サイキック族モンスターを素材にするフュージョンモンスターは現在3種類。
次々とフュージョンモンスターが登場する中、中には【サイキック族】デッキでフュージョン召喚を味わいたいという人もいると思います。
そこで今回はフュージョン召喚を軸にした【サイキック族】デッキこと【サイキックラバー!】デッキを紹介します。
今回紹介するデッキレシピは、一途に【サイキック族】デッキを使い続け研究するデュエリスト”こまちさん”に提供していただいたデッキレシピです。
一途に向き合い続けるからこそ生まれる構築。
そんなサイキック族への愛情たっぷりの構築は必見です!
ずっと向き合い続けてきたからこそ見えてくるものってあるわよね〜
目次
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 26 |
《CAN-Re:D》 | 3 |
《彩光のプリマギターナ》 | 1 |
《砕光のエスパレイド》 | 1 |
《ギフトタリスト》 | 1 |
《サイピックアッパー》 | 3 |
《ロマンス・ピック》 | 3 |
《アミュージー・パフォーマー》 | 2 |
《ケミカルキュア・ブルー》 | 2 |
《ケミカルキュア・レッド》 | 2 |
《未来占者》 | 2 |
《ピース・ホールダー》 | 3 |
《CAN:D》 | 3 |
魔法カード | 12 |
---|---|
《JAM:Pセット!》 | 3 |
《フュージョン》 | 3 |
《スター・リスタート》 | 2 |
《サイキック・ダイバージェンス》 | 2 |
《バックビート》 | 1 |
《死者蘇生》(LEGEND) | 1 |
罠カード | 2 |
---|---|
《サイコの落とし穴》 | 1 |
《ハーディフェンス・ミッション》 | 1 |
エクストラデッキ(6枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
《CAN:D LIVE》 | 3 |
《ケミカルキュア・パープル》 | 3 |
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトは「最上級モンスターを複数体展開し、突破されにくい盤面を作りながら攻めること」です。
ほとんどの場合、特殊召喚を駆使しなければ最上級モンスターを複数体展開することができません。
しかしサイキック族は「サイキック族モンスター1体をサルベージする効果」を持つ《ロマンス・ピック》の存在から、1ターンに複数体の最上級モンスターの展開を可能にする種族です。
そのためこれを活かして最上級モンスターの複数体の展開=突破されにくい盤面を構築し攻めていきます。
これに加えフュージョン召喚を行いやすく構築しているため、展開しつつフュージョン召喚も狙っていきます。
ではどうやって回していくのか?
次の項からデッキの回し方、各カードの採用理由を解説していきます。
回し方と各カードの採用理由
【サイキックラバー!】デッキは以下の4つの要領で回していきます。
- 《ロマンス・ピック》を駆使して突破されにくい盤面を構築する
- 《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚狙う
- ライフ回復は積極的に行う
- 《JAM:Pセット!》の効果を使い分け手札事故を誘発する
《ロマンス・ピック》を駆使して突破されにくい盤面を構築する
コンセプトにもある通り、最上級モンスターを複数体展開して攻めるのがこのデッキの基本的な戦術です。
それを行うため《ロマンス・ピック》の効果を駆使して展開していきます。
《ロマンス・ピック》1枚から最上級モンスター2体の展開に繋げることができますが、《ロマンス・ピック》の使い方をいまいち理解していないという人は以下の使い方を参考にしてください。
初心者向けとなっているので《ロマンス・ピック》のことはもう十分理解しているという人は読まなくても大丈夫です!
