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【機械コントロール】デッキレシピ紹介:大会優勝!相手の思考もコントロールする機械族デッキ!【遊戯王ラッシュデュエル】

ここ最近は大会環境でも【機械族】デッキがかなり増えています。

《潜入開始》を採用したオーダー型、罠カードを多く採用した罠型と人によって内容も様々ですよね。

選択肢が多いのは嬉しいことですが、いざ【機械族】デッキを構築するとなると、どう構築したらいいのかわからないと感じる人もいると思います。

そこで今回は相手をコントロールして攻めるタイプの【機械族】デッキ、【機械コントロール】デッキを紹介します。

このデッキは強者たちが集う20人のトーナメント大会「ユトリ杯」で優勝を果たしたデッキです。

デッキレシピ考案者のアカツキさんは、デッキの回し方だけでなく、意識しているプレイング、構築のポイントも解説していただきました。

わかはぴ
わかはぴ

どんなデッキにも使える考え方も含まれているので、読んでラッシュデュエルの腕をワンランクアップさせましょう!

デッキレシピ

メインデッキ(41枚)
カード名枚数
モンスター32
《鋼機神ミラーイノベイター》3
《魔将ヤメルーラ》3
《最強戦旗エースブレイカー》1
《人造人間-サイコ・ショッカー》(LEGEND)1
《最強旗獣サージバイコーン》3
《クラフター・ドローン》3
《シードラゴン・ナイト》3
《アメイジング・ディーラー》3
《最強旗獣エイムイーグル》2
《キャノン・ソルジャー》2
《シエスタトレーロ》2
《最強旗獣アバンウルフ》3
《CAN:D》3
魔法カード7
《JAM:Pセット!》3
《鉄の重撃》2
《天の啓示》1
《昂光の裁き》1
罠カード2
《永久凍結》2

デッキコンセプト

このデッキのコンセプトは「《人造人間-サイコ・ショッカー》を強く使うこと」です。

《人造人間-サイコ・ショッカー》は「お互いの罠カードの発動を封じ、お互いのフィールドの罠カードの効果を無効にする効果」を持つモンスターです。

この効果からフィールドに存在するだけで、相手の罠カードを気にせずに展開・攻撃ができるようになります。

《人造人間-サイコ・ショッカー》が機械族であることから【機械族】デッキをベースにすることで再利用しやすくし、蘇生手段を取り入れることで墓地から蘇生できるようになっています。

このようにサポート手段を取り入れることで、強く使えるように構築しています。

ではどうやって回していくのか?

次の項からデッキの回し方を解説していきます。

わかはぴ
わかはぴ

後攻でも勝てるように構築している点も注目です!

デッキの回し方

【機械コントロール】デッキは以下の3つの要領で回していきます。

  • 《魔将ヤメルーラ》により相手の展開を抑制しながら攻める
  • 相手フィールドを開けて戦闘ダメージを通しやすくする
  • 相手の思考・プレイングをコントロールする

《魔将ヤメルーラ》により相手の展開を抑制しながら攻める

このデッキの基本的な動きは《魔将ヤメルーラ》の効果により相手の最上級モンスターの召喚を封じて、相手モンスターの守備表示での展開を誘発しながら《鋼機神ミラーイノベイター》の貫通攻撃で攻めていくことです。

【サンダーボールド】や【竜魔】、【機械族】など最上級モンスターの召喚を軸に展開するデッキは多く、《魔将ヤメルーラ》を駆使することで、様々なデッキの展開を抑制することができます。

これにより有利な状況を作りやすくして攻めていきます。

クィーン
クィーン

でもこの戦い方って相手が最上級モンスターを召喚する前ならいいけど、すでに召喚されているモンスターには意味ないんじゃないの?

まさにその通りで《魔将ヤメルーラ》は効果の性質上、すでにフィールドに存在するモンスターには有効に使うことができません。

そのため、このデッキでは相手モンスターをバウンスできる《JAM:Pセット》と《昂光の裁き》が採用されています。

これにより相手モンスターをバウンスすることで、《魔将ヤメルーラ》の効果によりバウンスしたモンスターを、次のターンでは相手の手札に腐らせながら戦うことができます。

わかはぴ
わかはぴ

この点が後攻でも強く戦えるポイントで、展開されたモンスターのバウンスと《魔将ヤメルーラ》の効果による展開の抑制で、相手のテンポを崩していきます

クィーン
クィーン

最上級モンスターを多く採用するデッキ相手だと、相手の手札に最上級モンスターを貯めることが手札事故に繋がったりもするわ!

