デュエルをする際、強いデッキで戦いたい人もいれば、好きなデッキで戦いたい人もいると思います。
【風バニラ】デッキは大会環境で活躍するデッキに比べパワーの低いデッキであるため、好んで使う人は後者に当たりますよね。
勝つためには強いデッキを選択するのも一つの手ですが、【風バニラ】デッキが好きな人はその好きを優先したいと思う人が多いのではないでしょうか?
そこで今回はメソポタミア犬さんこと”メソポさん”に提供していただいた罠カードでのサポートを軸にした【風バニラ】デッキを紹介します。
今回紹介するデッキレシピは「デッキ改造パック 混沌のオメガライジング!!」発売後で大会環境で使われるデッキも多様化した中で結果を残したデッキです。
メソポさん自身【風バニラ】デッキで優勝するのは2回目で、独自の視点で構築されたデッキは【風バニラ】デッキを愛用する私も大変参考になりました。
【風バニラ】デッキの持ち味を罠カードで活かす構築!
必見です!
目次
デッキレシピ
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 24 |
《エア・フォーミュラ・イーグル》 | 2 |
《ハンディーレディ》 | 3 |
《疾風幻獣パズズ》 | 2 |
《サイバティック・ワイバーン》(LEGEND) | 1 |
《シルフィードラ》 | 3 |
《セイント・バード》 | 3 |
《斧楽姫フルートマホーク》 | 3 |
《フライングマンティス》 | 3 |
《メカファルコン》 | 3 |
《隻眼のホワイトタイガー》 | 1 |
魔法カード | 9 |
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《ストーム・ソニック》 | 2 |
《バックビート》 | 2 |
《七宝船》 | 2 |
《フォローウィング・ワールド》 | 3 |
罠カード | 7 |
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《酢酸のたまった落とし穴》 | 2 |
《スパイラル・ガイザー》 | 2 |
《ハーディフェンス・ミッション》 | 2 |
《援護弾幕》 | 1 |
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトは「罠カードで相手の動きを妨害しながら攻めること」です。
相手の攻撃の妨害やプレイング面での思考を掻き乱すような罠カードが多く採用されており、それらによって相手の動きを妨害することで、こちらの攻撃を通しやすくしていきます。
ではどうやって回していくのか?
次の項からデッキの回し方、各カードの採用理由を解説していきます。
回し方と各カードの採用理由
【風バニラ】デッキは以下の3つの要領で回していきます。
- 罠カードにより相手の動きを妨害しながら攻める
- 《フォローウィング・ワールド》で盤面をさらに堅くする
- 《ダーク・リベレイション》には《バックビート》で対応
罠カードにより相手の動きを妨害しながら攻める
このデッキで最も重要視すべきことが罠カードによる妨害です。
《酢酸のたまった落とし穴》《スパイラル・ガイザー》《ハーディフェンス・ミッション》《援護弾幕》と計7枚の罠カードを採用しており、これらを駆使しながら相手の動きを妨害し攻めやすくしていきます。
《酢酸のたまった落とし穴》は「レベル3以下の効果モンスターを破壊する効果」、《スパイラル・ガイザー》は「相手にアドバンス召喚のために裏側表示モンスターをリリースできないようにする制約を与える効果」を持つ罠カードです。
どちらも召喚反応系の罠カードであり、《酢酸のたまった落とし穴》をケアしながら展開する場合は、裏側表示でモンスターを展開、《スパイラル・ガイザー》をケアする場合は表側表示で展開しなければいけません。
このようにケア方法が真逆である罠カードを採用することで、相手にプレイングでのケアを誘発させたところにもう一方の罠カードを発動し、相手のプレイングでのケアを逆手に取ることができます。
《ハーディフェンス・ミッション》《援護弾幕》は攻撃してきた相手モンスターに対する妨害手段になり、相手モンスターを破壊しながら、攻撃を阻止することができます。
《ハーディフェンス・ミッション》はレベル8以下で元々の攻撃力が2500以上のモンスターの破壊、《援護弾幕》は攻撃してきたモンスターの攻撃力をダウンさせることで返り討ちを行えるカードです。
それぞれ有効な場面は違うため、上手く使い分けていくのが理想ですね。
このデッキは同名の罠カードの採用を2枚以下に抑えています
これに加え《酢酸のたまった落とし穴》も採用していることから、相手の《シードラゴン・ナイト》が有効に働きにくくなっているのもポイントです!
