「幻影のダークマター」にて新たに登場したテーマ【ベリーフレッシュ】
レベル1モンスターを駆使して戦う新たなテーマに興味を持つ方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は【ベリーフレッシュ】のデッキレシピとデッキの回し方について解説します。
可愛い見た目とは裏腹に意外とパワー系のテーマです
目次
デッキレシピの解説
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 25 |
《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》 | 3 |
《ベリーフレッシュ・キュア》 | 3 |
《ベリーフレッシュ・プレジャー》 | 3 |
《ベリーフレッシュ・シャイ》 | 3 |
《ベリーフレッシュ・リッチ》 | 3 |
《ベリーフレッシュ・アートレス》 | 3 |
《ベリーフレッシュ・ハピネス》 | 3 |
《ケミスペット・インコ》 | 3 |
《アビス・ソルジャー》 | 1 |
魔法カード | 11 |
---|---|
《コスモス姫のお戯れ》 | 3 |
《天使のもろこし》 | 3 |
《イチゴ一会》 | 1 |
《サルベージ》 | 1 |
《ベリーフレッシュ・ガーデン》 | 3 |
罠カード | 4 |
---|---|
《ベリーフレッシュ・スイミング》 | 3 |
《魔法の筒》 | 1 |
【ベリーフレッシュ】には以下の強みがあります。
- 容易に攻撃力3100のモンスターを展開できる
- カード1枚で自分のモンスター全ての攻撃力を1000アップさせることができる
- 豊富な手札交換手段
- 流行りのカードに強い
今回の構築では、この強みを活かせるよう意識し構築しました。
①:容易に攻撃力3100のモンスターを展開できる
「ベリーフレッシュ」モンスターは大きく分けて2つの特徴を持つ効果を持っています。
- 自身の攻撃力を1500アップさせる
- 相手の攻撃力・守備力を1500ダウンさせる
これらの効果を持つモンスターが基本的なアタッカーになるわけですが、併用することで実質攻撃力3100のモンスターになるため合わせて展開していきます。
《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》
効果モンスター
レベル1 / 水属性 / 水族 / 攻100 / 守500
【条件】このカードを召喚・特殊召喚した自分メインフェイズに、このカード以外の自分の手札・フィールドのカードを2枚まで墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力は次の相手ターン終了時まで、[この効果の条件で墓地へ送ったカードの数]×1500アップする。自分の墓地にモンスター(水族)が5体以上いる場合、さらにこのカードは次の相手ターン終了時まで相手の魔法・罠カードの効果では破壊されない。
基本的に「自身の攻撃力を1500アップさせる効果」と「相手の攻撃力・守備力を1500ダウンさせる効果」を併用していく【ベリーフレッシュ】ですが、唯一単体で攻撃力3100のモンスターになることができます。
また魔法・罠カードに対する破壊耐性を自身に付与することができるため、大会環境で流行っている《コスモス姫のお戯れ》に対して強く使えるのもポイントです。
破壊耐性の付与は”自分の墓地に水族が5体以上いる場合”にしか適用されない点は要注意です。
《ベリーフレッシュ・キュア》
効果モンスター
レベル1 / 水属性 / 水族 / 攻100 / 守500
【条件】このカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力は次の相手ターン終了時まで1500アップする。その後、自分の墓地の「ベリーフレッシュ・ガーデン」または「ベリーフレッシュ・スイミング」1枚を選んで手札に加える事ができる。
【ベリーフレッシュ】の効果の性質として「自身の攻撃力を1500アップさせる効果」を適用するには、1枚のカード消費が必要です。
しかし《ベリーフレッシュ・キュア》は墓地から特定のカードを回収することができるため、回収対象となるカードをコストにすることで、実質ノーコストで自身の攻撃力を強化することができます。
この性質を安定させる理由もあり回収対象となるカードを計6枚採用しています。
カード消費の激しい【ベリーフレッシュ】にとって、この性質がかなり重宝するので、意識して使いましょう
《ベリーフレッシュ・プレジャー》
効果モンスター
レベル1 / 水属性 / 水族 / 攻100 / 守500