特殊召喚手段を採用するデッキにもケアされにくい

自分の手札・墓地からレベル7・通常モンスターを特殊召喚できる《潜入開始》ですが、最近はこれを採用したデッキも流行っています。

実際、アカツキさんが優勝した「ユトリ杯」でも、参加者の4分の1は《潜入開始》を採用したデッキでした。

そのため《魔将ヤメルーラ》を上手く使えないようにも感じますが、ほとんどのデッキは《潜入開始》で特殊召喚できるモンスターの採用枚数を3枚に抑えています。

そのためコンボ性が高く、タイミング良く発動される状況も少ないため、ケアされることはほとんどないようです。

わかはぴ
わかはぴ

3枚ずつしか採用していないカードを1枚ずつ引く確率は序盤であればかなり低いですもんね!

《天の啓示》がデッキの動きを柔軟にする

《天の啓示》は「自分フィールドのモンスターを好きな数だけ墓地へ送り、墓地へ送ったモンスターのレベルが10以上であれば、レベル8以下のモンスター1体を蘇生し、攻撃力を300アップさせる効果」を持っています。

《魔将ヤメルーラ》の効果の性質上、相手が対処できない場合は自分のモンスターがフィールドに残りやすくなります。

そこで《天の啓示》を発動することで、《魔将ヤメルーラ》とレベル2以上のモンスターを墓地のモンスターに変換できるようになります。

これにより状況に合わせた展開を行いやすくすることができます。

例えば相手フィールドに守備表示モンスターが多い場合は《鋼機神ミラーイノベイター》。

罠カードを警戒しなければいけない状況では《人造人間-サイコ・ショッカー》。

戦闘で突破できないモンスターがいる場合は《最強戦旗エースブレイカー》と、このように相手の状況に合わせてモンスターを入れ替えることができます。

わかはぴ
わかはぴ

《鋼機神ミラーイノベイター》+《人造人間-サイコ・ショッカー》を同時に展開すれば、確実に大きな戦闘ダメージを与えることができますが、《天の啓示》を駆使すればこの状況も作りやすくなります!

また《天の啓示》で蘇生したモンスターの攻撃力は300アップするため、戦闘サポートとしても使うことができます。

例えば相手フィールドに最上級モンスターがセットされている場合、そのモンスターが《邪影ダーク・ルーカー》(守備力2600)だった場合、《魔将ヤメルーラ》《最強戦旗エースブレイカー》《人造人間-サイコ・ショッカー》では突破することができません。

そこで《天の啓示》を発動すれば攻撃力2700以上のモンスターを生み出すことができるため、《邪影ダーク・ルーカー》のような守備力の高いモンスターがセットされていても突破できるようになります。

わかはぴ
わかはぴ

《天の啓示》の効果で墓地へ送ったモンスターも蘇生できるので、フィールドの《魔将ヤメルーラ》を墓地へ送って、攻撃力を強化して蘇生するなんて使い方ができるのもポイントです!

以上のように《天の啓示》が採用されていることで、デッキの柔軟性が高められています。

相手のフィールドを空けて攻撃していく

このデッキには下級モンスターが24枚と多めに採用されており、最上級モンスターのアドバンス召喚をサポートする《最強戦旗サージバイコーン》が採用されています。

そのため自分フィールドにモンスターがいない状況からでも、最上級モンスター1体+下級モンスター2体という展開を行いやすくなっています。

《JAM:Pセット》と《昂光の裁き》により相手モンスターを除去できるため、相手フィールドを開けることでこの展開を活かし、より大きな戦闘ダメージを与えていきます。

わかはぴ
わかはぴ

モンスター3体を展開しやすいため、《永久凍結》を発動しやすくなっており、この状況にもつなげやすくなっているのもポイントです!

