トリプルビルドパック「エボリューション・インパクト」にてマキシマム軸で戦えるようになった【真紅眼】
フュージョン軸とは全く異なる戦い方ができるようになったわけですが、どのように構築すれば良いのかわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、マキシマム軸の「真紅眼」【真紅眼マキシマム】のデッキレシピを解説します。
マキシマムモンスターの特徴、現状抱えている課題点も合わせて解説しています!
マキシマムモンスターの中では高いライフ奪取能力を持ち、攻撃的なマキシマムテーマになっています!
目次
【真紅眼マキシマム】の特徴
デッキレシピ解説の前に、マキシマムモンスターの特徴を紹介します。
《真紅眼の極炎竜》は【真紅眼】の新たなギミックとして登場したマキシマムモンスターで、マキシマムテーマとしては以下の特徴があります。
- マキシマム召喚に依存せず戦える
- マキシマム召喚しないタイプのデッキに強い
- セットカードを破壊できる
- 種類を問わない破壊耐性を持つ
- 自分の魔法・罠カード全てにバウンス耐性を付与できる
相手モンスターの戦闘破壊で誘発する2400の効果ダメージから、確実にダメージを与える事ができます。
相手モンスターが攻撃表示の場合はさらに戦闘ダメージも加算されるため、かなりライフ奪取能力が高いモンスターであるのが特徴です。
マキシマムモード時の攻撃力3700とそこそこ高いですが、マキシマムモンスターとして低めであるため、マキシマム召喚しないタイプのデッキに強いモンスターとなっています。
マキシマムパーツ単体でも最上級モンスターとして運用できる近代的性能をしています。
しかしマキシマムモードでなければ攻撃力が低く、サポートカードなしではまともに戦闘する事ができません。
また[R]が《真紅眼の黒竜》としてフュージョン素材になる効果を持っていますが、現状《真紅眼の黒竜》を素材にできるモンスターはもう一方のフュージョン素材を指定するものしかないため、フュージョンギミックを取り入れるのも難しくなっています。
上記2点が大きな欠点で、マキシマム召喚を積極的に狙うしか強さを見出せないモンスターになっています。
フィールドに召喚しなければ《真紅眼の黒竜》としてフュージョン素材にできないのも頭を抱えるポイントです
《メテオフレア・フュージョン》の効果で《メテオ・スウォーム・エントリー・ドラゴン》をフュージョン召喚する時に、全てのマキシマムパーツを素材にできればよかったんだけどね
《メテオ・スウォーム・エントリー・ドラゴン》 フュージョン素材上では《真紅眼の極炎竜》のマキシマムパーツ全てを素材にする事ができますが、専用フュージョン魔法の《メテオフレア・フュージョン》に「《真紅眼の黒竜》《デーモンの召喚》《メテオ・ドラゴン》のいずれかを素材としてフュージョン召喚する」という制約があるため、[R]のみしかフュージョン素材にする事ができません。 |
今回はここまでの点を踏まえて、マキシマム召喚に特化した構築に仕上げました。
マキシマム召喚できない状況でもある程度戦えるようにはなっているため、ぜひ構築の参考にしてみて下さい。
デッキレシピの解説
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 25 |
《真紅眼の極炎竜[L]》 | 3 |
《真紅眼の極炎竜》 | 3 |
《真紅眼の極炎竜[R]》 | 3 |
《マクスヴァル・ザッハーク》 | 3 |
《フェニックス・ドラゴン》 | 3 |
《深海竜バットイール》 | 3 |
《レジェンド・プリースト》 | 3 |
《竜水の神子》 | 3 |
《カードガンナー》 | 1 |
魔法カード | 11 |
---|---|
《天の加護》 | 3 |
《天の招来》 | 3 |
《昂光の呪縛》 | 3 |
《コスモス姫のお戯れ》 | 1 |
《天使の施し》 | 1 |
罠カード | 4 |
---|---|
《ドラゴニック・ドミネーション》 | 3 |
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》 | 1 |
以下のようにマキシマム召喚を行うデッキでは王道の動きで戦うデッキになっています。
- 手札交換・ドロー・墓地肥やし
- マキシマムパーツを墓地から回収
- マキシマム召喚
墓地肥やしの速度が早く、デッキ再構築により中盤に差し掛かるにつれ戦いやすくなるのがポイントです。
【真紅眼マキシマム】デッキの回し方:動きの解説
まず、今回のデッキの特徴として以下の強みがあります。
- マキシマムモードでのライフ奪取能力が高い
- 破壊耐性により戦闘を強要できる
- セットカードの破壊が得意
①:豊富な墓地回収手段によってマキシマムパーツを揃える
《真紅眼の極炎竜》はレベル10・ドラゴン族で構成されており、この扱いやすいステータスから、墓地からの回収手段が豊富に存在します。