【条件】このカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力は次の相手ターン終了時まで1500アップする。この効果の条件で元々の攻撃力が100のモンスターを墓地へ送った場合、さらに相手フィールドのモンスター1体を選んで表側攻撃表示または裏側守備表示にできる。
【ベリーフレッシュ】における一般的なアタッカーですが、相手モンスターの表示形式を変更できるため、以下の役割としても使用することができます。
- 表示形式変更による戦闘補助
- 守備表示モンスターを攻撃表示にして戦闘ダメージを無理矢理通す
- 《七宝神-良財》を裏側守備表示にして破壊効果を適用できるようにする
この中で大会環境的に最も重宝されるのが、《七宝神-良財》に対する回答手段になるポイントです。
このデッキに採用されている《コスモス姫のお戯れ》による破壊を行えるようになる他、《コスモス姫のお戯れ》が引けていない場合は《七宝神-良財》の低い攻撃力を利用して大きな戦闘ダメージに繋げることができます。
状況に応じて表示形式を使い分けたいわね
《ベリーフレッシュ・シャイ》
効果モンスター
レベル1 / 水属性 / 水族 / 攻100 / 守500
【条件】なし
【永続効果】自分フィールドにこのカード以外のモンスター(水族)がいる場合、相手フィールドの表側表示モンスターの攻撃力・守備力は1500ダウンする。
【ベリーフレッシュ】で唯一「相手の攻撃力・守備力を1500ダウンさせる効果」を持つモンスターです。
永続効果であるため、ノーコストで役割をこなすことができ、効果は相手モンスター全てに及ぶのが特徴です。
ここまで紹介したモンスターを軸に盤面を形成し戦っていくのが【ベリーフレッシュ】の基本的な戦い方です。
下級モンスターで戦えるのはすごいけど、なんかカード消費激しくない?
気づいた方もいると思いますが、「ベリーフレッシュ」モンスターが攻撃力を得るためには1枚以上のカードを消費しなくてはいけません。
そのため普通に使うと「攻撃力を得るのに精一杯でいまいちモンスターを展開できない」みたいな状況に陥ってしまいます。
それを補うために手札を増やせるカードを使っていきます。
手札を増やせるカードを駆使してコストを補う
メインとなるのが《ベリーフレッシュ・アートレス》《ケミスペット・インコ》です。
《ベリーフレッシュ・アートレス》
効果モンスター
レベル1 / 水属性 / 水族 / 攻100 / 守500
【条件】このカードを召喚・特殊召喚した自分メインフェイズに発動できる。
【効果】自分の墓地の「ベリーフレッシュ・ハピネス」または「ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト」1枚を選んで手札に加える。この効果で「ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト」を選んだ場合、さらに自分フィールドのこのカードを墓地へ送る。
《ベリーフレッシュ・ハピネス》を回収することにより、手札を増やすことができます。
単純に手札を増やすだけでも強いのですが、3つの役割で使用できるのもポイントです。
- 《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》を墓地から回収する
- 《ベリーフレッシュ・ハピネス》を墓地から回収して相手の魔法・罠カードを破壊する
- 《ベリーフレッシュ・ハピネス》を墓地から回収して2枚分のコストとして使う
自分の墓地に依存するため序盤では少し使いにくいというデメリットはあるものの、広い用途で使うことができます。
《ケミスペット・インコ》
効果モンスター
レベル1 / 炎属性 / 炎族 / 攻600 / 守0
【条件】自分フィールドにこのカード以外のモンスターがいない場合、手札のモンスター(炎族・水族・雷族)1体を相手に見せて発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード3枚を墓地へ送る。その後、その中から[この効果の条件で見せたモンスターのレベル]と同じレベルを持つモンスター(炎族・水族・雷族)1体を選んで手札に加える事ができる。
墓地肥やしを行いながら、墓地へ送られたモンスターの中からモンスター1体を回収することができます。
効果の発動条件で見せたモンスターと同じレベルのモンスターしか墓地から回収することはできませんが、「ベリーフレッシュ」モンスターはレベル1しかいないため90%以上の確率で回収することができます。
また墓地肥やしにより《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》の「破壊耐性を付与する効果」の適用に貢献してくれるのもポイントです。
効果発動後は「ベリーフレッシュ」モンスターのコストにしてフィールドから退場させましょう!
