- 《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の「自身の攻撃力を相手の守備表示モンスターの数×800アップする効果」により得られる高い攻撃力を活かす
今回はこのコンセプトの下、《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》を軸に【戦士族】デッキを構築しました。
攻撃力4800の《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の『貫通』攻撃!決めればめちゃくちゃ爽快です!
それでは【ファーゴッドフィンガー/戦士族】デッキのデッキレシピ、各カードの採用理由、回し方を解説していきます。
目次
【ファーゴッドフィンガー/戦士族】デッキのデッキレシピ
まずデッキレシピはこちらです。
- メインデッキ:40枚
モンスター(35枚)
下級23枚/上級6枚/最上級6枚
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》× 3
《魔将ヤメルーラ》× 3
《人造人間-サイコ・ショッカー》× 1
《ゆるしま仙女》× 3
《風使いトルネ》× 2
《不許始末戦士》× 3
《陰陽士サカカゼ》× 3
《ささやきの妖精》× 3
《セブンスロード・メイジ》× 3
《ドラゴンズ・アップセッター》× 3
《ドラゴンズ・セットアッパー》× 3
《斧楽姫フルートマホーク》× 3
《伝説の侍将 MASAKI》× 2
魔法カード(5枚)
《10sionMAX!!!》× 3
《貫通!》× 2
罠カード(0枚)
デッキの回し方
基本的な動き:《魔将ヤメルーラ》でフィールドを制圧しながら《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の『貫通』攻撃を通す
このデッキの最も強い動きが、相手フィールドに守備表示モンスター3体存在する状態で《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果を発動し『貫通』攻撃を通すことです。
これにより最大4800の戦闘ダメージを与えることができます。
その状況を作るために《魔将ヤメルーラ》の効果で最上級モンスターの召喚を封じ、相手モンスターの守備表示での召喚を誘発していきます。
相手が守備表示のままでは高い攻撃力を戦闘ダメージに変換することができません。
そのため《10sionMAX!!!》や《貫通!》の効果で『貫通』を付与するか、《風使いトルネ》の効果で相手モンスターを攻撃表示に変更し、戦闘ダメージを無理矢理通していきます。
この動きにより相手が守備力の高いモンスターを多く採用していなければ《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の2回の攻撃で決着が着く計算です。
しかしそう上手くは行かないので、デッキを回す上でのポイントを解説していきます。
ポイント①:《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》をケアした相手の動きは表示形式の変更で対処
出典(左):遊戯王ラッシュデュエル キャラクターパック -ガクト・ロア・ロミン -
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果は相手の守備表示モンスターの数に依存するので、守りを固めようとする相手に対しては強く出ることができます。
しかし《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果はプレイングで簡単にケアすることができます。
それが攻撃表示での召喚です。
相手モンスターに守備表示モンスターがいなければ、攻撃力2400のバニラ同然のモンスターになってしまいます。
そのためこのように《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》を警戒して攻撃表示でモンスターを召喚されれば、戦闘ダメージは与えやすくなるものの《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果を発動できない分、相手に与えられるダメージを大きく減らされてしまいます。
これを解消するのが《ゆるしま仙女》《風使いトルネ》です。
この2体によって相手モンスターを守備表示に変更することで《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果を発動できる状況に無理矢理持っていきます。
《ゆるしま仙女》は守備表示もダウンさせるので他のモンスターの戦闘サポートも行うことができます。
これにより下級モンスターで最上級モンスターを突破できる状況を作ってくれるので、《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》は戦闘ダメージを与えやすいモンスターに攻撃できるようになりますね。
ポイント②:攻撃反応系罠カードは《不許始末戦士》《人造人間-サイコ・ショッカー》で封じる
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の攻撃力は2400と最上級モンスターとの戦闘には不向きです。
