2022年1月29日発売の「デッキ改造パック 創造のマスターロード!!」にて《メカアンブレータ》、そして発売日より実施されたキャンペーンで配布された「ゴールドラッシュ チャレンジパック」には《ハーピィ・レディ》が収録されました。
《メカアンブレータ》は従来の【風バニラ】デッキを強化するカードであり、《ハーピィ・レディ》は原作ファンやOCGをプレイしていた人には嬉しい懐かしのモンスターです。
これらのカードの登場によって【風バニラ】デッキに興味を持つ人も増えてきました。
そこで今回は《メカアンブレータ》《ハーピィ・レディ》を新たに採用した【風バニラ】デッキを紹介します。
《メカアンブレータ》により《フォローウィング・ワールド》をサルベージできるようになったことで、以前よりも《フォローウィング・ワールド》を活用しやすくなりました。
この記事で紹介するデッキでは、そんな《メカアンブレータ》の性質を利用した運用方法がわかります!
▼ YouTubeではこのデッキを使った対戦動画も公開しているので、あわせてチェックしてみてください!
目次
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 28 |
《エア・フォーミュラ・イーグル》 | 2 |
《ハンディーレディ》 | 3 |
《疾風幻獣パズズ》 | 3 |
《メカアンブレータ》 | 3 |
《アメイジング・ディーラー》 | 3 |
《ロマンス・ピック》 | 3 |
《セイント・バード》 | 3 |
《ハーピィ・レディ》 | 3 |
《CAN:D》 | 3 |
《斧楽姫フルートマホーク》 | 2 |
魔法カード | 10 |
---|---|
《潜入開始》 | 3 |
《JAM:Pセット!》 | 2 |
《昂光の裁き》 | 1 |
《魔法石の採掘》 | 1 |
《フォローウィング・ワールド》 | 3 |
罠カード | 2 |
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《ハートブレイクルック》 | 1 |
《聖なるバリア-ミラーフォース-》(LEGEND) | 1 |
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトは「最上級モンスターを複数体展開し早期決着を狙うこと」です。
《フォローウィング・ワールド》を発動することでそれを実現しやすくなるため、手札交換と墓地肥やしによりデッキ圧縮を行い、《フォローウィング・ワールド》が墓地へ送られた場合には《メカアンブレータ》でサルベージしていきます。
ではどうやって回していくのか?
次の項からデッキの回し方を解説していきます。
デッキの回し方
【風バニラ】デッキは以下の3つの要領で回していきます。
- モンスターを複数体展開し総攻撃
- 《フォローウィング・ワールド》をいち早く発動する
- 戦闘破壊できないモンスターはバウンスすることで突破
モンスターを複数体展開し総攻撃
このデッキは《エア・フォーミュラ・イーグル》《潜入開始》を採用しているため、レベル5以上のモンスターを複数体展開しやすくなっています。
これらで展開したモンスターで総攻撃を仕掛け、相手のライフポイントを削っていくのがこのデッキの基本的な戦い方です。
《フォローウィング・ワールド》を発動することにより、風属性・通常モンスターの攻撃力を500アップさせることができるため、《フォローウィング・ワールド》をいち早く発動し、早期決着を実現しやすくしていきます。
《フォローウィング・ワールド》をいち早く発動する
いち早く発動したい《フォローウィング・ワールド》ですが、デッキには3枚しか採用することができませんよね。
そのことから40枚デッキであっても、最初の手札で引く確率は34%と、3割の確率でしか引くことができません。
そのため、この確率を少しでも上げるために《アメイジング・ディーラー》《ロマンス・ピック》を使い手札交換と墓地肥やしを行なっていきます。
《フォローウィング・ワールド》が墓地へ送られた後は《メカアンブレータ》《魔法石の採掘》の効果でサルベージすることができるため、それらで手札に加え発動に繋げていきます。
手札交換と墓地肥やしは《エア・フォーミュラ・イーグル》と《潜入開始》の発動に必要なカードを墓地に送る手段にもなるため、できるだけ発動し墓地を肥えさせるのが理想です。
《アメイジング・ディーラー》と《ロマンス・ピック》は共に攻撃力が低く、効果発動後は低い攻撃力を晒してしまうことになるため、できるだけアドバンス召喚のリリースに使用できるよう効果を発動していきます。
例えば《アメイジング・ディーラー》であれば《疾風幻獣パズズ》を手札に残して効果を発動するなどですね。
戦闘破壊できないモンスターはバウンスすることで突破
《フォローウィング・ワールド》を発動できれば、相手モンスターの突破難易度はかなり低くなるのですが、《フォローウィング・ワールド》を発動できていない状況の場合、相手モンスターを突破するのが難しくなります。
そんな状況に陥った時のために《JAM:Pセット!》《昂光の裁き》を採用しています。