相手の思考・プレイングをコントロールする

このデッキには以下のように相手の思考・プレイングに作用するカードが多数採用されています。

  • 《魔将ヤメルーラ》▶︎ 守備表示での展開を誘発できる
  • 《鋼機神ミラーイノベイター》▶︎ 攻撃表示での展開を誘発できる
  • 《昂光の裁き》▶︎ 相手に手札を残すプレイングを強要できる
  • 《人造人間-サイコ・ショッカー》▶︎ 罠カードへの警戒心を削ぐ
  • 《永久凍結》▶︎《人造人間-サイコ・ショッカー》への警戒心を削ぐ
  • 《天の啓示》▶︎ 墓地のモンスターをデッキに戻す際の選択を迷わせる(蘇生できないようにデッキに戻すか、蘇生させないように墓地に残すか)

これにより相手の思考・プレイングをコントロールしていきます。

クィーン
クィーン

でも正反対に作用するものもいくつかあるわよね?

これって意味どうなの?

《魔将ヤメルーラ》と《鋼機神ミラーイノベイター》、《人造人間-サイコ・ショッカー》と《永久凍結》は相手の思考・プレイングに正反対に作用します。

これは一見、意味のないように思えますが、どちらか一方が先に見えた場合、もう一方のカードをサポートする手段につながります。

例えば《人造人間-サイコ・ショッカー》は自分の罠カードの発動・効果を封じてしまう性質上、罠カードと共に採用されることの少ないカードです。

そのため《人造人間-サイコ・ショッカー》が見えた場合は、相手の罠カードへの警戒心を削ぐことができます。

しかしこのデッキには《永久凍結》が採用されているため、相手の不意を突きつつ妨害することができますね。

このように相手のプレイングの変化を逆手に取ったり、不意打ちを行うことで相手のペースを乱しコントロールしていきます。

クィーン
クィーン

行動の正解がわからなくなってきたら、本来のプレイングも鈍りそうね

以上が【機械コントロール】デッキの回し方です。

意識しているプレイング

次にアカツキさんが【機械コントロール】を使う際に意識しているプレイングについて解説します。

墓地のモンスターをデッキに戻す際はデッキに戻す有効性を見極める

デュエルをしていれば「下級モンスターまたは最上級モンスターばかりを引いてしまう」ということもありますよね。

そのため、こういった事態が起こらないように、墓地のカードをデッキに戻す際は、戻すカードをデッキに戻す有効性を意識しながら戻していきます。

例えば手札・フィールド・墓地の状況からデッキ内の最上級モンスターの数を計算し、最上級モンスターが少ない場合は、最上級モンスターをデッキに戻すなどですね。

中級者以上であれば、当たり前に行なっている人も多いと思いますが、デュエルをする上ではとても重要です。

このデッキには前述したように《天の啓示》が採用されているため、《天の啓示》が墓地にない状況では、《天の啓示》で蘇生できることも考慮してデッキに戻すモンスターを選択します。

わかはぴ
わかはぴ

デュエルの進行に大きく影響するので、デッキに戻すカードを適当に選んでいる人は、これを機に意識してみてください!

《JAM:Pセット》で固定される《CAN:D》は状況に合わせて固定を解除する

《JAM:Pセット》の効果発動後、発動条件となった《CAN:D》はデッキトップに固定されます。

そのため、次のターンは《CAN:D》を引くことになりますよね。

こうなった場合は、使用していない《JAM:Pセット》の枚数によって固定したままにしておくか、固定を解除するかをコントロールします。

このデッキでの固定解除の方法はシャッフルで、墓地のモンスターをデッキに戻す効果などを駆使して意図的にシャッフルを行います。

固定しておくと2枚目以降の《JAM:Pセット》が使いやすくなり、固定を解除すると次のターンに《CAN:D》をドローしてしまうデメリットをケアすることができます。

クィーン
クィーン

確かに《JAM:Pセット》がなければ《CAN:D》を強く使うのは難しいもんね

わかはぴ
わかはぴ

使用していない《JAM:Pセット》の枚数が1枚以下の状態など、次の《JAM:Pセット》を使える確率が低いなら、固定を解除するのが有効です!