そのため高い攻撃力を得た《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の攻撃が通らなければ、返しのターンで戦闘破壊され不利な状況に持っていかれやすくなります。
そのためにこのデッキには、戦士族1体の攻撃宣言時に相手の罠カードの発動を封じる《不許始末戦士》と、お互いの罠カードの発動・効果を封じる《人造人間-サイコ・ショッカー》を採用しています。
これらにより安全に攻撃を通しやすくなりますね。
《ダーク・リベレイション》や《キングス・ディグニティ》など墓地のモンスターをデッキに戻して発動するカードの発動は《ささやきの妖精》や《陰陽士サカカゼ》の効果でも阻止することができるため、それらを使うデッキに対しては相手の罠カードに困ることはほとんどありません。
ポイント③:相手の魔法・罠カードは腐らせる
このデッキの魔法・罠カード枠には魔法カードしか採用していません。
全て相手の状況に左右されずに発動できるカードであるため、それらをセットしないことにより相手の魔法・罠除去カードを腐らせていきます。
前述した通り攻撃反応系罠カードは《不許始末戦士》《人造人間サイコ・ショッカー》で腐らせることができるため、それらとあわせて相手が手札を消費できなくなるのが狙いです。
また、これにより《陰陽士サカカゼ》の「相手の墓地のモンスターを相手フィールドの魔法・罠カードの数まで選んでデッキに戻す効果」で戻せる枚数も確保しやすくなります。
以上が【ファーゴッドフィンガー/戦士族】デッキの回し方です。
次に各カードの採用理由を解説していきます。
各カードの採用理由
各カードの採用理由は重要度順でお話ししていきます。
モンスター
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》はこのデッキのキーカードであり、ダメージソースです。
前述したように自身の効果で高い攻撃力を得て、『貫通』を付与してダメージを通していきます。
キーカードであるため3枚採用しました。
《魔将ヤメルーラ》
《魔将ヤメルーラ》は効果により相手モンスターの守備表示での召喚の誘発が主な役割です。
前述したように効果により相手の最上級モンスターの召喚を封じることにより、相手がモンスターを守備表示でセットするのを誘発します。
これにより《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果を有効活用しやすくなります。
またこの効果の性質上、《魔将ヤメルーラ》も『貫通』を付与するカードと相性が良いですね。
攻撃力2500と最上級アタッカーとしても優秀で、どのタイミングで引いても強く使えることが多いため3枚採用しました。
《人造人間-サイコ・ショッカー》
《不許始末戦士》
《人造人間-サイコ・ショッカー》《不許始末戦士》は自分のモンスターの攻撃を安全に通すためのサポートが主な役割です。
前述した通り相手の罠カードにより不利な状況に持っていかれにくくなり、攻撃反応系の罠カードを腐らせやすくなります。
どちらも安全に攻撃を通すためにできるだけ使いたいため《不許始末戦士》を3枚、レジェンドカードである《人造人間-サイコ・ショッカー》を1枚採用しました。
《ゆるしま仙女》
《風使いトルネ》
出典(左):遊戯王ラッシュデュエル キャラクターパック -ガクト・ロア・ロミン -
《ゆるしま仙女》《風使いトルネ》は相手モンスターの表示形式を変更し、モンスターの戦闘や《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果をサポートするのが主な使い方です。
前述したように相手のプレイングによるケアも、これらのカードである程度ケアすることができ、手札に『貫通』を付与するカードがあれば、『貫通』攻撃を無理矢理通すことができます。
《ゆるしま仙女》は自身が守備表示になることで《ダーク・リベレイション》のケアができ、守備力をダウンさせることで相手モンスターの守備力での『貫通』ダメージの軽減を最大600までケアすることが可能です。
また攻撃力が0であることで《不許始末戦士》の効果で何度も再利用することができますね。
《風使いトルネ》は《連撃竜ドラギアス》など守備力1500以下の最上級モンスターを単体でも突破できるため、その役割も込みで採用しました。
《魔将ヤメルーラ》の効果を発動したい状況でも相手の最上級モンスターを突破できるので、状況によってはさらに強く使うことができます。
《ゆるしま仙女》は《不許始末戦士》の存在や使いやすさの面から3枚採用。
《風使いトルネ》は守備力の高いモンスターの増加と手札コストが必要であることを懸念して2枚の採用にしました。
《陰陽士サカカゼ》
《ささやきの妖精》
《陰陽士サカカゼ》《ささやきの妖精》は相手の墓地を利用するカードに対するメタカードとして採用しました。
《ダーク・リベレイション》《キングス・ディグニティ》《ドラゴンズ・アップセッター》《ドラゴンズ・セットアッパー》と墓地を利用するカードは多いので、それらの妨害手段として使うことができます。
また墓地のモンスターをデッキに戻し相手のデッキの比率を操作することで、このデッキが苦手とするマキシマムモンスターが揃うのを妨害する役割もあります。
どちらも効果が有効な相手に対してできるだけ効果を使いたいため3枚ずつの採用にしました。
《セブンスロード・メイジ》
出典:遊戯王ラッシュデュエル デッキ改造パック 驚愕のライトニングアタック!!