今回の構築では計9枚採用しており、これらを駆使してマキシマムパーツを揃えていきます。
墓地回収であるため当然墓地肥やし手段が必要になるわけですが、これらの内《マクスヴァル・ザッハーク》《天の招来》は墓地肥やしも同時に行う事ができます。
上記に加えて、墓地肥やし・手札交換手段も別で採用しているため、マキシマムパーツを集めやすくなっています。
《深海竜バットイール》 ・手札のレベル10モンスターを参照し、その枚数分の手札交換 ドローした後に不要なカードをデッキに戻すという質の良い手札交換を行えることから、マキシマム召喚に繋げやすくなります。 また罠カードを引き込む手段にもなるため、状況を選ばず強い動きへのアクセス手段になるのがポイントです。 | |
《レジェンド・プリースト》 ・3枚分の墓地肥やし ・相手モンスター1体の攻撃力・守備力を600ダウン 墓地回収を行えるカードのサポートだけでなく、墓地にレジェンドカードまたは《レジェンド・プリースト》があれば、さらにマキシマム召喚前後問わず戦闘のサポートにもなります。 | |
《カードガンナー》 ・3枚分の墓地肥やしを行える ・自身をドローに変換 墓地を肥やしながら自身をドローに変換することで4枚分のデッキ圧縮を行う事ができます。 下級モンスターが少ない場面では、墓地肥やしだけを行い自身をアドバンス召喚のリリースとして使う選択肢も取れるのがポイントです。 また《天の招来》の墓地回収効果の適用条件を阻害せずに墓地肥やしを行えるのもポイントです。 | |
《天の加護》 ・実質レベル10専用の手札交換カード 基本的にはマキシマムパーツをコストにデッキを回転させるために使用します。 使用機会はほとんどありませんが、レベル10以上になるようにモンスターをコストにしてドローに変換できるのもポイントです。 | |
《天使の施し》 ・3枚分の手札交換を行えるカード。 ドローした後に墓地へ送るカードを選択できるため、質の良い手札交換を行う事ができるのがポイントです。 《深海竜バットイール》とは異なり意図的に墓地形成できるのもポイントです。 |
②:サポートカードによりライフ奪取を加速させる
マキシマム召喚の後は高いライフ奪取能力により一気に決着をつけていくわけですが、以下のカードを併用することでそれをさらに加速させていきます。
《昂光の呪縛》
通常魔法
【条件】相手の手札が1枚以下の場合に発動できる。
【効果】相手フィールドのモンスター1体を選んで表側攻撃表示または裏側守備表示にする。このターンに相手が罠カードを発動している場合、またはこのターンが後攻プレイヤーの最初のターンの場合、さらにお互いは2枚ドローする。
相手モンスター1体の表示形式変更により《真紅眼の極炎竜》の各種効果をサポートする事ができます。
攻撃表示への変更は戦闘ダメージの確保。
裏側守備表示への変更は、中央の《真紅眼の極炎竜》のセットカード破壊効果サポートになります。
マキシマムモードのモンスターは性質上、相手モンスターを複数体戦闘破壊する事ができません。
このギミックを併用することで、モンスター2体の処理が可能になる点が強みです。
例えば以下のような状況の場合です。
相手フィールドには《夢中のシルビクス》《栄華夢中のシルビクス》がいます。
どちらをフィールドに残しても次のターンに《現夢中のシルビクス》にフュージョン召喚され《真紅眼の極炎竜》を突破されるリスクがあるため、2体とも処理する必要があります。
この場合に前述したギミックを取り入れることで、2体の処理が可能になるという事です。
フュージョン / 効果モンスター
レベル9 / 光属性 / 昆虫族 / 攻3000 / 守2500
効果モンスター(レベル7〜9/昆虫族)×2
【条件】 このカードをフュージョン召喚した自分メインフェイズに、自分の墓地のモンスター(レベル9以外/昆虫族)3体をデッキに戻して発動できる。
【効果】このカードの攻撃力はターン終了時まで500アップする。その後、相手フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す事ができる。
ちなみにマキシマム召喚できない場合でも相手モンスターの表示形式変更は有効で、中央の《真紅眼の極炎竜》の効果を併用することで、戦闘が苦手な《真紅眼の極炎竜》の欠点を補う事ができます。
効果モンスター/マキシマム
レベル10 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守0 / M攻3700
「真紅眼の極炎竜[L]」「真紅眼の極炎竜[R]」と揃えてマキシマム召喚できる。
【条件】このカードを召喚したターン、またはこのカードがマキシマムモードの場合に発動できる。
【効果】相手フィールドの裏側表示のカード1枚を選んで破壊する。
攻撃力2500以上のモンスターも破壊耐性を無視して突破できるようになるわね!
