レベル7モンスターを蘇生する効果を持つ《火雷神サンダーボールド》。
蘇生範囲が広いことから面白く使えそうですし、このモンスターを使ってデッキを構築してみたという人も多いのではないでしょうか?
そこでYouTubeチャンネル「化石の拳TCGチャンネル」の運営者の”かせきさん”が「《火雷神サンダーボールド》を救いたい!」と立ち上がりました。
そうです。今回紹介するのはその《火雷神サンダーボールド》を見事に救ったレベル7デッキこと、【サンダーボールドを救いたい】デッキです。
ここ最近《七宝船》《7チャンス》《潜入開始》と、レベル7モンスターをサポートするカードが多く登場しています。
そのことからレベル7モンスターを軸にするデッキを構築する強みが出てきました。
今回紹介するデッキはレベル7モンスターを軸にするデッキでもあるので、【レベル7】デッキを構築してみたいという方にもおすすめのデッキになっています。
もちろん《火雷神サンダーボールド》を使ったデッキを構築したいと考えている人にもおすすめになっているので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
デッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 32 |
《連撃竜ドラギアス》 | 3 |
《邪影ダーク・ルーカー》 | 3 |
《火雷神サンダーボールド》 | 2 |
《ビックリード・ドラゴン》 | 1 |
《海竜-ダイダロス》(LEGEND) | 1 |
《アッシーホース》 | 3 |
《ドラゴンズ・セットアッパー》 | 3 |
《ドラゴンズ・アップセッター》 | 2 |
《海星の騎兵》 | 2 |
《フェニックス・ドラゴン》 | 2 |
《ネクロマン三世》 | 2 |
《シードラゴン・ナイト》 | 2 |
《アメイジング・ディーラー》 | 2 |
《ワンレン・ラムーン》 | 3 |
《ガングロ剣士カナン》 | 1 |
魔法カード | 8 |
---|---|
《七宝船》 | 3 |
《10sionMAX!!!》 | 2 |
《海》 | 3 |
エクストラデッキ(0枚)
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトは「同じ強さの2つのプランを駆使して攻めること」です。
デッキ構築に2つのプランを取り入れる場合、大抵のデッキはデッキの軸となるメインプランと、それが行えない場合のサブプランを取り入れ構築します。
サブプランであるため、メインプランに比べるとパワーが劣ってしまうことがほとんどですが、このデッキではメインプランと同じパワーのプランを用意することで、どちらのプランで戦っても強く戦えるよう構築しています。
ではどういうプランが存在するのか、どうやって回していくのか?
次の項からデッキの回し方、各カードの採用理由を解説していきます。
回し方と各カードの採用理由
【サンダーボールドを救いたい】デッキは以下の3つの要領で回していきます。
- 状況に合わせて2つのプランを駆使する
- 《火雷神サンダーボールド》により柔軟にプランを活かす
- 墓地を利用するカードを意識しながら墓地を肥す
状況に合わせて2つのプランを駆使する
コンセプトにもある通り、このデッキは2つのプランを駆使して戦います。
1つは《海竜-ダイダロス》の「自身以外のお互いのフィールドのカードを全て破壊する効果」により、相手の盤面をリセットしながら攻めること。
もう1つは《邪影ダーク・ルーカー》の「相手の魔法・罠カードを破壊し、1000ダメージ与える効果」と、《連撃竜ドラギアス》の「複数回攻撃できる効果」を駆使しながら攻めることです。
プラン①:《海竜-ダイダロス》による盤面リセットを行いながら攻める
こちらのプランは《海竜-ダイダロス》の効果発動に《海》が必要という欠点はありますが、《海竜-ダイダロス》の効果さえ発動できれば、効果による盤面のリセットで一方的な攻撃を仕掛けられるようになるプランです。
下級モンスターがいれば4000以上のダメージも見込め、《海竜-ダイダロス》のみでも2600のダメージを与えることができるため、序盤〜終盤どのタイミングで効果を発動しても強く使うことができます。
魔法・罠カードも破壊できるため、次のターン以降の自分の攻撃も行いやすくなるのもポイントですね。
《海竜-ダイダロス》はレジェンドカードであるため1枚の採用ですが、その効果をできるだけ適用できるよう発動条件となる《海》は3枚採用しています。
魚族・海竜族・雷族・水族モンスターの攻撃力・守備力を強化できる《海》ですが、このデッキでは《火雷神サンダーボールド》や《ガングロ剣士カナン》も強化できるのがポイントですね。
プラン②:《邪影ダーク・ルーカー》による魔法・罠カードの破壊と《連撃竜ドラギアス》による連続攻撃により攻める
続いてこちらのプランは《邪影ダーク・ルーカー》の効果の手札に戻る性質を利用し、下級モンスターが続く限り相手の魔法・罠カードを破壊し、《連撃竜ドラギアス》の攻撃を安全に通すプランです。
《邪影ダーク・ルーカー》は効果により魔法・罠カードを破壊するだけでなく、相手に1000ダメージを与えることができます。
これにより相手のライフポイントをより早く削ることができ、安全を確保してからの決着につなげやすくなっています。
《邪影ダーク・ルーカー》《連撃竜ドラギアス》は3枚ずつ採用されており、他のカードと組み合わせることで安定してこのプランで戦いやすいのもポイントです!
