7月10日に「第1回 わかはぴ杯」を開催させていただきました。
大会はお互いのフィールドに《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》が発動された状態でデュエルが始まる特殊レギュレーションでの大会です。
いつもとは違った環境でのデュエルで、普段公式大会で見られないような様々なカードが活躍する面白い大会になりました。
今回はその大会についてどんなデッキが活躍したのかと大会を終えての私の感想をお話ししていきます。
第1回【わかはぴ杯】開催のお知らせ:ビーストギア・ワールドを舞台に世紀末の覇者を決定せよ【遊戯王ラッシュデュエル】
目次
大会優勝デッキのデッキレシピ
第1回 わかはぴ杯〜世紀末の陣〜、見事優勝し、世紀末の覇者の称号を手にしたのはgasoline88さんでした!
使用デッキは機械族・悪魔族モンスターを軸に機械族・悪魔族に足りない部分を魔法使い族モンスターで補った【機械悪魔】デッキです。
【機械悪魔】gasoline88
- メインデッキ:40枚
モンスター(30枚)
下級22枚/上級1枚/最上級7枚
《鋼機神ミラーイノベイター》× 3
《シールド・ボーリング・コング》× 1
《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》× 3
《人造人間-サイコ・ショッカー》× 1
《宮殿のガーゴイル》× 3
《シエスタトレーロ》× 3
《スパークハーツ・ガール》× 3
《セブンスロード・メイジ》× 3
《ささやきの妖精》× 3
《メカファルコン》× 3
《ブルブレイカー》× 1
《ドリアード》× 3
魔法カード(5枚)
《マジカルストリーム》× 3
《10sionMAX!!!》× 2
罠カード(5枚)
《獣機界奥義 獣之拳》× 3
《ダーク・リベレイション》× 2
相手の攻撃表示・守備表示のどちらにも強い《鋼機神ミラーイノベイター》《10sionMAX!!!》に加え、攻撃表示モンスターには《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》、守備表示モンスターには《シールド・ボーリング・コング》と、攻めに強いデッキ構成でした。
今回の大会はお互いのフィールドに《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》が発動されているため、世紀末種族(獣戦士族・悪魔族・機械族)の攻撃がかなり強くなります。
大会中は《鋼機神ミラーイノベイター》+《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》+《10sionMAX!!!》による凄まじい攻撃力からの貫通攻撃を披露するなど、攻撃性の高さが恐ろしかったです。
また今回のわかはぴ杯では、唯一魔法・罠カードを破壊できる魔法カードが採用されており、相手の妨害を阻止しつつ自分の罠カードを通しやすくする動きが輝いていました。
攻撃表示にしても守備表示にしても逃げ場がない感じで恐ろしいわ…
gasoline88さん曰く、《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》の恩恵を活かし《鋼機神ミラーイノベイター》を《10sionMAX!!!》で強化し最大火力を出し殴ったり、《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》でワンキル狙ったりと、虎視眈々とダメージを取ることを考えていたそうです!
大会準優勝デッキのデッキレシピ
惜しくも準優勝だったのは、本大会で唯一【獣戦士族】デッキで挑んだトラッパーさんでした。
【獣戦士族】トラッパー
- メインデッキ:40枚
モンスター(30枚)
下級21枚/上級2枚/最上級7枚
《獣機界王カタパルト・デビルコング》× 3
《サベージ・クロー・タイガー》× 3
《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》× 1
《ゆるしま仙女》× 2
《獣機界トライク・フォックス》× 3
《シエスタトレーロ》× 3
《ビースト・サモナー》× 3
《スパークハーツ・ガール》× 3
《セブンスロード・メイジ》× 2
《獣機界モト・ウルフ》× 3
《獣機界バギー・ドッグ》× 2
《サイクロプス》× 2
魔法カード(4枚)
《不屈の世紀末獣戦士》× 2
《死者への手向け》× 1
《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》× 1
