ヴァスト・ヴァルカン》

マキシマム / 効果モンスター
レベル10 / 炎属性 / 戦士族 / 攻1500 / 守0 / M攻3300
「灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[L]」「灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]」と揃えてマキシマム召喚できる。
【条件】マキシマムモード
【永続効果】このカードは相手の罠カードの効果では破壊されない。

マキシマムモード時の攻撃力は3300だし他のマキシマムモンスターに比べると見劣りする感じがするわ
マキシマムモード時は効果ダメージを与える効果が多いけどどう使えばいいのかしら?
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の効果を見るとこんなことを感じる人もいると思います。
そこで今回は《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の使い方や強み、弱み、相性の良いカードを徹底的に解説していきます。

毎ターン1000以上の効果ダメージを生み出せるマキシマムモンスター!
使い方や相性の良いカードを知ってデッキを強化です!
目次
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の使い方

ビートバーンを行う
マキシマムモード時の《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は以下の効果を持ちます。
- 相手の罠カードの効果で破壊されない永続効果
- デッキトップのカードを墓地へ送り相手フィールドの表側表示モンスター1体の攻撃力を800ダウン。その後、相手フィールドのフィールド魔法カードを破壊し800ダメージを与えることができる効果
- デッキトップのカードを墓地へ送り自分または相手フィールドのモンスター1体の攻撃力をそのレベル×100ダウンさせ、そのレベル×100ダメージを相手に与える効果
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》はマキシマム召喚し、これらの効果によりビートバーンを行うのが基本的な使い方です。
マキシマムモード時の《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[L]》と《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]》の効果により最大1800の攻撃力ダウンと効果ダメージを与えることができます。
これにより相手が攻撃表示なら戦闘・効果ダメージを合わせて3000以上のダメージを与えることができるのです。
具体的にそれぞれのレベル帯のモンスターを例に挙げると以下のようになります。
《輝岩竜》の攻撃力が[L][R]の効果で合計1200ダウン
これにより《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の攻撃力3300+[R]の効果による効果ダメージ400-《輝岩竜》の攻撃力300=3400のダメージ
《火口の番竜》の攻撃力が[L][R]の効果で合計1400ダウン
これにより《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の攻撃力3300+[R]の効果による効果ダメージ600-《火口の番竜》の攻撃力700=3200のダメージ
《連擊竜ドラギアス》の攻撃力が[L][R]の効果で合計1500ダウン
これにより《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の攻撃力3300+[R]の効果による効果ダメージ700-《連擊竜ドラギアス》の攻撃力1000=3000のダメージ
相手モンスターのレベルに左右されずに安定して3000以上のダメージを与えやすく、相手がフィールド魔法を使うデッキであればさらに800ダメージを与えることができます。
このカードをマキシマム召喚した次のターン以降、相手が《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を突破できなければほとんどの場合、相手はモンスターを守備表示でセットして展開してきます。
その場合はサポートなしで3000以上大きなダメージを与えるのは難しいですが、相手のモンスターによって与えられるダメージが変動しにくいのは強みですね。

この例はそれぞれのレベル帯の攻撃力の基準値で計算しているため、相手モンスターの攻撃力が基準値を下回る場合はさらにダメージを与えることができます!
毎ターン効果ダメージを与える
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]》の「選んだモンスターのレベル×100ダメージを相手に与える効果」は《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》自身を選択することも可能です。
攻撃力はダウンしてしまいますが、これにより相手に表側表示のモンスターがいない場合でも相手に1000ダメージ与えることができます。
前述したように《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》をマキシマム召喚した次のターン以降、相手が《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を突破できなければほとんどの場合、相手はモンスターを守備表示でセットして展開してきます。
このように運用することで相手モンスターの状態に左右されずに毎ターン1000ダメージを与えられるのは《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の強みと言えますね。
マキシマムモンスターへの対策手段として使う
マキシマムモードの《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は自身の効果により相手がマキシマムモードのマキシマムモンスターであっても攻撃力5000以下であれば一方的に突破することができます。
例えば相手が《天帝龍樹ユグドラゴ》(攻撃力4000)の場合、《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の効果で攻撃力が1800ダウンし2200になるため、攻撃力3300である《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の効果で突破できるようになりますね。
マキシマムモンスターを突破できるモンスターには他に《超魔機神マグナム・オーバーロード》や《幻竜重騎ウォームExカベーター》が存在しますが、前者はライフポイント、後者は手札の数によって突破できるかが左右されます。
そのため突破できるかが状況に左右されにくい点も《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》がマキシマムモンスターの対抗手段として使いやすい理由の一つです。
攻撃力が3300であるため相手ターンでは相手のマキシマムモンスターにも簡単に突破されてしまいます。
そのため相手がマキシマムモンスターをマキシマム召喚した後に《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》をマキシマム召喚しなければいけない点は要注意です。
また相手が《幻竜重騎ウォームExカベーター》の場合は手札によって攻撃力が5100以上になることもあるため、そうなってしまった場合は他のカードによるサポートが必要ですね。
攻撃力・守備力が低く単体では戦闘には不向き
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の攻撃力は1500、守備力は0と最上級モンスターにも関わらず、攻撃力が下級モンスターの攻撃力の基準値を満たす程度と単体でのステータスがかなり低いモンスターです。
そのためマキシマム召喚できなければ、有効活用しにくいのは欠点ですね。
以上のことからレベル10であるため手札に温存したくない状況では《天の加護》の効果でドローに変換したり、手札コストに使用したりと早めに手札から墓地へ送るのがおすすめです。
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》と相性の良いカード
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》とあわせて使いたい相性の良いカードもまとめました。
- 《天帝の威眼》
- 《楽姫の独演》
《天帝の威眼》