《サルベージ》
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分の墓地のモンスター(水属性/攻撃力1500以下)2体を選んで手札に加える。
手札1枚を墓地の好きな「ベリーフレッシュ」モンスター2体に変換できるカード。
墓地の状況に左右されるというデメリットはありますが、展開サポートの他、《コスモスの姫のお戯れ》のサポートなど、かなり広い用途で使用することができます。
ここまでを要約すると、しっかり展開して攻めるには「アタッカーとなるモンスター」+「手札を増やせるカード」が必要になるわけですが、【ベリーフレッシュ】はこれを安定させるための手札交換手段が豊富に存在します。
③:豊富な手札交換手段
《ベリーフレッシュ・リッチ》
効果モンスター
レベル1 / 水属性 / 水族 / 攻100 / 守500
【条件】このカードを召喚したターンに、自分のデッキのカードが10枚以上の場合、このカード以外の自分の手札・フィールドのカード2枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分は1枚ドローする。この効果の条件で元々の攻撃力が100のモンスター(水族)を墓地へ送った場合、さらに自分は1枚ドローできる。
フィールドのカードもコストにできる手札交換カードです。
これにより《ケミスペット・インコ》など、効果使用後に不要になったフィールドのモンスターもドローに変換することができます。
また手札を増やすカードとは特に相性が良く、増えた手札をドローに変換することで、得たアドバンテージをそのままに、デッキを回転させることができます。
効果発動後、《ベリーフレッシュ・リッチ》がフィールドに残ってしまうのがかなり弱いです。
そのため《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》などでコストにできるよう意識して使うのが強く使うポイントです。
《天使のもろこし》
通常魔法
【条件】自分フィールドに表側表示モンスター(水族)がいて、自分の墓地にモンスター(水族)がいる場合に発動できる。
【効果】自分は2枚ドローする。その後、自分は手札1枚を選んでデッキの下に戻す。
発動条件に少しクセはありますが、手札交換を行いつつ、その時に不要なカードをデッキに戻すことができます。
デッキをシャッフルするカードがない性質上、デッキに戻したカードを引くことは基本的ありません。
そのため、デュエルに絡まなくてのデッキパワーに影響がない2枚目以降の《ベリーフレッシュ・ガーデン》などを戻すのがおすすめです。
このように2種の手札交換カードの影響から、デッキを回転させる力がかなりあります。
そのため、動きを安定させやすいのが【ベリーフレッシュ】の強みになっています。
②:カード1枚で自分のモンスター全ての攻撃力を1000アップさせることができる
フィールド魔法
【条件】なし
【効果】このカードがフィールドゾーンに表側表示である限り、ターンプレイヤーのフィールドの元々の守備力が500のモンスター(水族)の攻撃力は1000アップする。
実質攻撃力3100のモンスターを複数体展開できる【ベリーフレッシュ】ですが、《ベリーフレッシュ・ガーデン》を絡めることで高い攻撃力をさらに伸ばすことができます。
例えば《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》であれば4100、《ベリーフレッシュ・キュア》《ベリーフレッシュ・プレジャー》であれば2600まで攻撃力を引き上げることができます。
このカードを引けているかどうかでライフカットの速さも格段に変わるため3枚採用しています。
どんなに強いフィールド魔法も複数枚引いてしまうことは弱いです。
【ベリーフレッシュ】は手札・フィールドのカードを種類問わずコストできる効果や、手札交換を行う効果の多さから、上記のような弱い状況を無視した動きを行うことができます。
この性質のおかげでフィールド魔法を無理なく3枚採用できるのも【ベリーフレッシュ】の強みと言えます。
自分のターン限定とはいえ、攻撃力1000の全体強化は凄まじいわね
④:流行りのカードに強い
「覚醒のバーストレックス」から大会環境で流行っている《コスモス姫のお戯れ》《夢中の誘い》ですが、【ベリーフレッシュ】には有効打にならない場面があるのも強みと言えます。
《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》が魔法・罠カードに対する破壊耐性を持つため、攻撃力3100のモンスターの戦闘破壊を要求できる。 《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》以外のカードに破壊耐性はありません。 そのため”《ベリーフレッシュ・シャイ》以外のモンスターを破壊されて攻撃力100のモンスターを棒立ちさせられる”という状況を作られる可能性がある点は要注意です。 |
