トリプルビルドパック「エボリューション・インパクト」にて強化された【真紅眼】
今回は従来よりもさらにフュージョン召喚しやすくなる強化を得たわけですが、どのように構築すれば良いのかわからないという方も多いと思います。
そこで今回はフュージョン軸の「真紅眼」【真紅眼フュージョン】のデッキレシピを解説します。
大型モンスターをかなり展開しやすくなって使うのも楽しいデッキに仕上がっています!
目次
従来の【真紅眼フュージョン】
【真紅眼F】は《メテオフレア・フュージョン》を使用することで、上記フュージョンモンスターへのフュージョン召喚を行う事ができます。
従来の【真紅眼F】はこれらを駆使して、以下の動きを目指すデッキでした。
- 序盤では《メテオ・スウォーム・ドラゴン》をフュージョン召喚し、展開&2枚目の《メテオフレア・フュージョン》を引き込む。
- 中盤以降では、フィニッシャーになる《メテオ・ブラック・マーズドラゴン》《ブラック・ドラゴンズ・デーモン》をフュージョン召喚し攻める
- 状況に合わせて効果モンスター以外のフュージョンモンスターをフュージョン召喚し相手カードの破壊を狙う
しかし《メテオフレア・フュージョン》への依存度が高く、《メテオフレア・フュージョン》を引けていない状況では強く戦えないの欠点でした。
今回の強化により、以下の2点が強化されたことでこの欠点が大幅に改善されました。
- 他の方法でのフュージョン召喚が行えるようになった。
- 効果モンスター以外のフュージョンモンスターをサポートするカードにより、アドバンテージを得ながら相手のカードを破壊できるようになった。
今回紹介するデッキレシピは、上記の点を踏まえた構築になっています。
デッキレシピの解説
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 32 |
《決戦のスカル・デーモン》 | 3 |
《真紅眼の冥竜》 | 2 |
《真紅眼の黒竜》 | 1 |
《メテオ・ドレイク》 | 3 |
《メテオ・ドラゴン》 | 3 |
《真紅眼の月竜》 | 3 |
《エクリケラス・ドラコーン》 | 3 |
《ニゲイター・ドラゴン》 | 3 |
《チェンジ・スライム-悪魔竜形態》 | 3 |
《レジェンド・マジシャン》 | 2 |
魔法カード | 13 |
---|---|
《メテオフレア・フュージョン》 | 3 |
《コーリング・ダーク・メテオ》 | 3 |
《七宝船》 | 3 |
《レジェンド・ストライク》 | 2 |
《コスモス姫のお戯れ》 | 1 |
《強欲な壺》 | 1 |
罠カード | 1 |
---|---|
《攻撃の無力化》 | 1 |
エクストラデッキ(15枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
《ブラック・ドラゴンズ・デーモン》 | 2 |
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》 | 2 |
《メテオ・ブラック・マーズドラゴン》 | 2 |
《メテオ・ブラック・ドラゴン》 | 2 |
《メテオ・スカル・デーモン》 | 2 |
《メテオ・スウォーム・エントリー・ドラゴン》 | 3 |
《メテオ・スウォーム・ドラゴン》 | 1 |
《メテオ・ブラック・ドレイク》 | 1 |
【真紅眼フュージョン】デッキの回し方:動きの解説
まず、今回のデッキの特徴として以下の強みがあります。
- フュージョン召喚手段が豊富
- 効果モンスター以外のフュージョンモンスターをフュージョン召喚してからの動きが強い
これら強みを活用したデッキの回し方をそれぞれ解説します。
①:3種のフィニッシャーで勝利を目指す
新規カードによってかなりフュージョン召喚しやすくなった【真紅眼】ですが、ただフュージョン召喚するだけでは効率良く相手にダメージを与える事ができません。
そのためフィニッシャーとなる《メテオ・ブラック・マーズドラゴン》《ブラック・ドラゴンズ・デーモン》のフュージョン召喚を目指します。
《メテオ・ブラック・マーズドラゴン》 攻撃力強化と貫通攻撃により一度の攻撃で大幅なライフカットが見込めるモンスター。 貫通によりセットモンスターにも強く戦う事ができます。 | |
《ブラック・ドラゴンズ・デーモン》 攻撃力の全体強化、相手モンスターの全体破壊により、総攻撃でのライフカット速度を早めてくれるモンスター。 相手モンスターを一掃できればそのままゲームエンドに持ち込めるシーンも少なくありません。 |
これらのフュージョン召喚に必要なカードが以下のカードです。
フュージョン召喚に必要なカード
素材1 | 素材2 | フュージョンカード |
---|---|---|
素材2が《メテオ・ドラゴン》の場合は《メテオ・ブラック・マーズドラゴン》、《決戦のスカル・デーモン》の場合は《ブラック・ドラゴンズ・デーモン》へとフュージョン召喚できます。
《メテオフレア・フュージョン》に加えて《チェンジ・スライム-悪魔竜形態》でもフュージョン召喚できるようになり、従来と比較し必要なカードを揃えやすくなりました。
フュージョン召喚に必要なカードはそれぞれ墓地から回収・特殊召喚する事ができ、フュージョン召喚成立の難易度をさらに下げてくれています。