罠カード(6枚)
《獣機界奥義 獣之拳》× 3
《ダーク・リベレイション》× 2
《火の粉のカーテン》× 1
《獣機界王カタパルト・デビルコング》を活かすために、相手モンスターを守備表示に変更するカードが多く採用されているのが特徴で、今回の大会で一番恩恵を受けた《不屈の世紀末獣戦士》も採用されています。
守備表示モンスターにかなり強いデッキになっており、大会では《獣機界王カタパルト・デビルコング》で守備力2600の《ロイヤルデモンズ・ノーウェイブ》2体を破壊するなど、守備表示モンスターへの強さを存分に発揮していました。
守備表示モンスターに強い分、攻撃表示モンスターには弱いのかと思いきや《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》や《ダーク・リベレイション》など、攻撃表示モンスターに対する対策もしっかり採用されています。
詰めの場面では《不屈の世紀末獣戦士》で《獣機界王カタパルト・デビルコング》を蘇生して攻撃するなど、獣戦士族モンスターへの愛もかなり感じました。
わかはぴのハーピィへの入れ込み具合と似たものを感じるわね
3位以下のデッキレシピ
優勝・準優勝とはならなかったものの、gasoline88さんやトラッパーさんに負けない位、皆さんのデッキ構築が面白かったので、そちらも紹介していきます。
【機械悪魔】K!TaNo
- メインデッキ:40枚
モンスター(30枚)
下級21枚/上級2枚/最上級7枚
《鋼機神ミラーイノベイター》× 3
《シールド・ボーリング・コング》× 2
《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》× 2
《ロイヤルデモンズ・デスヴォイス》× 1
《ゆるしま仙女》× 1
《宮殿のガーゴイル》× 2
《シエスタトレーロ》× 3
《スパークハーツ・ガール》× 3
《ささやきの妖精》× 3
《セブンスロード・メイジ》× 3
《豊沃の蟠竜》× 1
《メカファルコン》× 3
《ライト・ソーサラー》× 3
魔法カード(1枚)
《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》× 1
罠カード(9枚)
《獣機界奥義 獣之拳》× 2
《ダーク・リベレイション》× 2
《酢酸のたまった落とし穴》× 2
《拡がるささやき》× 2
《落とし穴》× 1
K!TaNoさんは機械族・悪魔族モンスターを軸に、機械族・悪魔族に足りない部分を魔法使い族モンスターで補った【機械悪魔】デッキです。
同じ【機械悪魔】デッキのgasoline88さんに比べ罠カードが多く採用されており、相手の動きをより妨害しやすくなっています。
守備表示にする性質上《鋼機神ミラーイノベイター》と相性が良い《ゆるしま仙女》ですが、採用理由には相性の良さだけでなく”一番好きなカードだから”という理由もあるそうです。
今回の特殊な環境での大会にどんなデッキが参戦するかというK!TaNoさんの読みは結構当たっていたのですが、そのメタカードを上手く引くことが出来なかったようです。
ドローに運の要素が絡むのはカードゲームの醍醐味ともいえるけど、環境読みから優勝も狙えそうだっただけに惜しいわね
【悪魔族】灰リンゴ
- メインデッキ:40枚
モンスター(27枚)
下級19枚/上級1枚/最上級7枚
《ロイヤルデモンズ・デスドゥーム》× 3
《星戦騎ケーロン》× 1
《ロイヤルデモンズ・ノーウェイブ》× 3
《人造人間-サイコ・ショッカー》× 1
《ロイヤルデモンズ・フェイザー》× 3
《ロイヤルデモンズ・シャウト》× 2
《クリボット》× 3
《デーモンの呼び笛》× 2
《グレムリン》× 2
《聡冥のフォロール》× 2
《ティタンの末裔》× 3
《子守りゴート》× 2
魔法カード(7枚)
《ロイヤルデモンズ・コマンド》× 2
《悪星の導き》× 1
《魔人の熱風》× 1
《10sionMAX!!!》× 1
《ロイヤルデモンズ・ライブアリーナ》× 2
罠カード(6枚)
《キングス・ディグニティ》× 3
《激唱デモンズロック》× 2
《獣機界奥義 獣之拳》× 1
灰リンゴさんは《ロイヤルデモンズ・デスドゥーム》を軸にした【悪魔族】デッキです。
《ロイヤルデモンズ・デスドゥーム》の効果を発動しやすいように、効果発動のために必要なレベル7以上の悪魔族を展開しやすいカードが多く採用されていますね。