相手モンスターをバウンスすることで、攻撃を介さずモンスターを除去することができるので、相手に与える戦闘ダメージを大きくしやすいのもポイントですね。
《JAM:Pセット!》は発動できれば相手の墓地のモンスターをデッキに戻すことができます。
墓地を参照するカードを妨害する手段になるため、《ダーク・リベレイション》など警戒すべきカードが採用されている場合は、それらを発動できないよう墓地のモンスターを戻していきます。
相手のデッキが最上級モンスターを多く採用しているデッキの場合、最上級モンスターを戻すことで手札事故を誘発することもできるため、状況によってはこちらも狙っていいですね。
《JAM:Pセット!》は《ロマンス・ピック》とのコンボにもなる
《ロマンス・ピック》の効果で墓地へ送られたカードの中にサイキック族モンスターがいた場合、さらにサイキック族モンスター1体をサルベージすることができます。
これにより《ハンディーレディ》をサルベージすることもできるため、《エア・フォーミュラ・イーグル》の効果から特殊召喚に繋げることもできます。
しかしこのデッキにはサイキック族モンスターが計9枚しか採用されていないため、安定して効果を適用することができません。
そこで《JAM:Pセット!》です。
《JAM:Pセット!》を発動すれば効果の発動条件によりデッキトップをサイキック族モンスターに固定することができるため、《ロマンス・ピック》の「サイキック族モンスター1体をサルベージする効果」を確実に適用できるようになります。
そのため《JAM:Pセット!》《ロマンス・ピック》両方の効果を発動できる状況では、《JAM:Pセット!》から先に発動し、《ロマンス・ピック》の効果に繋げていきます。
両方の効果を発動できる状況は少ないですが、これを覚えておくだけで展開力を底上げすることができるため、このギミックを活用する場合は覚えておきましょう!
カードの採用理由
デッキの回し方で深く触れることのできなかったカードについては、こちらで解説します。
《魔法石の採掘》
《魔法石の採掘》は以下のカードの4枚目以降のカードとして採用しました。
- 《メカアンブレータ》
- 《潜入開始》
- 《JAM:Pセット!》《昂光の裁き》
手札コストが必要であり重いのが難点ですが、臨機応変に動けるようになるため対応力を上げることができます。
【風バニラ】デッキは通常モンスターを多く採用する性質上、下級モンスターのみをドローした場合に、手札を消費しきれないという事態に陥ることもあります。
《魔法石の採掘》を採用することでこういった事態をケアできるようになるのもポイントです。
《聖なるバリア-ミラーフォース-》
《聖なるバリア-ミラーフォース-》は攻撃表示の相手モンスターを全て破壊することにより、自分のモンスターを守りながら、次のターンの戦闘ダメージを与えやすくできることから採用しました。
レジェンドカードの中ではカードパワーが高く、【風バニラ】デッキの低いデッキパワーを補ってくれます。
また【風バニラ】デッキには《サイバティック・ワイバーン》が採用されることも多く、【風バニラ】デッキにこのような印象を持っている相手に対しては意表を突くこともできますね。
《ハートブレイクルック》
《ハートブレイクルック》はメインフェイズに相手の展開を妨害できる手段として採用しました。
表示形式の変更により相手の攻撃をほぼ確実に抑制することができ、次のターンの戦闘サポートにもなります。
効果の発動には鳥獣族モンスターが必要ですが、このデッキは《ハーピィ・レディ》を採用している分、発動しやすくなっています。
【風バニラ】デッキでは大幅な攻撃力ダウンにより戦闘サポートできる罠カード《援護弾幕》が採用されることが多いです。
攻撃力1500の下級モンスターであれば、相手の最上級モンスターも返り討ちにできます。
しかし今回は攻撃力が少し低い《ハーピィ・レディ》を採用したため、採用を見送りました。
《ハートブレイクルック》では相手フィールドに干渉することができないため、好みに合わせてこういった攻撃反応系の罠カードに入れ替えてもいいと思います。
《ハーピィ・レディ》じゃ攻撃力2300までのモンスターしか返り討ちにできないもんね
まとめ
今回は【風バニラ】デッキのデッキレシピを紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 最上級モンスターを複数体展開し早期決着を狙うこと
- モンスターを複数体展開し総攻撃
- 《フォローウィング・ワールド》をいち早く発動する
- 戦闘破壊できないモンスターはバウンスすることで突破
今回は墓地肥やしのためにサイキック族の要素を取り入れた【風バニラ】デッキを紹介しましたが、【風バニラ】は機械族、ドラゴン族、鳥獣族、戦士族と軸にする種族によって広くカスタマイズできるのが特徴のテーマです。
そのため風属性・通常モンスターやそこに属する種族のカードを調べて、自分に合った【風バニラ】デッキを構築してみてもいいですね。
私は《ハーピィ・レディ》を使いたくて採用しましたが、より攻撃的にしたい場合は《ハーピィ・レディ》を攻撃力1500の風属性・通常モンスターと入れ替えてもいいと思います。
いろんな【風バニラ】デッキを構築して、自分に合った【風バニラ】デッキを見つけてみてください!