「ベリーフレッシュ」モンスターの攻撃力が100であるため、モンスターを奪われることが戦闘ダメージの確保に繋がる。 攻撃力を強化した《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》を奪われるのはキツいため、《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》の効果を発動するタイミングや、効果発動後の展開には要注意です。 |
流行りのカードに対して、完全に強いというわけではないのですが、発動タイミングの選択肢を狭くしているのは大きな強みですね。
他のカードの採用理由
《アビス・ソルジャー》 魔法・罠カード問わず除去することができ、破壊耐性付きのモンスターも関係なく除去できるモンスター。 水族であるため墓地へ送られた後も《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》の破壊耐性付与適用の条件に貢献してくれます。 | |
《コスモス姫のお戯れ》 手札の不要なカードを相手カードの除去に変換できるカード。 手札を増やすカードの存在から相性も良いのがポイントで、ドローしたカードも「ベリーフレッシュ」モンスターのコストに使用することで無駄なく利用できます。 | |
《イチゴ一会》 相手モンスターを除去しながら「ベリーフレッシュ」モンスターを墓地から特殊召喚できるカード。 自分のモンスターを墓地へ送る動きでは1枚分の損失が生まれるため、強く使うためには相手モンスターを除去しながら発動したいカードです。 そのためには《ベリーフレッシュ・シャイ》が必要な場面も多いため、1枚の採用に留めています。 自分のモンスターを墓地の「ベリーフレッシュ」モンスターに変換する動き自体は強いため、小回りの効く点は良いポイントです。 | |
《ベリーフレッシュ・スイミング》 1枚のカード消費で相手モンスターを一層できるカード。 1体破壊するだけでも強く初動となる《純真のファドローニール》を破壊したりと意外と器用に使うことができます。 また発動条件に攻撃力1500以下を指定しているだけで、破壊するモンスターは元々の守備力500を指定しているのもポイントです。 《ベリーフレッシュ・シャイ》がいれば攻撃力3000以下のモンスターの召喚・特殊召喚に対しても発動することができます。 | |
《魔法の筒》 相手へのダメージでライフカットを早めることができるカード。 《ベリーフレッシュ・ガーデン》の存在からライフカットは早いため、ライフカットをサポートしてくれるカードとして選択しました。 自分のモンスターが1体残ることで、次のターンのコストを確保できるのもポイントです。 |
【ベリーフレッシュ】と相性の良いカード
今回は採用を見送りましたが、他にも相性の良いカードが存在するので合わせて紹介します。
《風帝ライザー》
効果モンスター(LEGEND)
レベル6 / 風属性 / 鳥獣族 / 攻2400 / 守1000
【条件】このカードを攻撃表示でアドバンス召喚したターンに発動できる。
【効果】自分または相手フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキの上に戻す。
基本的な役割は《アビス・ソルジャー》と同じで、以下のメリット・デメリットがあります。
- 手札の状況に左右されず効果を発動できる
- 攻撃力が2400ある
- 《ベリーフレッシュ・リッチ》など、フィールドに残したくないモンスターをリリースできる
- 水族ではないため、墓地へ送られた後に《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》の破壊耐性付与に貢献できない
- 《夢中の誘い》を強く使われてしまう
- 召喚したターンにしか効果を発動できない
攻撃力の高さや、効果発動の安定感を優先するなら《風帝ライザー》を優先するという感じで、どちらを選択するかは好みだと思います。
今回、私は【ベリーフレッシュ】の「流行りのカードに強い」という部分を強調するために《アビス・ソルジャー》を選択しました。
《エクスキューティー・リュミエル》
効果モンスター
レベル6 / 光属性 / 天使族 / 攻1800 / 守500
自分フィールドにモンスターがいない場合、このカードは手札から自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
【条件】なし