今回の大会では数少ないフィールド魔法を張り替える戦術をとっており、相手フィールドに発動された《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》を利用しつつ、自分の光属性・悪魔族モンスターは《ロイヤルデモンズ・ライブアリーナ》の効果で罠カードによる破壊から守ると戦い方をしていました。
墓地の最上級モンスターをデッキに戻す手段がないことから長期戦に弱く、豪快に攻めるも終盤息切れでしまった対戦は、めちゃくちゃ惜しく観戦している私まで悔しくなりました。
【麺魔】えんため
- メインデッキ:40枚
モンスター(30枚)
下級22枚/上級0枚/最上級8枚
《火麺上忍カエダマゴックブート》× 3
《火麺上忍ゴックブート》× 3
《コズミックストリング・ヌードルイダス》× 2
《スパークハーツ・ガール》× 3
《火麺忍者バーリカータ》× 3
《火麺忍者チヂレッド》× 3
《シラガネギンガー》× 3
《ビッグバン・エッガー》× 3
《ダーク・ソーサラー》× 3
《ライト・ソーサラー》× 3
《ドリアード》× 1
魔法カード(5枚)
《火麺激辛レッドの術》× 2
《火麺胸焼け背脂の術》× 2
《宇宙》× 1
罠カード(5枚)
《火の粉のカーテン》× 3
《ダーク・リベレイション》× 1
《拡がるささやき》× 1
えんためさんのデッキは炎族モンスターを軸に、相手ターンでの戦闘を魔法使い族モンスターで補った【麺魔(炎族+魔法使い族)】デッキです。
《火麺上忍ゴックブート》の効果での全体強化によるビートダウンに加え、《火麺上忍カエダマゴックブート》の効果によるバーンとドローはフリーデュエルでもあまり見ることができないため、見ていて私も楽しめました。
そして面白かったのが《ドリアード》の採用理由です。
その理由が“イラストの《ドリアード》のポーズが、ラーメンを食べる前の「いただきます」をしているように見えるから”。
そこにシナジーを見出すなんて着眼点が面白すぎます!
これはアイデア賞を贈呈したいですね。
ラーメンの「麺」+魔法使い族の「魔」で【麺魔】デッキっていうのもポップで可愛いネーミングだわ!
【悪魔族】サバトラしろ小鉄
- メインデッキ:41枚
モンスター(31枚)
下級21枚/上級2枚/最上級8枚
《ロイヤルデモンズ・デスドゥーム》× 3
《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》× 2
《星戦騎ケーロン》× 2
《邪影ダーク・ルーカー》× 1
《風使いトルネ》× 1
《デーモンの召喚》× 1
《ロイヤルデモンズ・フェイザー》× 3
《宮殿のガーゴイル》× 2
《シエスタトレーロ》× 3
《ドラゴンズ・セットアッパー》× 3
《ドラゴンズ・アップセッター》× 2
《グレムリン》× 2
《子守りゴート》× 3
《ティタンの末裔》× 3
魔法カード(4枚)
《エンシェント・バリア》× 2
《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》× 2
罠カード(6枚)
《キングス・ディグニティ》× 3
《獣機界奥義 獣之拳》× 2
《楽器の独演》× 1
サバトラしろ小鉄さんのデッキは守備表示モンスターにも強く戦えるよう構築された【悪魔族】デッキです。
《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》の存在から攻撃表示モンスターに強い悪魔族ですが、《星戦騎ケーロン》などの採用から、守備表示モンスターにも強く戦える構成になっています。
前述したように今回のわかはぴ杯は世紀末種族の攻撃が強くなる大会です。
そのため相手モンスターの表示形式を変更しやすく、貫通を付与しやすいデッキ構成は大会にも非常にマッチしたものだと感じました。
高い攻撃力を得た《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》の貫通攻撃は一瞬で決着を付けてしまうほどの破壊力がありますね
【世紀末バニラ】yogman
- メインデッキ:40枚
モンスター(29枚)
下級21枚/上級2枚/最上級6枚
《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》× 2
《ビックリード・ドラゴン》× 2
《サベージ・クロー・タイガー》× 2
《マシン・アタッカー》× 2
《獣機界モト・ウルフ》× 3
《メカファルコン》× 3
《グレムリン》× 3
《サイクロプス》× 3
《ティタンの末裔》× 3
《ロイヤルデモンズ・グルーピー》× 3
《子守りゴート》× 3
魔法カード(5枚)
《神風剣》× 3