2枚採用している《10sionMAX!!!》を使えば、さらに決着につなげやすくなるわね!
でも《邪影ダーク・ルーカー》って最上級モンスターよね
そんなに何回も効果を発動できるくらい下級モンスターを確保できるの?
最上級モンスターである《邪影ダーク・ルーカー》の効果を2回発動しようとした場合、《邪影ダーク・ルーカー》1体、下級モンスター4体と5枚のカードが必要です。
これではプランにもある通り、《邪影ダーク・ルーカー》の効果を発動しつつ《連撃竜ドラギアス》を召喚するのは無理なように感じますよね。
そこでこのデッキには、以下のように2体分のモンスターとして運用できるモンスターを複数採用しています。
- 《アッシーホース》× 3
- 《ドラゴンズ・セットアッパー》× 3
- 《ドラゴンズ・アップセッター》× 2
- 《ネクロマン三世》× 2
《アッシーホース》は《ガングロ剣士カナン》《ワンレン・ラムーン》のサルベージ。
《ドラゴンズ・セットアッパー》《ドラゴンズ・アップセッター》はお互いに蘇生。
《ネクロマン三世》は《ワンレン・ラムーン》を蘇生することができます。
このように2体分のモンスターとして運用できるモンスターが計10体採用されているため、《邪影ダーク・ルーカー》や《連撃竜ドラギアス》のアドバンス召喚に必要なリリースを軽減しながら運用することができます。
このプランを行うまでに《海竜-ダイダロス》の効果を発動できていれば、相手の魔法・罠カードの総枚数が減っていることも多いため、《邪影ダーク・ルーカー》の効果を使い回す回数も少なくなりより攻めやすくなるのもポイントです。
《アッシーホース》《ネクロマン三世》で蘇生・サルベージできるモンスターは、両者に共通して蘇生・サルベージ対象となる《ワンレン・ラムーン》が3枚、《アッシーホース》のみに対応する《ガングロ剣士カナン》が2枚採用されています!
《シードラゴン・ナイト》によりプラン②をサポート
《シードラゴン・ナイト》は「相手フィールドのセットされた魔法・罠カード1枚を確認する効果」を持っています。
この効果によりあらかじめ確認しておくことで、《邪影ダーク・ルーカー》の効果で破壊するメリットが薄いカードであるかを見極めることができます。
また相手の魔法・罠カードが破壊された中盤以降には、「確認したカードと同名のカードが相手の墓地にある場合に、確認したカードをそのまま破壊する効果」も適用しやすくなります。
そして効果の発動条件により墓地のモンスターをデッキに戻す必要がありますが、これを利用することで、2体分のモンスターとして運用できるモンスターや、《連撃竜ドラギアス》をサルベージできる《フェニックス・ドラゴン》を再利用することができます。
このように発動条件・効果においてプラン②を全面的にサポートできるため、《シードラゴン・ナイト》を上手く使うことも重要です。
《火雷神サンダーボールド》により柔軟にプランを活かす
ここまで紹介した2つのプランに柔軟性を与えてくれるのが、このデッキの主役《火雷神サンダーボールド》です。
《火雷神サンダーボールド》は「レベル7モンスター1体を蘇生する効果」を持っているため、前述した《海竜-ダイダロス》《邪影ダーク・ルーカー》《連撃竜ドラギアス》を状況に合わせて自由に蘇生することができます。
例えば《海》があり盤面のリセットが必要な場合は《海竜-ダイダロス》。
相手の魔法・罠カードを破壊したい場合は《邪影ダーク・ルーカー》。
複数回攻撃できるモンスターが必要な場合は《連撃竜ドラギアス》というように状況に合わせた蘇生を行うことができますね。
これに加え《火雷神サンダーボールド》の蘇生効果と相性の良い《ビックリード・ドラゴン》も1体採用しているため、相手モンスターの攻撃力を大幅に弱体化させるという選択肢も取ることができます。
前述したように、このデッキには2体分のモンスターとして運用できるモンスターが複数採用されています。
そのことから1ターンに2体の最上級モンスターをアドバンス召喚することも可能になっています。
《火雷神サンダーボールド》を含むレベル7モンスター2体が手札に存在する場合は、最上級モンスター3体を展開する手段にもなるのはポイントです。
例えば以下の状況の場合です。
- 《火雷神サンダーボールド》× 1
- 《連撃竜ドラギアス》× 1
- 《アッシーホース》× 2