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル6)1体と相手フィールドの表側表示モンスター(レベル7・8)1体を選んで持ち主のデッキに戻す。このターン、自分はモンスター(レベル7以上)で攻撃できない。
1枚分のリソースを使うというデメリットがありますが、相手のレベル7・8モンスター1体をバウンスにより除去できるため、直接攻撃を通しやすくなります。
相手モンスターが1体消えるだけで2600以上の戦闘ダメージを通せるようになるため、リターンはかなり大きいです。
またレベル1モンスターを軸する性質から、「レベル7以上が攻撃できなくなる制約」に引っかからないのもポイントですね。
ちなみに《七宝神-良財》をバウンスすることで、《コスモス姫のお戯れ》が発動しやすくなるのも相性の良いポイントです。
《邪犬武闘神プライム・シバ》
効果モンスター
レベル8 / 光属性 / 獣戦士族 / 攻2500 / 守1800
このカードはモンスター1体をリリースして攻撃表示でアドバンス召喚できる。その場合、このカードの元々の攻撃力は1800になる。
【条件】自分のフィールドゾーンにカードがある場合に発動できる。
【効果】自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。このターンに自分がモンスターを特殊召喚していない場合、さらに自分の墓地のモンスター(レベル4以下)1体を選んで自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
フィールド魔法がなければ効果を発動できませんが、攻撃力1800のモンスターを用意しながら好きな「ベリーフレッシュ」モンスターを墓地から特殊召喚することができます。
これだけでも強いのですが、他にも以下のメリットがあります。
- 2体リリースでアドバンス召喚し、《ベリーフレッシュ・シャイ》と水族を展開することで、攻撃力・守備力3900以下のモンスターを戦闘破壊できる
- 《アビス・ソルジャー》を特殊召喚できる
- 単体でも攻撃力1800の上級モンスターとして使える
レジェンドモンスターを再利用する手段を自然と採用できるのは強いですよね。
【ベリーフレッシュ】発表当時は《アビス・ソルジャー》を再利用できる《スプリッター・スライム》が話題になっていました。
こちらは単体では1枚分のカード消費で攻撃力の弱体化のみしか行えず、強さにムラが生まれてしまいます。
《邪犬武闘神プライム・シバ》はそういった強さのムラが生まれにくいのもポイントです。
豊富な手札交換手段から、他のデッキよりもフィールド魔法を引き込みやすいので意外と使いやすいカードです!
効果モンスター
レベル3 / 水属性 / 水族 / 攻1000 / 守500
【条件】自分フィールドの表側表示モンスター(攻撃力1500以上)1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで1000ダウンする。その後、自分の墓地の効果モンスター(レベル4/攻撃力1500以上)1体を選んで自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
《純真のファドロニール》
効果モンスター
レベル3 / 光属性 / ドラゴン族 / 攻700 / 守100
【条件】このカードを召喚したターンに、自分がこのメインフェイズにドローしていない場合に発動できる。
【効果】お互いは1枚ドローする。
基本的な役割は《ケミスペット・インコ》と同じで、手札を増やす手段として使用することができます。
《ケミスペット・インコ》と比較して、自分のモンスターの状況に左右されずに効果を発動ができるため、安定感を求める方はこちらを採用するのもおすすめです。
今回、私は《ケミスペット・インコ》の先攻1ターン目でも使える点、墓地肥やしと手札増強が同時にできるリターンの大きさから《ケミスペット・インコ》を採用しました。
《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》がフィールドに残ってターンが帰ってくる状況って意外とあるのよね
こういった状況でも安定して効果を発動できるのは《純真のファドロニール》のメリットですね
《強欲な壺》
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分は2枚ドローする。
基本的な役割は《サルベージ》と同じで、手札を増やすためのカードです。
《サルベージ》とは異なり、ドローにより手札を増やせるため墓地の状況に左右されずに発動できるのが強みとなっています。
どちらを採用するかは好みの部分が大きいため、状況を選ばずに発動したいと感じる方には《強欲な壺》がおすすめです。
《大嵐》