《不屈の世紀末獣戦士》× 2
罠カード(6枚)
《キングス・ディグニティ》× 2
《落とし穴》× 1
《激唱デモンズロック》× 1
《1アップ》× 1
《狂暴と共謀》× 1
yogmanさんのデッキは世紀末種族の通常モンスターを軸に構築された【世紀末バニラ】デッキです。
世紀末種族はお互いのフィールドの《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》の効果により、下級モンスターであっても2000以上の攻撃力を得ることができます。
《ビックリード・ドラゴン》を採用することにより、その攻撃力を活かしやすくなっており、デュエル中でそれを行う光景は見ていてなるほどなぁと感じました。
通常モンスターを軸にしていることから《神風剣》や《狂暴と共謀》なども採用されており、採用カードの種類が多いことから読まれにくいデッキ構築になっていますね。
通常モンスターを活かした構築は他のデッキにも応用できるから参考になるわね
【セミダブルマキシマム】かせき
- メインデッキ:40枚
モンスター(31枚)
下級24枚/上級0枚/最上級7枚
《幻竜重騎ウォームExカベーター》× 3
《幻竜重騎ウォームExカベーター[L]》× 3
《幻竜重騎ウォームExカベーター[R]》× 3
《超魔旗艦マグナム・オーバーロード》× 2
《超魔旗艦マグナム・オーバーロード[L]》× 3
《超魔旗艦マグナム・オーバーロード[R]》× 3
《幻刃竜ビルド・ドラゴン》× 2
《メック・テリジノラプトル》× 3
《ナリキング・レックス》× 3
《幻刃戦士ショベロン》× 3
《セレブロントサウルス》× 3
魔法カード(6枚)
《天の加護》× 3
《天帝の威眼》× 3
罠カード(3枚)
《楽器の独演》× 3
かせきさんのデッキは《幻竜重騎ウォームExカベーター》と《超魔旗艦マグナム・オーバーロード》を軸に構成された【セミダブルマキシマム】デッキです。
今回、デュエル開始からフィールド魔法が発動されている性質上、フィールド魔法を発動条件にするカードが使いやすくなっています。
そのためそれを利用できる《幻竜重騎ウォームExカベーター》と《幻刃竜ビルド・ドラゴン》の採用がマッチしていて、下準備なく《幻刃竜ビルド・ドラゴン》の効果でモンスターを蘇生したりと、大会中もその活躍を見せていました。
《超魔旗艦マグナム・オーバーロード》は自身の効果とお互いのフィールドの《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》の効果により、3100の攻撃力で3回の貫通攻撃を行うことができるモンスターで、今回のわかはぴ杯では非常に強力なモンスターになっていますね。
今回の大会が特殊レギュレーションであり、構築に変化はあるものの基本的な部分はかせきさんの動画で解説されているため、気になる方はそちらもチェックしてみてください。
大会開催の感想:たくさんの人の優しさや有り難みを感じる大会だった
見出しの通り、今回の大会はたくさんの人の優しさや有り難みを感じる大会でした。
私は今回の大会が初めての大会開催です。
「人集まるかなぁ?」「楽しく遊べるレギュレーションになってるかなぁ?」と開催前からかなりの不安を抱えていました。
そして大会前日は、大会受付の締め切りギリギリになっても定員に満たず、不安もさらに大きくなっていたんですよね。
Twitterでは大会マナーの件で荒れていたりと声かけをするにも、少し声かけをしにくい状況にもなっていました。
そんな中、それを気にかけてくれたり、人を集めるのに協力してくれた人もいました。
これって本当にありがたいですよね。
定員に待たない趣旨のツイートもあげたのですが、そのツイートについてもたくさんの方がリツイートし拡散してくれました。
私一人では定員での大会開催には至らなかったと思いますし、様々な人が協力してくれたからこそ、大会も無事開催できたのだと思います。
大会当日は私自身も楽しめましたし、皆さんのおかげでもう一度開催したいと思えました。
大会自体も公式大会ではあまり見ないデッキやカードが活躍し、狙い通りの大会になりました。
大会進行がぎこちなく淡白なものになってしまったので、次回開催時はこういった反省も活かして臨みたいと思います。
本当にありがとうございました。
最後に
今回はわかはぴ杯でどんなデッキが活躍したのかと大会を終えての私の感想をお話ししました。
またわかはぴ杯が開催される際はよろしくお願いします。
大会への参加、拡散等にご協力いただいた皆さん
改めて本当にありがとうございました