《エクリケラス・ドラコーン》 本デッキでは素材となる《真紅眼の月竜》《決戦のスカル・デーモン》の他、フュージョン召喚を行える《真紅眼の冥竜》も墓地から回収する事ができます。 発動条件が相手依存である点はデメリットですが、1枚分のアドバンテージを増やし様々な動きに繋げられるカードになっています。 効果は発動後、レベル6以下の効果モンスターで攻撃できなくなる点は要注意です。 | |
《レジェンド・マジシャン》 《真紅眼の黒竜》を墓地から回収する事ができます。 《真紅眼の黒竜》がレジェンドカードであるため、回収効果の適用は運次第ですが同時に質の良い墓地肥やしを行う事ができるため、墓地を参照する他のカードのサポートにもなります。 | |
《決戦のスカル・デーモン》 素材モンスターでありながら、同じく素材モンスターである《真紅眼の黒竜》《メテオ・ドラゴン》を墓地から特殊召喚する事ができ、フュージョン召喚に繋げやすくしてくれます。 | |
《レジェンド・ストライク》 《真紅眼の黒竜》《真紅眼の月竜》《チェンジ・スライム-悪魔竜形態》を墓地から特殊召喚する事ができます。 前述した《エクリケラス・ドラコーン》も墓地から特殊召喚できるため、実質4種の素材モンスターにアクセスできるカードになっています。 |
《チェンジ・スライム-悪魔竜形態》の登場で従来の課題点が大きく解消されてるわ!
ここまでの内容に加えて《ニゲイター・ドラゴン》《攻撃の無力化》をセット採用することで、ライフカット能力をさらに底上げしています。
《ニゲイター・ドラゴン》
効果モンスター
レベル4 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻900 / 守1000
【条件】このカードを召喚したターンに発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード2枚を基地へ送る。その後、自分の 基地に「攻撃の無力化」がある場合、相手フィールドの表側表示モンスターを3体まで選んでその攻撃力を次の相手ターン終了時まで2000ダウンできる。
基本的な役割は墓地肥やしですが、《攻撃の無力化》が墓地にある場合はさらに相手モンスター全ての攻撃力を2000ダウンさせる事ができます。
これにより、前述した《ブラック・ドラゴンズ・デーモン》《メテオ・ブラック・マーズドラゴン》をフュージョン召喚できていない場合でもライフカットを行いやすくなっています。
《コーリング・ダーク・メテオ》など墓地のモンスターを再利用できるカードを使用する場合は、墓地の状況によって《ニゲイター・ドラゴン》をデッキに戻すかを意識するのがポイントです。
対戦全体を通して、ここまで解説した“3種のフィニッシャーで勝利を目指す”のですが、状況に応じて効果モンスター以外のフュージョンモンスターを展開に絡めることでデッキ全体の動きをさらに強くしていきます。
②:効果モンスター以外のフュージョンモンスターを展開に絡める
効果モンスター以外のフュージョンモンスターを展開に絡める手段として、フュージョン召喚を行うカードを使うのも有効ですが、《真紅眼の冥竜》を使用することでさらに簡単に展開する事ができます。
《真紅眼の冥竜》
効果モンスター
レベル7 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻2000 / 守1200
【条件】このカードを召喚したターンに発動できる。
【効果】自分のフィールド・墓地のモンスターを素材として持ち主のデッキに戻し、効果モンスター以外のモンスター(闇属性・光属性)をフュージョン召喚する。
効果モンスター以外のフュージョンモンスターしかフュージョン召喚できない
墓地のモンスターのみを素材にフュージョン召喚できるため、自身を含む最上級モンスター2体の展開に繋げる事ができます。
フュージョン召喚できるモンスター
《メテオ・スウォーム・エントリー・ドラゴン》 《メテオ・ドレイク》+レベル6以上の地属性・闇属性モンスター | |
《メテオ・ブラック・ドラゴン》 《真紅眼の黒竜》+《メテオ・ドラゴン》 | |
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》 《デーモンの召喚》+《真紅眼の黒竜》 |
フュージョン召喚できるモンスターは上記3体で、《メテオ・スウォーム・エントリー・ドラゴン》の存在からメインデッキの半分以上のモンスターをフュージョン素材にする事ができます。
ちなみに《真紅眼の黒竜》として素材できる《真紅眼の月竜》は手札・フィールドでしかその効果を適用できません。
そのため《メテオ・スウォーム・エントリー・ドラゴン》以外をフュージョン召喚する場合は、《真紅眼の月竜》をフィールドに召喚してフュージョン召喚を行います。
《コーリング・ダーク・メテオ》の存在から早いタイミングで、効果モンスター以外のフュージョンモンスターをフュージョン召喚しておくのがベストです。
そのため1体は墓地に用意できるようフュージョン召喚していきましょう。
《コーリング・ダーク・メテオ》 墓地のモンスターを再利用しながら、魔法・罠カード1枚を破壊できるカード。 追加効果により効果モンスター以外のフュージョンモンスターを墓地から特殊召喚できるため、アドバンテージを稼ぎながら相手のカードを破壊する手段になります。 |
《真紅眼の冥竜》《コーリング・ダーク・メテオ》の存在からフュージョンモンスターの展開力が格段に上がってるわ!