《ロマンス・ピック》は2体目以降の《ロマンス・ピック》が墓地に存在する場合に、その効果を最大限に活かすことができます。
例えば以下のような状況の場合です。
- 《ロマンス・ピック》× 1
- 《ロマンス・ピック》× 2
- 《ロマンス・ピック》Aの効果を発動し《ロマンス・ピック》Bをサルベージ
- 《ロマンス・ピック》Bを召喚し、効果により《ロマンス・ピック》Cをサルベージ
- 《ロマンス・ピック》Cを召喚し、効果によりサイキック族モンスターをサルベージ
このように《ロマンス・ピック》は2体目以降の《ロマンス・ピック》をサルベージすることにより、別の《ロマンス・ピック》またはサイキック族モンスターへと繋げていくことができます。
カード消費することなくモンスターをサルベージしていくため、効果を発動できればできるほどアドバンテージを稼ぐことができます。
これが基本的な使い方です。
最後にサルベージするモンスターは最上級モンスターにするなど、その時、手札に必要なサイキック族モンスターをサルベージします。
《ロマンス・ピック》で展開する際、「基本の使い方」にレベル5以上のモンスターを絡めることにより、さらに展開を伸ばすことができます。
例えば以下のような手札の場合です。
- 《ロマンス・ピック》× 1
- 《彩光のプリマギターナ》(レベル5以上のモンスター)× 1
- 《ロマンス・ピック》× 2
- 《ロマンス・ピック》Aを召喚し、効果により《ロマンス・ピック》Bをサルベージ
- 《ロマンス・ピック》Bを召喚し、効果により《ロマンス・ピック》Cをサルベージ
- 《ロマンス・ピック》A・Bをリリースし《彩光のプリマギターナ》をアドバンス召喚
- 《ロマンス・ピック》Cを召喚
- 《ロマンス・ピック》Cの効果を発動し《ロマンス・ピック》Aをサルベージ
このようにアドバンス召喚によって《ロマンス・ピック》A・Bが墓地へ送られることにより、再び《ロマンス・ピック》をサルベージし続ける動きを行えるようになります。
これにより展開をさらに伸ばせるようになります。
「基本の使い方」「展開をさらに伸ばす使い方」を解説しましたが、どちらも3体の《ロマンス・ピック》が必要です。
しかしこれを応用することで《ロマンス・ピック》が2体しかいない場合でも、《ロマンス・ピック》を使い回すことができます。
例えば以下のような手札の場合です。
- 《彩光のプリマギターナ》(レベル5以上のモンスター)× 1
- 《ロマンス・ピック》× 1
- 《CAN:D》(下級モンスター)× 1
- 《ロマンス・ピック》× 1
- 《ロマンス・ピック》Aを召喚し、効果により《ロマンス・ピック》Bをサルベージ
- 《CAN:D》を召喚
- 《ロマンス・ピック》Aと《CAN:D》をリリースし、《彩光のプリマギターナ》をアドバンス召喚
- 《ロマンス・ピック》Bを召喚し、効果により《ロマンス・ピック》Aをサルベージ
このように効果を使った《ロマンス・ピック》を何らかの手段で墓地へ送ることで、《ロマンス・ピック》を3体用意できなくても使い回すことができます。
《ロマンス・ピック》の効果により2体目以降の《ロマンス・ピック》が墓地へ送られることもあるから、アドバンス召喚できる状況に繋げられるならとりあえず効果を発動しておいても良いわね
《CAN-Re:D》の効果により《ロマンス・ピック》をさらに使い回す
《CAN-Re:D》は攻撃力500以下のモンスターを手札に戻すことで、効果を再び発動できる状況を作ることができるモンスターです。
このデッキでは《ロマンス・ピック》《未来占者》の効果を使い回すことができます。
例えば《ロマンス・ピック》の効果発動後、フィールドに存在する《ロマンス・ピック》はすでに効果を発動しているため再び効果を発動することができません。
そこで《CAN-Re:D》の効果で《ロマンス・ピック》を手札に戻すことで、《ロマンス・ピック》の”効果を発動したという情報”がリセットされます。
そのため手札から再び召喚することで、もう一度効果を使えるようになるのです。
これを駆使することで《ロマンス・ピック》をさらに使い回し、手札・フィールド・墓地に《ロマンス・ピック》が合計1体しかいない場合でも、最上級モンスターを複数体展開できるように動けるようになります。
- 《ロマンス・ピック》× 1
- 《CAN-Re:D》× 1
- 《ピース・ホールダー》(下級モンスター)× 2
- 《彩光のプリマギターナ》(レベル7以上のモンスター)× 1
- 《ピース・ホールダー》(下級モンスター)× 1
- 《ロマンス・ピック》の効果により《ピース・ホールダー》Aをサルベージ
- 《ピース・ホールダー》A・Bを召喚
- 《ピース・ホールダー》A・Bをリリースし、《CAN-Re:D》をアドバンス召喚
- 《CAN-Re:D》の効果により《ロマンス・ピック》を手札に戻す
- 《ロマンス・ピック》を召喚し、効果により《彩光のプリマギターナ》をサルベージ
- 《ピース・ホールダー》Cを召喚
- 《ロマンス・ピック》と《ピース・ホールダー》Cをリリースし、《彩光のプリマギターナ》をアドバンス召喚
《ロマンス・ピック》の効果によりモンスターはレベル問わず自由にサルベージすることができます。
そのため以下のカードが手札または墓地へあればこの動きにつなげられるのがポイントです。
- 《CAN-Re:D》
- 《CAN-Re:D》以外の守備力1400以下の最上級モンスター
- 下級モンスター3体
難しく見えるかもしれないけどやってみたら意外と簡単よ!
