遊戯王のイラストにはつながりがあり、それぞれのモンスターに設定やバックボーンが存在します。
今回は山岳地帯に生息されるとされる「ハーピィ」の生態系・世界観について考察していきます。
目次
「ハーピィ」の生態系

「ハーピィ」は人に羽が生えた姿をした鳥獣族の「ハーピィ」と、鳥獣族の「ハーピィ」に従順なドラゴン族の「ハーピィ」が共存する種族です。
山岳地帯には《ハーピィの狩場》と呼ばれる場所があり、「ハーピィ」はそこで狩りをして生息しています。

《ハーピィの狩場》には鏡を利用した罠が仕掛けられており、分身を得意とする鳥獣族の「ハーピィ」は、自身と分身体を鏡に映し出すことにより相手に何十体と存在するように見せかけ翻弄します。

「ハーピィ」は種族間の結束がとても強く連携攻撃も得意としています。
複数体集まることで様々な陣形を組み、魔力の炎をまとうことで鳳凰や朱雀に擬態し攻撃するのです。

山の麓には小さな湖があり、そこには羽根休めをする「ハーピィ」たちの姿も確認されています。

ハープを持つ「ハーピィ」が奏でる音色には私も心を奪われました
《ハーピィの狩場》を巡る戦い

「ハーピィ」の生息する山岳地帯には犬猿の仲である《幻のグリフォン》も生息しており、狩場を巡って今も尚争いを続けています。
長く続く争いの中で「ハーピィ」たちが狩場を守り続けていられるのも、「ハーピィ」たちの連携あってこそですね。
鳥獣族の「ハーピィ」

鳥獣族の「ハーピィ」は《ハーピィ・レディ》と呼ばれる女性のみの種族です。
《ハーピィ・レディ》の持つ羽の色は大きく分けて3種類(緑・黒・白)が存在し、羽の色によってそれぞれ役割に特徴があります。
また個体ごとに個別の能力を持っており、その能力は羽の色に準じたものとなっています。
「ハーピィ」の羽根は市場でも取引されている

「ハーピィ」の羽には不思議な力があり、「ハーピィ」が巻き起こす風の前ではほとんどのモンスターが力を発揮できなくなるといわれています。
この力は有名で、一部の地域では「ハーピィ」から抜け落ちた羽根を加工した道具も作られており、高値で取引されています。

《幻のグリフォン》は「ハーピィ」の羽に宿る不思議な力への耐性を持っているため、「ハーピィ」と対等に戦うことができるのです。
また《幻のグリフォン》の羽根でも同じように加工した道具が作られています。
緑色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》

緑色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》は戦闘に長け、分身や相手を誘惑する幻術を得意としています。
そのため前線で狩りをすることを役割としています。
個体ごとの特徴

《ハーピィ・レディ三姉妹》は「ハーピィ」という種族の中で最も知名度がある「ハーピィ」で、左から「アエロ」「オキュペテ」「ケラエノ」という名前があります。
「アエロ」は長女であり最も戦闘に長けています。
「オキュペテ」は次女であり、三姉妹の中では戦闘に少し不向きですが、獲物を確実に仕留める正確性を持っています。
「ケラエノ」は三女であり、最も動きが素早く、テクニカルな動きで敵を翻弄するのが得意です。

緑色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》の中でも彼女たちは最も分身を得意とし、3人集まることで3人の魔力を集約した電撃《トライアングル・X・スパーク》を放つこともできます。

《おジャマトリオ》の合体技《おジャマ・デルタハリケーン!!》は《ハーピィの狩場》で追い込まれた「おジャマ」たちが《トライアングル・X・スパーク》の技術を真似て思いついたものです。
不意の合体攻撃に「ハーピィ」たちは怯み、その隙に狩場から脱出することができました。
「ハーピィ」に伝わる装具

「ハーピィ」は古くから《サイバー・ボンテージ》という防具と《電撃鞭》という武器を愛用しています。
《サイバー・ボンテージ》は装備した者の気持ちを高揚させ攻撃本能を刺激することから、防具でありながら戦闘能力を高めることができます。

攻撃本能が刺激されることにより凶暴性が増してしまうせいか、《サイバー・ボンテージ》を装備した者は顔つきまで変化してしまいます。
《サイバー・ボンテージ》との親和性が高い《ハーピィ・レディ三姉妹》も最初の頃は攻撃的な感情に支配されていました。
現在は感情を上手くコントロールできるようになったため、凶悪な表情を見せることもなくなっています。

ちなみに「サイバー・ボンテージ」には様々なデザインが存在するようですぞ

《電撃鞭》は攻撃にバリエーションを持たせられる有効な武器ですが扱える者が非常に少なく、現在では一人しか扱える者がいません。
その《ハーピィ・レディ》が三姉妹の一人「アエロ」で、彼女が《サイバー・ボンテージ》と《電撃鞭》を装備すると力が増したことを示すように羽の色も濃い緑色へと変化します。

《サイバー・ボンテージ》を装備した《ハーピィ・レディ三姉妹》が集まることで、3人の魔力が互いに共鳴し更なる親和性を生み出すことができます。
それにより《サイバー・ボンテージ》は黄金色へと変化し、力が増した《ハーピィ・レディ三姉妹》の羽はそれぞれ濃い緑色、紫色へと変化します。

《ハーピィ・ハーピスト》はハープから奏でられる美しい音色により敵を翻弄することを得意としています。
用途によって音色は使い分けられ、仲間を呼んだり戦いから帰還した仲間の心身のケアなどに活用されています。