- 《ワンレン・ラムーン》× 1
- 《火雷神サンダーボールド》× 1
- 《連撃竜ドラギアス》× 1
- 《邪影ダーク・ルーカー》× 1
- 《ビックリード・ドラゴン》× 1
- 《アッシーホース》を召喚し、効果により《ワンレン・ラムーン》をサルベージ
- 《ワンレン・ラムーン》を召喚
- 《アッシーホース》と《ワンレンラムーン》をリリースし、《連撃竜ドラギアス》をアドバンス召喚
- 2体目の《アッシーホース》を召喚し、効果により《ワンレン・ラムーン》をサルベージ
- 《ワンレン・ラムーン》を召喚
- 《アッシーホース》と《ワンレンラムーン》をリリースし、《火雷神サンダーボールド》をアドバンス召喚
- 《火雷神サンダーボールド》の効果により《連撃竜ドラギアス》を特殊召喚
このように《火雷神サンダーボールド》さえいれば手札4枚からでも、最上級モンスター3体を展開できますね。
最上級モンスターが3体展開されるだけでも恐ろしいのに、その中に《連撃竜ドラギアス》が2体展開されることもあるなんてもっと恐ろしいわね…
墓地を利用するカードを意識しながら墓地を肥す
《火雷神サンダーボールド》の蘇生効果を適用するには、自分の墓地にカード名の異なるレベル7モンスターが4体以上必要です。
また前述した2体分のモンスターとして運用できるモンスターは、墓地に蘇生・サルベージ対象となるモンスターが必要です。
そのため墓地を肥やせるカードを駆使しながら、これらのカードが使いやすくなるようデッキを回していきます。
墓地を肥やせる主なカードは《海星の騎兵》《七宝船》《アメイジング・ディーラー》と、プラン②にも含まれる《邪影ダーク・ルーカー》《連撃竜ドラギアス》です。
中でも《海星の騎兵》は墓地を肥やしながら、相手の墓地を参照するカードを妨害するために使うことができ、《海》があれば合計3枚分の墓地肥やしを行うことができます。
そして《七宝船》と《アメイジング・ディーラー》は手札の不要なカードをコストにドローすることができるため、手札交換・墓地肥やし・デッキ圧縮を行うことができます。
この時、レベル7モンスターを墓地に送ることで損失なく手札交換を行うことができるので、墓地へ送るモンスターはレベル7モンスターにするのが理想ですね。
《七宝船》のコストに使用するレベル7モンスターは墓地の状況を確認して決定するのも有効です。
例えば墓地に存在いないレベル7モンスターをコストにすることで、《火雷神サンダーボールド》の蘇生効果を適用する条件「自分の墓地にカード名の異なるレベル7モンスターが4体以上いる場合」を満たしやすくなります。
このように墓地の状況をコントロールしながら墓地肥やしを行うことも重要ですね。
このデッキにはレベル7モンスターが計10枚採用されていますが、それらを引きすぎ手札事故を起こしてしまった場合でも《七宝船》を使うことで手札事故をケアすることができます
以上が【サンダーボールドを救いたい】デッキの回し方と各カードの採用理由です。
このデッキを使った対戦動画
今回紹介したデッキレシピは「化石の拳TCGチャンネル」にて対戦動画も公開されています。
実際に使うとどんな風に試合展開がされるのかなどがわかるので、ぜひチェックしてみてください!
※動画内でのデュエル中のデッキレシピには《豊沃の蟠竜》も採用されています。
まとめ
今回は【サンダーボールドを救いたい】デッキのデッキレシピを紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 同じ強さの2つのプランを駆使して攻めること
- 状況に合わせて2つのプランを駆使する
- 《火雷神サンダーボールド》により柔軟にプランを活かす
- 墓地を利用するカードを意識しながら墓地を肥す
2体分のモンスターとして運用できるモンスターを多く採用することで《七宝船》がない状況でもしっかり動くことができるのも構築のポイントです。
アドバンス召喚を軸に展開する性質上、アドバンス召喚を封じる《魔将ヤメルーラ》を軸にする【ヤメロック】デッキ、早期決着を狙うアグロ系のデッキは苦手とするため、マネして改良する場合はこれを意識してみると良いかもしれませんね!
レベル7モンスターは種類も多く選択肢の広さからカスタマイズ性の高いデッキでもあります
面白そうなので私もこのデッキのギミックをマネして取り入れてみようと思います!