こうすることでドローするカードに《CAN:D》が含まれない分、強い手札になる可能性が高くなりますよ

《死者蘇生》で自分のモンスターを蘇生させられた場合はそれを利用する

《死者蘇生》を発動された場合、自分のモンスターが相手フィールドに蘇生されることもあります。

元々の持ち主が自分であるモンスターをバウンスした場合は自分の手札・デッキに戻るため、上記のような状況になった場合は、この性質を利用しつつ次の動きに繋げます。

例えば、自分の手札に《最強戦旗エイムイーグル》があり、相手フィールドに元々の持ち主が自分の《鋼機神ミラーイノベイター》がある場合です。

《JAM:Pセット》により《鋼機神ミラーイノベイター》をバウンスした場合は、自分のデッキトップが《鋼機神ミラーイノベイター》と《CAN:D》に固定されます。

この時、シャッフルすることでデッキトップの固定を解除することができますが、手札に《最強戦旗エイムイーグル》がある場合は、あえてデッキトップの解除をせずに、次のターンの《最強戦旗エイムイーグル》と《CAN:D》から《鋼機神ミラーイノベイター》を特殊召喚する動きに繋げます。

これはほんの一例ですが、相手の《死者蘇生》を利用することで、このような使い方もできます。

このように限られた状況でも有効活用できるように想定しておくことで、どんな状況でも強く対応しやすくなりますね。

構築のポイント

今回紹介したアカツキさんのデッキレシピを見てみると「他にどんなこだわりがあるんだろう?」「あのカードは採用しないのかなぁ?」と感じる人もいると思います。

そこで構築のポイントと一部のカードの採用・不採用理由も解説します。

41枚構築で相手に採用カードの枚数を読まれにくくする

デッキ構築をする際、引きたいカードを引く確率を最大まで高めるために、40枚でデッキ構築をする方が多いと思います。

しかしこのデッキは41枚で構築されています。

「採用したいカードが溢れてしまったのかなぁ」とも感じますが、アカツキさんは意図してこの枚数で構築しています。

その理由が以下の2つです。

  • カードの種類の比率を読めないようにすることで採用枚数を読みにくくする
  • 41枚構築であることで相手に警戒心を抱かせる

カードの種類の比率を読めないようにすることで採用枚数を読みにくくする

40枚での構築の場合、最上級モンスターの枚数は7〜8枚、多くても10枚であることがほとんどです。

そして魔法・罠カードの枚数は8〜12枚であることがほとんどですよね。

これを基準にすることで、相手のデッキの残りのカードの枚数を予測することができます。

しかし41枚にすることで、1枚多い分、「あのカードはさらにもう1枚入っているかも」と相手に深読みさせることができます。

例えばこのデッキには《昂光の裁き》が1枚採用されていますが、相手に2枚採用していることを疑わすことができれば、《昂光の裁き》をケアするために手札を1枚残すというプレイングを強いることができます。

デッキ枚数を41枚にすることで、このような深読みをさせやすくなります。

41枚構築であることで相手に警戒心を抱かせる

デュエル中は相手のデッキ枚数を確認することができますが、その時、相手のデッキ枚数が41枚だった場合はどう感じますか?

人によっては「そこまでして採用したいカードがあるの?」と警戒してしまう人もいるかもしれません。

デッキ枚数を41枚にすることで、このような警戒心を抱かせることにも繋がります。

少し前の大会環境を例にすると、《永久凍結》が登場した頃、【竜魔】デッキに《永久凍結》を1枚追加で採用した41枚のデッキが流行っていました。

これは《ダーク・リベレイション》を3枚採用するという強みをそのままに、デッキバランスを崩さずに《永久凍結》を採用した結果です。

このような構築の仕方を知っている場合、41枚の構築であることに警戒心を抱いてしまいますよね。

デッキ枚数が41枚にすることで、これを狙うことができます。

わかはぴ
わかはぴ

ちなみにアカツキさんが参加した「ユトリ杯」は「試合前にお互いにデッキ枚数を口頭で宣言する」というルールがあったため、41枚構築であることで相手に心理的効果を与えられる可能性が高くなっています

クィーン
クィーン

そんなことまで戦略にするなんて策士すぎるわね

カードが無駄に墓地へ送られるのを防ぐよう構築

モンスターの効果を発動したら、うっかり《死者蘇生》が墓地へ送られてしまった。なんてことを経験したことはありませんか?