採用するモンスターの選出が突破困難なフィールドを構築する
このデッキに採用されている下級モンスターのほとんどが、下級モンスターの攻撃力の基準値1500を持つモンスターです。
下級モンスターの場合、通常モンスターでなければこの数値の攻撃力を持つモンスターを突破することができません。
そのため下級効果モンスターを多く採用するデッキでは、レベル5以上のモンスターを用いなければこちらのモンスターを全て突破できないようになっています。
例えば以下の状況の場合です。
- 《最強戦旗エースブレイカー》(攻撃力2500)× 1
- 《キャノン・ソルジャー》(攻撃力1400)× 2
- 《ハンディーレディ》(攻撃力2400)× 1
- 《セイントバード》(攻撃力1500)× 2
この状況の場合、《最強戦旗エースブレイカー》で《ハンディーレディ》を突破することができますが、残りのモンスターでは残った《セイントバード》を突破することができません。
このように通常モンスターの採用率が少なく、モンスターの戦闘破壊を最上級モンスターに頼っているようなデッキに対しては、突破困難なフィールドを構築しやすくなっています。
これに罠カードによる妨害が加わることで、場合によってはこちらのモンスターを1体も破壊できないという状況を作り出せるようにもなっているのもポイントですね。
手札・墓地から風属性・通常モンスターを合計2体まで展開する効果を持つ、《エア・フォーミュラ・イーグル》を駆使すれば、モンスターも継続的に展開し続けられます!
《フォローウィング・ワールド》で盤面をさらに堅くする
《フォローウィング・ワールド》は「風属性・通常モンスターの攻撃力を500アップさせる効果」を持つフィールド魔法です。
このデッキでは《エア・フォーミュラ・イーグル》以外の全てのモンスターを強化することができ、前述した突破困難な盤面をさらに堅くすることができます。
メジャーな【風バニラ】デッキは《フォローウィング・ワールド》の強化に依存するデッキが多いですが、このデッキは罠カードによる妨害を軸にすることで、《フォローウィング・ワールド》への依存度を下げているのもポイントです。
フィールド魔法を採用するデッキは相手の魔法・罠カードを破壊するカードの破壊先を分散させることができます
これにより罠カードを間接的に守りやすくもなっています
《ダーク・リベレイション》には《バックビート》で対応
《ダーク・リベレイション》を発動された場合、自分のフィールドが壊滅してしまいます。
そのため《ダーク・リベレイション》へのメタカードとして《バックビート》を採用しています。
このデッキには、デッキからカードを墓地へ送る効果・発動条件を持つカードを採用しておらず、必要なカードが墓地へ送られる心配がありません。
そのため2枚の採用ですが取りこぼしなくドローできるようになっており、手札のモンスターをドローに変換できる《七宝船》を採用していることからドローもしやすくなっています。
また罠カードを多く採用していることから、《バックビート》を引けずに《ダーク・リベレイション》を発動された場合でもケアしやすくなっているのもポイントです。
以上が【風バニラ】デッキの回し方と各カードの採用理由です。
構築のポイント
紹介した回し方の中で紹介できなかった構築のポイントがあるので、こちらも合わせて紹介します。
厄介な罠カードの影響を受けにくいよう構築
このデッキに採用しているモンスターは《エア・フォーミュラ・イーグル》を除くと全て通常モンスターです。
そして《サイバティック・ワイバーン》を除くと元々の攻撃力が2500以下のモンスターしか採用されていません。
そのため《酢酸のたまった落とし穴》《永久凍結》《ハーディフェンス・ミッション》など、厄介な罠カードの影響を受けにくくなっています。
魔法・罠カードを破壊するカードを採用していない分、相手の罠カードが腐りやすいよう構築しているのね
《七宝船》の採用により数を重視した展開を行いやすいよう構築
《フォローウィング・ワールド》の効果によりモンスターを強化できる性質上、数を優先して展開した方が有効な場面もあります。
その場合、最上級モンスターを手札に残してしまうことになり、次のターンは手札に最上級モンスターを複数体抱えるリスクも生み出してしまいます。
《七宝船》を採用することでそういった状況をケアしながら、最上級モンスターをドローに変換できるようになっています。
まとめ
今回は【風バニラ】デッキのデッキレシピを紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 罠カードで相手の動きを妨害しながら攻めること
- 罠カードにより相手の動きを妨害しながら攻める
- 《フォローウィング・ワールド》で盤面をさらに堅くする
- 《ダーク・リベレイション》には《バックビート》で対応
優秀な効果モンスターが増えてきたからこそ刺さる通常モンスターを軸にした構築。こういった環境に対する有効性を重視することで勝利に繋げれるの構築を行えるのはすごいですね!
私も【風バニラ】デッキをより強くするためにメソポさんの考えを取り入れてみます!!