《天帝の威眼》は「相手モンスターの表示形式を変更できる効果」を持つカードです。
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は相手が表側攻撃表示であることによってその効果を活かすことができます。
そのため《天帝の威眼》の効果で相手を攻撃表示にできれば前述したように3000以上のダメージを与えられるようになりますね。
また《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》がレベル10であることから《天帝の威眼》の効果により1枚ドローでき、《天帝の威眼》の手札コストを補えるのもポイントです。
レベル10のモンスターをサポートするカードには、ほとんどのマキシマムモンスターと相性が良い《10sionMAX!!!》も存在します。
こちらは《10sionMAX!!!》の効果により1000ダメージを与えることができ総ダメージ量が4000を超えることもありますが、手札の消費量と安定性を加味すれば《天帝の威眼》に軍配が上がりますね。
以上のことから《天帝の威眼》と《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は相性の良いカードと言えます。

《楽姫の独演》

《楽姫の独演》は「レベル8以下のモンスターの攻撃を無効にする効果」を持つカードです。
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》はその攻撃力から《セブンスロード・マジシャン》など単体で高い攻撃力を得られるモンスターには簡単に突破されてしまいます。
そのため《楽姫の独演》の効果で相手の攻撃を無効にすることで《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》が突破されるのを阻止することが出来ます。
攻撃表示で残った相手モンスターは次のターン《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の効果を駆使することで3000以上のダメージにつなげることができるため、同時に次のターンのサポートもすることが出来ますね。
以上のことから《楽姫の独演》と《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は相性の良いカードです。
ちなみに《楽姫の独演》には「自分のモンスター1体の場合」という発動条件がありますが、マキシマムモードのマキシマムモンスターは1体として扱われるため発動条件は問題なく満たせています。

相手のマキシマムモンスターからの攻撃を防げない点は要注意ですね

《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]》をサポートできるカードまとめ
ステータスを参照してサポート
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の収録情報

《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は4月24日発売のデッキ改造パック「躍動のエターナルライブ!!」に収録され初登場したカードです。
収録情報もまとめたのでよかったら参考にしてください。
収録パック
- デッキ改造パック 躍動のエターナルライブ!!(ウルトラレア)

《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》のプチ情報
デュエルに関係のない《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》のプチ情報もまとめました。
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の召喚口上・必殺技
- 行くてを阻む火山も!氷河も!隕石も!セツリと!ロックと!プライドで!ロードを切り開いて燃え上がれ!マキシマム召喚!出てこい《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》!
- いくよ!限界を超えて全てを燃やし光を超えて時代を貫け!「ヴァルカン・イグナイト・ハイパードライブ」!
- ヴァルカン・イグナイト・ハイパードライブ(マキシマムモード時)
- ジ・アルティメット・エラプション(《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[L]》の効果発動時)
- ジ・インフェルノ・ブレイズ(《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]》の効果発動時)
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の派生モンスター
ラッシュデュエル
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[L]》
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]》
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》のカードデザイン

《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》はローマ神話に登場する火の神ウルカヌスが元ネタと思われます。
まずカード名の「ヴァルカン」はウルカヌスの英語読み「ヴァルカン」から来ており、《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》のカード名に炎神が含まれているのも火の神であることからですね。
ウルカヌスは火山を表す英語「volcano」の語源であり《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》が火山地帯に出現していることや火山を思わせる容姿をしているの点もウルカヌスが元ネタであることを連想させます。
またウルカヌスは鍛治の神でもあります。
鍛治は刀などの金属を鍛錬し製造することですが、刀が戦士族を連想させるためか戦士族に分類されていますね。
「ヴァスト」は面積が広いという意味であり、巨大なマキシマムモンスターの大きさがカード名にも反映されています。
ウルカヌスはギリシャ神話に登場する炎と鍛治の神へーパイストスと同一視されています。
そのことからか《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の効果にはへーパイストスとも見られる特徴があります。
へーパイストスは決して弱まらぬ炎を放ち巨大な河そのものを瞬時に沸騰・蒸発させたという神話があり、「フィールド魔法を破壊する効果」や《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン[R]》のイラストで火の玉を連射しているのもこの神話に基づいている可能性が高いですね。
以上のことから《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》はウルカヌス及びへーパイストスが元ネタと思われます。

ちなみに炎属性はバーンとの関連性が強い属性です
そのため炎神である《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の属性が炎属性であり、効果ダメージを与える効果を複数持っているのもはこのことからですね。
まとめ
今回は《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の使い方や相性の良いカードを解説しました。
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の強み、弱みをまとめるとこのようになります。
- 相手モンスターが攻撃表示であればレベルなどに関係なく3000以上のダメージが期待できる
- 相手が守備表示でモンスターを展開しても毎ターン1000ダメージ与えることができる
- 相手がマキシマムモンスターであっても攻撃力が5000以下であれば一方的に突破できる
- 再利用手段が多くマキシマム召喚しやすい
- 攻撃力・守備力が低く単体では戦闘に不向き
- 攻撃力が3300であるためマキシマムモンスターの中では突破されやすい

弱みが目立ちますが毎ターン一定以上のダメージを与えられる点は他のマキシマムモンスターにはないポイントです!