このデッキには「自分のデッキのカードを墓地へ送る効果(及び発動条件)」を持つカードが採用されていません。

そのことから上記のようにデッキの魔法・罠カードが無駄に墓地へ送られることがなくなっています。

クィーン
クィーン

こういう不慮の事故みたいなことがなくなるから、勝ちに繋がるプランも崩れにくそうね

わかはぴ
わかはぴ

デッキ内の魔法・罠カードを管理しやすくなるので、このような構築にするのも一つの戦術ですね

《人造人間-サイコ・ショッカー》の選択理由

デッキコンセプトの項で少し触れていますが、レジェンドカードに《人造人間-サイコ・ショッカー》を選択した理由が、罠カードを気にせず展開・攻撃ができるからです。

ここ最近、レジェンドカードに《聖なるバリア-ミラーフォース-》が登場しましたが、《ダーク・リベレイション》や《バトル左遷》のような罠カードとは異なり、フィールド・墓地からその存在を予測するのが難しいカードになっています。

そのことから相手のレジェンドカードが発覚しておらず、相手フィールドに魔法・罠カードがセットされている状態では、警戒せざるを得ないという状況に陥ることもあります。

そこで《人造人間-サイコ・ショッカー》です。

《人造人間-サイコ・ショッカー》を採用することで、そういった状況を気にせずに展開・攻撃ができるようになります。

レジェンドカードといえば《死者蘇生》や《聖なるバリア-ミラーフォース-》が採用されることが多いですが、《人造人間-サイコ・ショッカー》を採用する理由にはこういった理由も含まれています。

クィーン
クィーン

相手フィールドにセットカードが3枚あってレジェンドカードが判明していない状況だと、攻撃するのも怖いものね

《永久凍結》を採用する理由

攻撃力2500以上のモンスターのメタカードとして《永久凍結》《ハーディフェンス・ミッション》が存在しますが、このデッキには《永久凍結》が採用されています。

その理由が以下の2つです。

  • 《ハーディフェンス・ミッション》に比べて警戒されにくい
  • 【機械族】デッキとのミラーマッチで相手の攻撃力2200以上のモンスターを除去することができる

《ハーディフェンス・ミッション》に比べて警戒されにくい

ここ最近は既にフィールドに存在するモンスターにも有効な《ハーディフェンス・ミッション》が採用されることが多くなっています。

そのため攻撃力2500以上のモンスターを扱う場合は、《ハーディフェンス・ミッション》を考慮して攻撃することが多いですよね。

アカツキさんはそこをあえて《永久凍結》にすることで、相手の予測する展開を崩せるようにしています。

クィーン
クィーン

《ハーディフェンス・ミッション》を警戒して罠カードに対する破壊耐性を付与することはあるけど、《永久凍結》は最近あまり見ないし、ケアしようとは思いにくいものね

わかはぴ
わかはぴ

手軽さは《ハーディフェンス・ミッション》に劣りますが、デッキに戻すことで墓地からの再利用を防げるという点も《永久凍結》が優秀なポイントです!

【機械族】デッキとのミラーマッチで相手の攻撃力2200以上のモンスターを除去することができる

《永久凍結》は元々の攻撃力を参照する効果ではないため、フィールド魔法などにより攻撃力が2500以上になっているモンスターにも有効なカードです。

そのため《ハーディフェンス・ミッション》が有効打になりにくいような【機械族デッキ】でも、攻撃力を永続的に強化する《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》が採用されていると、《永久凍結》で除去できるようになります。

このデッキでは上記のような【機械族】デッキと対面した時の想定も含めて《永久凍結》を採用しています。

わかはぴ
わかはぴ

大会環境ではドラゴン族・魔法使い族モンスターを軸にするデッキも多く、そういったデッキのメタカードとして《世紀末獣機界ビーストギア・ワールド》が採用されることもあります

アカツキさんはそれを逆手に取るために《永久凍結》を採用しているようです

この他には攻撃表示でフィールドに残ってしまった《アメイジング・ディーラー》を墓地へ送ったりするためにも使うことができます。

わかはぴ
わかはぴ

《永久凍結》と《ハーディフェンス・ミッション》

それぞれに異なる強みはありますが、あえて採用率の低い《永久凍結》を採用することで本来のカード効果以上の働きをもたらしていますね!