テーマ的にも相性の良い《昂光の呪縛》ですが、効果の性質から後攻1ターン目ではドローソースになり、不利になりがちな後攻スタートをケアしてくれます。
また豊富なドローソース・手札交換手段から後攻1ターン目に発動しやすくなっているのもポイントです。
《レジェンド・プリースト》
効果モンスター
レベル4 / 光属性 / 天使族 / 攻1000 / 守300
手札または墓地にいるこのカードはレジェンドカードになる。
【条件】このカードを召喚・特殊召喚した自分メインフェイズに発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード3枚を墓地へ送る。その後、自分の墓地にレジェンドカードがある場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んでその攻撃力・守備力をターン終了時まで600ダウンできる。
墓地肥やしにも使用するカードですが、追加効果により相手モンスターの攻撃力・守備力を600ダウンさせる事ができます。
600という数値は微々たる数値ですが、ライフ奪取能力を底上げする事ができます。
この攻撃力・守備力ダウンはマキシマム召喚できない場面では特に有効で、攻撃力低いマキシマムパーツの戦闘をサポートする事ができます。
この効果で攻撃力2900以下のモンスターを一方的に戦闘破壊できるようになりますよ!
③:中盤以降は《竜水の神子》によりデッキを再構築
計14枚採用されている墓地肥やし・ドローソース・手札交換手段から、本デッキはデッキ圧縮速度が早くなっています。
そのため、中盤以降は《竜水の神子》によりデッキを再構築していきます。
《竜水の神子》 以下のように3パターンで墓地のモンスターをデッキに戻す事ができるため、デッキの再構築に幅を効かせることができます。 ・2枚目以降の《竜水の神子》1体をデッキに戻す ・2枚目以降の《竜水の神子》を含むモンスター4体をデッキに戻す ・モンスター4体をデッキに戻す 相手の魔法・罠カードも破壊する事ができるため、その後の展開・攻撃を通しやすくなるのもポイントです。 |
デッキには《竜水の神子》に加えて《マクスヴァル・ザッハーク》《フェニックス・ドラゴン》を戻していくのが基本です。
こうすることによりマキシマム召喚に繋げやすくしていきます。
以上が【真紅眼マキシマム】の回し方です。
他のカードの採用理由
《コスモス姫のお戯れ》 ・手札のカードを相手フィールドのカードの破壊に変換 破壊により戦闘が苦手なマキシマムパーツの弱点を補う他、マキシマムモードのモンスターを維持できた次のターンに相手のカードを破壊する手段になります。 | |
《ドラゴニック・ドミネーション》 ・400の効果ダメージ付き召喚反応系罠カード 戦闘が苦手なマキシマムパーツの弱点を補いつつ、相手の展開を妨害する事ができます。 マキシマムモードに守備表示が存在しない性質から、マキシマムモードでは相手の《昂光の呪縛》をケアできるのもポイントです。 | |
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》 ・攻撃を実質無効にしながら相手モンスターを裏側守備表示にできる 裏側守備表示への変更は中央の《真紅眼の極炎竜》の効果サポートになり、相手モンスターの守備力によっては戦闘サポートにもなります。 マキシマムモードの《真紅眼の極炎竜》は効果の性質から、攻撃を無効にしながら相手モンスターを維持するカードと相性が良いため《攻撃の無力化》を採用するのもおすすめです。 |
まとめ
今回は【真紅眼マキシマム】デッキのデッキレシピを解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 墓地肥やし・手札交換手段により墓地を形成
- 墓地回収手段によりマキシマムパーツを揃える
- 《昂光の呪縛》《レジェンド・プリースト》によりライフ奪取を加速させる
- 中盤以降は《竜水の神子》によりデッキを再構築
デッキの再構築には《竜水の神子》に加えて《マクスヴァル・ザッハーク》《フェニックス・ドラゴン》を戻して、再度マキシマム召喚しやすい状態を作るのがポイント!
新たな可能性を得た【真紅眼】!
いずれフュージョン軸と併用できるようになれば嬉しいですね!