《セブンスロード・メイジ》は最上級モンスターと《人造人間-サイコ・ショッカー》の戦闘をサポートするのが主な使い方です。
《魔将ヤメルーラ》と《人造人間-サイコ・ショッカー》は単体では相手の攻撃力2500の最上級モンスターを突破することができず、相手フィールドに守備表示モンスターがいなければ《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》でも攻撃力2500の最上級モンスターを突破することができません。
《ゆるしま仙女》などその状況を突破するためのカードは採用していますが、そのカードを引けなかった時のために《セブンスロード・メイジ》を採用しました。
墓地肥やしも同時に行うことができるため3枚の採用です。
《ドラゴンズ・セットアッパー》
《ドラゴンズ・アップセッター》
《ドラゴンズ・セットアッパー》《ドラゴンズ・アップセッター》は最上級モンスター召喚のためのリリース要因の確保が主な役割です。
このデッキは《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の攻撃を通すのが1番の目的で、自らの効果で守備表示になるモンスターも多いので、レベル6以下のモンスターが攻撃できなくなるデメリットはあまり気になりません。
また《ドラゴンズ・セットアッパー》は攻撃力が0になるため、《不許始末戦士》の効果の発動条件を満たすために使うこともできます。
出来るだけ効果を使える状況を作り出したいため3枚ずつの採用にしました。
《人造人間-サイコ・ショッカー》など攻撃したいレベル6以下のモンスターを引いた場合はあえて効果を使わず展開していくのも有効です!
《斧楽姫フルートマホーク》
《伝説の侍将 MASAKI》
出典(右):遊戯王ラッシュデュエル キャラクターパック -ガクト・ロア・ロミン -
《斧楽姫フルートマホーク》《伝説の侍将 MASAKI》は下級アタッカーとして採用しました。
《ゆるしま仙女》の効果でサポートできれば守備力2000以下の最上級モンスターも突破することができます。
また戦士族であるため《陰陽士サカカゼ》の効果の発動条件にもなります。
他のカードとの兼ね合いで計5枚の採用にしました。
魔法カード
《10sionMAX!!!》
《貫通!》
《10sionMAX!!!》《貫通!》は『貫通』を付与してダメージソースを確保するのが主な役割です。
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果により高い攻撃力を得ても戦闘ダメージを与えられなければ意味がありません。
そんな状況を出来るだけ作らないためにも『貫通』を付与するカードとして計5枚採用しました。
《10sionMAX!!!》は手札コストが必要ですが、《セブンスロード・メイジ》のように戦闘もサポートできるため3枚採用しています。
以上が各カードの採用理由です
まとめ
今回は【ファーゴッドフィンガー/戦士族】デッキのデッキレシピ、回し方、各カードの採用理由を解説しました。
- 最も強い動きは相手フィールドに守備表示モンスター3体存在する状態で《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》の効果を発動し『貫通』攻撃を通すこと
- その状況を誘発するために《魔将ヤメルーラ》の効果を活用
- 《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》をケアした相手の動きは表示形式の変更で対処
- 攻撃反応系罠カードは《不許始末戦士》《人造人間-サイコ・ショッカー》で封じて安全に攻撃
- 魔法カードをセットしないことにより相手の魔法・罠除去カードを腐らせる
このデッキの要点をまとめるとこんな感じです。
魔法・罠除去カードを採用していないため、フィールド魔法を使うデッキには攻撃力・守備力の差をつけられやすいデッキです。また守備表示モンスターを参照して高い攻撃力を得る性質上、マキシマムモードのマキシマムモンスターに対しては手も足も出ません。
そのためそれらを解消するために、戦士族がより高い攻撃力を得られるようになる《火中の栗》を採用するのも1つの手ですね。
その際、確実に効果を成功させ高い攻撃力を得るために《地層調査》の採用も必要になるのでデッキ構築は難しくなります。
今回、私はマキシマムモンスターをマキシマム召喚された後の対策を取り入れませんでしたが、コンセプトを重視しながらマキシマムモンスター対策を採用するとなると《火中の栗》は必須かもしれませんね。
《魔将ヤメルーラ》を活かしたコントロールデッキ、《火中の栗》を活かしたギャンブルデッキ、ワンショットキルデッキなど様々なデッキを組めるようになった【戦士族】デッキ
皆さんも色々試してみてください!