《シールド・ボウリング・コング》の不採用理由

【機械族】デッキでは採用率の高い《シールド・ボウリング・コング》ですが、このデッキでは不採用になっています。

その理由が先攻1ターン目に引いた場合に弱く、最近の環境では攻撃表示でモンスターが展開されることが多いからです。

先攻を獲得できたのに手札にある最上級モンスターが《シールド・ボウリング・コング》だと、相手モンスターに容易に戦闘破壊されてしまいます。

それだと先攻を得る旨味も少なくなってしまいますよね。

また最近の環境ではモンスターが攻撃表示で展開されることも多く、《シールド・ボウリング・コング》の効果を上手く使えない状況も多くなってきています。

こういった理由から《シールド・ボウリング・コング》を不採用にしています。

わかはぴ
わかはぴ

対戦回数の多い大会だと、こういった時折起こる噛み合いの悪さが負けに繋がったりもするので、不採用にすることでそういったリスクを軽減することもできていますね

《魔法石の採掘》の不採用理由

手札事故をケアしたり、墓地の魔法カードに柔軟に変換できる性質から、最近は《魔法石の採掘》の採用も流行っていますが、このデッキでは不採用にしています。

その理由がコスパの悪さです。

《死者蘇生》や《潜入開始》のように圧倒的にコスパの良いカードを再利用する分には良いのですが、それ以外のカードでは損失の多いカードになってしまいます。

そのため今回のデッキでは不採用にしています。

クィーン
クィーン

劣勢時だと手札コストの重さが足を引っ張って逆転しきれないなんてこともあるもんね

わかはぴ
わかはぴ

便利なカードではありますが、デッキを選ぶカードですね

まとめ

今回は【機械コントロール】デッキのデッキレシピを紹介しました。

要点をまとめると以下の通りです。

デッキコンセプト
  • 《人造人間-サイコ・ショッカー》を強く使うこと
デッキの回し方
  • 《魔将ヤメルーラ》により相手の展開を抑制しながら攻める
  • 相手フィールドを開けて戦闘ダメージを通しやすくする
  • 相手の思考・プレイングをコントロールする

アカツキさんは様々なデッキとの対戦シーンを想定してシュミレーションもしており、そういった多岐に渡る想定がデッキを上手く使うことにもつながっているのかもしれませんね。

ちなみに今回紹介したデッキはマッチ戦を想定して構築されており、相手の展開を抑制しながら戦うことで、相手の情報を引き出し、2戦目以降に活かせるようになっています。

前述したようにこちらの情報は開示することで相手のプレイングをコントロールすることができるため、情報の開示はむしろメリットであり、上記も含めて2重の意味でマッチ戦で勝ちやすくなっています。

わかはぴ
わかはぴ

いろんなカードが細かくシナジーしており、本当によく考えられたデッキです

相手の思考をコントロールして戦うデッキはアカツキさんらしくもあってデッキ内容を伺っている最中は感心することばかりでした



おまけ:デッキができた経緯

このデッキの原型は「RUSH KINGDOM」というリモートイベントで使用していた【機械族】デッキがベースになっているそうです。

「RUSH KINGDOM」はルールの性質から後攻で勝てるデッキでなくては勝ち上がるのが難しく、それを意識しないデッキでは連続で負けてしまいます。

アカツキさんは実際に何度も負けてしまったようで、その反省を活かし今回のデッキが出来上がりました。

後攻でも勝てるデッキの特徴にバウンスを駆使したデッキがありますが、《昂光の裁き》を軸にする型と《JAM:Pセット》を軸にする型と二通りあります。

《昂光の裁き》は相手の手札が0枚でなくてはモンスターをバウンスすることができず、《JAM:Pセット》は墓地にレベル2以下のサイキック族モンスターが必要です。

両者を比較した時に《昂光の裁き》の方が発動しにくいことから、《JAM:Pセット》を軸にしたそうです。

クィーン
クィーン

相手の手札を減らすカードには《抑竜ステルンプテラ》と《ロイヤルデモンズ・シャウト》がいるけど、手札に引いていないとサポートできないもんね

わかはぴ
わかはぴ

一方、《JAM:Pセット》は墓地にレベル2以下のサイキック族モンスターを用意すれば良いだけなので、使いやすさは《JAM:Pセット》の方が勝りますね

クィーン
クィーン

人によってデッキを構築する経緯は様々だけど、自分以外の構築の経緯を聞くのも面白いわね

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