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】お互いのフィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
【ベリーフレッシュ】での魔法・罠カード破壊手段は《ベリーフレッシュ・ハピネス》のみと多くなく、《コスモス姫のお戯れ》や《水分補給》《オーバーラッシュ・ストーム》を併用しなければいけません。
《大嵐》はそういった魔法・罠カード除去手段を補強するために使うことができます。
自分の魔法・罠カードも破壊されてしまいますが、【ベリーフレッシュ】は《ベリーフレッシュ・キュア》や《ベリーフレッシュ・スマート》により回収対象のカードであれば擬似的にフィールドから手札に戻すことができます。
そのため、自分への被害を抑えつつ、相手の魔法・罠カードを破壊することができるのも相性が良いポイントです。
《七宝神-良財》や《サンセットリバース》が流行っている大会環境であることから安定して発動できないのは悩ましいところですね
《エクスキューティー・ライディング》
通常罠
【条件】相手が効果モンスターを表側表示で召喚・特殊召喚した時に発動できる。
【効果】そのモンスターの攻撃力以下の自分の墓地のモンスター1を選び、自分フィールドに表側攻撃表示で特殊召喚する。その後、相手フィールドの表側表示モンスターを2体まで選んでその攻撃力をターン終了時まで1800ダウンできる。
《ベリーフレッシュ・シャイ》を墓地から特殊召喚することで、相手モンスター2体の攻撃力を3300ダウンさせるカードとして使用することができます。
現状【ベリーフレッシュ】で有効に使えるカードが《ベリーフレッシュ・シャイ》しかありません。
そのため《アビス・ソルジャー》や《邪犬武闘神プライム・シバ》など、次の自分のターンで役割を見出せるモンスターを多く採用している場合に採用したいカードという印象です。
ここ最近は相手ターンにモンスターを特殊召喚する手段も多いため、そういったカードに対して発動しライフカットに貢献できるのポイントですね。
【ベリーフレッシュ】の弱点
- モンスター効果による破壊に弱い
- 《ベリーフレッシュ・シャイ》が単体では弱い
- 《酢酸の落とし穴》に弱い
簡素的になりますが【ベリーフレッシュ】の弱点も紹介します。
①:モンスター効果による破壊に弱い
魔法・罠カードに対して破壊耐性を持つ《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》ですが、モンスター効果には耐性がありません。
そのため【E・HERO】や【ハーピィ】など、モンスター効果による破壊が得意なテーマに対してはあまり強く戦うことができません。
②:《ベリーフレッシュ・シャイ》が単体では弱い
強力な効果を持つ《ベリーフレッシュ・シャイ》ですが、単体ではその効果を発揮することができません。
そのため《コスモス姫のお戯れ》などで、《ベリーフレッシュ・シャイ》以外のモンスターを破壊されてしまった場合、低い攻撃力を晒して棒立ちになってしまいます。
自分のライフポイントが少なくなってきた場合にはこういった部分も意識する必要があります。
基本的には《ベリーフレッシュ・ハピネス・ハーベスト》と共に展開し、リスクをケアしていくことになるわね
《ディープシー・ハンター》などにも要注意です!
効果モンスター
レベル3 / 闇属性 / 海竜族 / 攻1100 / 守0
【条件】相手フィールドにモンスターが2体以上いる場合に発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター(レベル6以下/守備力1000以下)を2体まで選んで裏側守備表示にする。
③:《酢酸の落とし穴》に弱い
通常罠
【条件】相手が効果モンスター(レベル3以下)を召喚した時に発動できる。
【効果】そのモンスターを破壊する。
手札・フィールドのカードを攻撃力に変換していく性質上、リソースを減らすカードに対しては弱いです。
特に《酢酸の落とし穴》はシンプルに1枚減らしてくるため、その後の展開がキツくなります。
他には《トラディショナル・タックス》などにも弱いです。
通常罠
【条件】お互いのメインフェイズに相手がドローした時に発動できる。
【効果】相手の手札をランダムに2枚選んで墓地へ送る。
まとめ
今回は【ベリーフレッシュ】デッキのデッキレシピとデッキの回し方について解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 実質攻撃力3100のモンスターの複数体展開を目指す
- 豊富な手札交換手段で必要なカードを引き込む
- 「アタッカーとなるモンスター」+「手札を増やせるカード」を駆使するのがポイント
安定感のある面白いテーマなので、今回紹介した構築をベースにあなたなりのカスタマイズをしてみてください!