自らライフポイントを減らし《ロマンス・ピック》の効果の発動条件を満たす
《ロマンス・ピック》は自分のライフポイントが相手より低い場合にしか効果を発動することができません。
そのため自分のライフポイントの方が多い場合は《アミュージー・パフォーマー》《彩光のプリマギターナ》《サイキック・ダイバージェンス》を使って自らライフポイントを減らしていきます。
これにより《ロマンス・ピック》の効果の発動条件も満たせるようになりますね。
《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚狙う
《フュージョン》または《スター・リスタート》をドローした場合は《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚を狙っていきます。
《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚は、《フュージョン》に加え、以下のカードが手札・フィールドにあれば狙うことができます。
- 《CAN:D》+《サイピックアッパー》
- 《サイピックアッパー》+《スター・リスタート》
- 《ロマンス・ピック》+《CAN:D》または《サイピックアッパー》
- 《ロマンス・ピック》+《スター・リスタート》
- 《ロマンス・ピック》+《ロマンス・ピック》
- 《ロマンス・ピック》+《CAN-Re:D》
《スター・リスタート》がある場合は《CAN:D》を蘇生させつつ《フュージョン》をサルベージできるため、フュージョン召喚がさらに行いやすくなります。
《JAM:Pセット!》は墓地の《CAN:D》をデッキトップに固定しながら相手モンスターを除去できるカードです。
この効果と《未来占者》の「ドローする効果」と組み合わせることで《CAN:D》を手札に加える手段にもなります。
自分フィールドに《フュージョン》やこれらのカードの内1枚が既に存在している必要があり、手札5枚からフュージョン召喚に繋げることができませんが、以下のパターンでも《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚を狙うことができます。
- 《サイピックアッパー》+《JAM:Pセット!》+《未来占者》+ サイキック族の最上級モンスター
- 《ロマンス・ピック》+《JAM:Pセット!》+《未来占者》+ サイキック族の最上級モンスター
- 《ロマンス・ピック》+《JAM:Pセット!》+《未来占者》+《サイピック・アッパー》
これを覚えておけばフュージョン召喚を狙えるタイミングがさらに広がるわ!
《未来占者》がない場合でも《CAN:D》をデッキトップに固定しておけば次のターンドローできますね!
《CAN:D LIVE》をフュージョン召喚した後は、状況に合わせて効果を発動していきます。
《CAN:D LIVE》の他に最上級モンスターを展開できており、ライフポイントにも余裕がある場合は「相手モンスター全ての攻撃力を3000ダウンする効果」により戦闘をサポート。
他に最上級モンスターを展開できていない場合は「レベル7以上のサイキック族モンスターを蘇生する効果」により最上級モンスターを展開。
というように使い分けていきます。
基本的には《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚を狙っていきますが、《ケミカルキュア・パープル》をフュージョン召喚できるようにもなっています!