以上が【真紅眼F】デッキの回し方です。
他のフュージョンモンスター
ここまでで紹介したモンスター以外のフュージョンモンスターは、あまりフュージョン召喚する機会がありません。
しかしフュージョン素材の関係から、フュージョン魔法の欠点である“発動できずに腐る”という状況を発生させにくくしてくれています。
《メテオ・スカル・デーモン》 シンプルに高い攻撃力を持つモンスター。 《決戦のスカル・デーモン》+《メテオ・ドラゴン》という他のフュージョンモンスターではできない組み合わせでフュージョン召喚する事ができます。 | |
《メテオ・スウォーム・ドラゴン》 序盤では展開サポート、《メテオ・ドレイク》のサーチ効果複数回発動に繋げる事ができるモンスター。 序盤以外ではフュージョン召喚する旨みがあまりありません。 | |
《メテオ・ブラック・ドレイク》 フュージョンモンスターの中では最も優先度の低いフュージョンモンスター。 《真紅眼の月竜》+《メテオ・ドレイク》という他のフュージョンモンスターではできない組み合わせでフュージョン召喚する事ができます。 |
他のカードの採用理由
《メテオ・ドレイク》 フィニッシャーへのキーカードである《メテオフレア・フュージョン》《メテオ・ドラゴン》を引き込めるモンスター。 墓地へ送られた後は《真紅眼の冥竜》の効果でフュージョン素材にする事ができ、序盤から中盤にかけてデッキの動きを支えてくれます。 | |
《七宝船》 レベル7専用ドローソースとなる魔法カード。 本デッキに採用しているレベル7モンスターは全て墓地からの回収手段があるため使いやすく、デッキの回転速度を上げてくれます。 最悪レベル7以外のモンスターをコストにドローできるのもポイントです。 | |
《コスモス姫のお戯れ》 手札のカードを相手のカードの破壊に変換できる魔法カード。 《メテオ・ドレイク》を始め、手札リソースを増やすカードを多数採用しているため、手札コストを確保しやすいのもポイントです。 | |
《強欲な壺》 手札を増やしてくれる魔法カード。 純粋に手数が増えるので、妨害罠にも強くなります。 |
「悠久のギャラクティカ」にて強化が可能!
大きな強化ではありませんが、「悠久のギャラクティカ」にて《デーモンの顕現》が収録されるため、それを採用することでさらにフュージョン召喚しやすくなります。
《デーモンの顕現》
フュージョン / 効果モンスター
レベル6 / 闇属性 / 悪魔族 / 攻2500 / 守1200
「デーモンの召喚」+モンスター(闇属性)
【条件】なし
【永続効果】このカードのカード名は「デーモンの召喚」になる。自分フィールドの表側表示の「デーモンの召喚」の攻撃力は500アップする。
フュージョン素材の緩さがポイントで、今までできなかった組み合わせでのフュージョン召喚が可能になります。
これにより稀に発生する以下のようなどうしようもない状況もケアできるようになります。
- 《七宝船》がなく、手札に《決戦のスカル・デーモン》《真紅眼の冥竜》《メテオフレア・フュージョン》があり下級モンスターがない状況
- 手札の下級モンスターが《エクリケラス・ドラコーン》または《ニゲイター・ドラゴン》のみで《決戦のスカル・デーモン》《メテオフレア・フュージョン》がある状況
最低でも攻撃力3000のモンスターとして活用できるし、手札事故率がさらに低下すると思えば1枚はデッキに入れておきたいわね!
《ニゲイター・ドラゴン》の効果発動後、《デーモンの顕現》に繋げる動きはこのカードにしかできない動きです!
まとめ
今回は【真紅眼フュージョン】デッキのデッキレシピを解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 3種のフィニッシャーで勝利を目指す
- 効果モンスター以外のフュージョンモンスターを展開に絡める
《メテオフレア・フュージョン》《コーリング・ダーク・メテオ》《レジェンド・ストライク》《コスモス姫のお戯れ》と、豊富に存在する魔法・罠カード破壊手段をどう使っていくかが上手く攻めるポイント
大型フュージョンモンスターを次々展開できる楽しいデッキになっていますよ!