モンスター(炎属性)の攻撃力は300アップする。
料理を行うのにキッチンは必要不可欠!
【サイバースパイス】が炎属性テーマであることから、他のテーマのカードを使えばキッチンもちゃんと用意できます。
【サイバースパイス】の攻撃力の低さも補うことができるので、モンスターを炎属性で揃えるなら採用してもいいカードです。
炎属性には肉、豆、鳥と豊富な食材に加え、料理人、美食家もいるのでイラスト的にデッキ構築のしがいがあります!
最後に
今回は【サイバースパイス】の再現度の高いエモいポイントを紹介しました。
【サイバースパイス】デッキ作りたくなりました?
カードゲームとは思えない言語化に書いててニヤニヤしちゃってました。
ちなみにドラギアスカレーは実際に作れちゃいます!