フュージョン召喚を行えなくなった場合は《砕光のエスパレイド》の効果発動を目指す
《ロマンス・ピック》の「デッキトップからカード3枚を墓地へ送る効果」と、それを何度も使い回す性質上、《フュージョン》及び《スター・リスタート》全てが墓地へ送られる可能性もあります。
もしそうなってしまった場合は、《砕光のエスパレイド》の「自分のライフポイントが1000以下の場合、相手モンスターを2体まで破壊する効果」の発動を狙い展開していきます。
《砕光のエスパレイド》の効果の性質上、効果を発動できる状況では返しのターンにそのまま決着をつけられてしまうリスクがあります。
しかしこの展開を狙う場合はデュエルも終盤であり、こちらから決着をつけられるタイミングも多いです。
そのため「どうすれば決着を付けられるか」「《砕光のエスパレイド》の効果発動まで繋げられるか」を慎重に考え決着に繋げたいですね。
相手モンスターを破壊できる《ハーディフェンス・ミッション》《サイコの落とし穴》や後述する《JAM:Pセット!》の存在から、《砕光のエスパレイド》の効果と合わせてモンスター3体を処理できるようになっているのもポイントです!
沢山強化されてエスパレイドに依存しなくても十分に戦える種族になりましたが、やっぱりエスパレイドは必要ですね
ライフ回復は積極的に行う
このデッキには《ケミカルキュア・ブルー》《ケミカルキュア・レッド》《サイピックアッパー》の3種、計7枚とライフポイントを回復できるカードが多く採用されています。
自分のライフポイントの回復は《ロマンス・ピック》の「自分のライフポイントが相手より低い場合」という効果の発動条件の妨げになるため、あまり有効に感じないかもしれません。
しかしライフポイントの回復はフュージョン召喚を行うまでの延命にもつながるため、積極的に行っていきます。
《ロマンス・ピック》を軸にする【サイキック族】デッキは、戦闘ダメージを受けすぎライフポイントがギリギリまで削られると、《ロマンス・ピック》の効果を発動できないという状況に陥ることもあります。
積極的なライフポイントの回復はそういった状況をケアする手段にもなりますね。
ライフポイントが多いと《CAN:D LIVE》や《彩光のプリマギターナ》の効果も気兼ねなく発動できるようになるわ!
《JAM:Pセット!》の効果を使い分け手札事故を誘発する
《JAM:Pセット!》は「相手のレベル8以下のモンスター1体をデッキトップに戻す効果」を持つカードです。
このカードの発動条件で《CAN:D》をデッキトップに戻した場合、さらに相手の墓地のモンスターを2体まで選んでデッキに戻すことができます。
相手モンスターを除去しながら、墓地を参照するカードのメタカードとして使えますが、状況によっては相手の墓地のモンスターを戻さずに相手モンスターがデッキトップに固定される性質を利用します。
これは同じ性質の効果を持つ《サイキック・ダイバージェンス》とともに行うのが特に有効です。
次のターンに相手がドローするカードの内2枚が固定されるので、最上級モンスターを召喚できない手札事故を誘発しやすくなります。
このように手札事故の誘発にも使えるため、相手の墓地の状況から相手のデッキ内容を予測し、デッキトップの固定を行っていきましょう。
以上が【サイキックラバー!】デッキの回し方と各カードの採用理由です。
まとめ
今回は【サイキックラバー!】デッキのデッキレシピを紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 最上級モンスターを複数体展開し、突破されにくい盤面を作りながら攻めること
- 《ロマンス・ピック》を駆使して突破されにくい盤面を構築する
- 《CAN:D LIVE》のフュージョン召喚狙う
- ライフ回復は積極的に行う
- 《JAM:Pセット!》の効果を使い分け手札事故を誘発する
冒頭からお話しした通り、今回紹介したこまちさん考案の【サイキック族】デッキはフュージョン召喚を軸に構築したデッキです。
以前、私も【サイキック族】デッキを紹介しましたが、構築する人によって内容はガラリと変わりますね。
《ロマンス・ピック》をどう繋げるか。それによってデッキ内容も出来上がるフィールドも全く異なります。
わかはぴのデッキ、こまちさんのデッキ、それぞれの良いところをマネして自分だけのサイキック族デッキを構築してみてください