山の麓にある小さな湖で《ハーピィ・レディ》たちが心身ともに休めるのも《ハーピィ・ハーピスト》の存在あってですね。

《ハーピィ・パフューマー》は自らが調合した香水により、他の「ハーピィ」たちの魅力をさらに引き上げるのに貢献しています。
戦闘面では敵を誘惑したり、おびき寄せるなどの使い方をがされています。

危険だとわかっていてもついつい《ハーピィの狩場》に足を踏み入れてしまうのは、彼女の調合した香水のせいかもしれません。
黒色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》

黒色の羽を持つ「ハーピィ」は、他の「ハーピィ」たちと比較し魔力が高く、霊との交信や未来予知など超常的な能力を持っています。
そのため緑色の羽を持つ「ハーピィ」が前線で狩りをするのに対し、黒色の羽を持つ「ハーピィ」は、他の「ハーピィ」を間接的に補助するような役割を持っています。
個体ごとの特徴

《ハーピィ・チャネラー》は霊となった「ハーピィ」たちと交信することができ、降霊術により呼び寄せることもできます。

呼び出した霊の維持には膨大な魔力が必要で、長時間の維持は難しいですが、過去には先代の《ハーピィズペット竜》である《ハーピィズペット幻竜》を呼び出していました。

《ハーピィ・オラクル》は手に持つ水晶により近い未来を見通すことができます。

水晶には《ハーピィの狩場》が映っていますが、《おジャマトリオ》が来ることもすでに水晶を使い予知していました。
住処を狙う敵からの奇襲も事前に察知できることから、「ハーピィ」の身の安全を守るためにも欠かせない存在です。
白色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》

白色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》は仲間を統一する力に長け、それぞれの場所で「ハーピィ」たちを統一しています。
「ハーピィ」の女王である《ハーピィ・クィーン》も白色の羽を持っています
個体ごとの特徴

《ハーピィ・クィーン》はその名の通り「ハーピィ」の女王であり、すべての「ハーピィ」を統一しています。
女王でありながら戦闘にも参加し、《ハーピィ・ガール》の訓練を自ら担当するなど、その行動から他のハーピィからの信頼は厚いです。

定期的に行われる他種族の交流会にも律義に参加しています。

女王の勤めも大変なのよ

《ハーピィ・ダンサー》は踊りを得意としており、戦場では彼女が「ハーピィ」たちを統一しています。
彼女の踊りには風属性モンスターを鼓舞する力があり、「ハーピィ」たちの士気を高めるのにも一役買っています。

《ハーピィ・コンダクター》は《ハーピィ・ハーピスト》など、音楽を奏でる「ハーピィ」たちを指揮者として統一しています。
戦場でも指揮することはあり《ハーピィ・ダンサー》とともに戦場を指揮した際は、あるゆる「ハーピィ」たちのパフォーマンスを最大まで引き上げることができます。
その他の色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》
桃色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》

《ハーピィ・レディ》は成長の過程で羽の色が分化していき、幼いうちは羽の色がまだ桃色です。
この頃の《ハーピィ・レディ》は手足の鉤爪もまだ未発達で、種族としてまだ未熟であることも同時に表しています。

羽の色が分化しておらず自分の役割や突出した能力に目覚めていない《ハーピィ・ガール》は、共存するドラゴン族の「ハーピィ」《ハーピィズペット竜》の幼生《ハーピィズペット仔竜》の世話を任されています。
そして美しく華麗に攻撃できるようになるため、《ハーピィ・クィーン》の下で鍛錬しています。
青色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》

現在の《ハーピィ・レディ》は桃色の羽から3種類の羽へと派生していきますが、種族として誕生した当初は羽の色が青色でした。
肌の色も肌色ではなく、青白い肌をしています。
この頃から分身能力には長けており、戦闘に長けた一面は緑色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》に色濃く受け継がれています。
紫色・濃い緑色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》

緑色の羽を持つ《ハーピィ・レディ》の強化形態とも呼べる姿で、《サイバー・ボンテージ》を装備した《ハーピィ・レディ》が強化されたことを示すように羽が濃い緑色へと変化します。
通常は濃い緑色で治まるのですが、攻撃性の高い者はさらに色が濃くなり紫色の羽へと変化するようです。
現在この羽の色へと変化するのは《ハーピィ・レディ三姉妹》にしか確認されていません。
ドラゴン族の「ハーピィ」

ドラゴン族の「ハーピィ」は《ハーピィズペット竜》と呼ばれ、《ハーピィ・レディ》にしか懐かないと言われる《ハーピィ・レディ》に従順なドラゴンです。
幼いうちは空気砲しか吐くことができませんが、成体になると高温の炎を吐くことができるようになります。
非常によく似た種族も存在する

《ハーピィの狩場》近辺では「ハーピィ」の男版ともいえる《ハーピィ・レディ》に非常によく似た姿を持つモンスターも確認されています。

生息地や詳しい生態は調査中ですが、全身のエネルギーを解き放ちながら繰り出す《ゴッドバードアタック》を行う姿から《ハーピィ・レディ》たちよりも攻撃性が高いモンスターだと考えられています。
最後に
今回は「ハーピィ」の生態系・世界観について考察しました。
何かと関わりのある《おジャマトリオ》や、《ハーピィ・クィーン》が参加する交流会《烏合の行進》のイラストを見ると、「ハーピィ」たちの生態に深みが出ますね。

美しく華麗に舞えるよう鍛錬する《ハーピィ・ガール》の成長の行方などは、これから楽しみです

少しはわたしたちのことわかってくれたかしら?
僕だったらハーピィ・オラクルが好きだな。可愛くて。
オラクル可愛いですよね!
ハーピィ好きの中でも結構人気な子ですよ!
飴玉くれそう。