11月16日(土)に発売される「灼熱のサラマンデウス」
新たなテーマとして【ガジェット】が収録されるわけですが、「ガジェット」モンスター1体の召喚から最大3体の下級モンスターを墓地から供給できるギミックを持つテーマになっています。
様々なカードと組み合わせる事ができる可能性を秘めたカードですが、今回はセルフバウンスと組み合わせることで「ガジェット」モンスターを活かす方法をデッキレシピと合わせて解説します。
【ガジェット】を活かした構築の参考にしてみてください!
目次
【ジョインテックガジェルギア】のデッキレシピ
メインデッキ(40枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 29 |
《古代の機械双頭竜》 | 3 |
《ジョインテック・スパイクセンチピード》 | 3 |
《古代の機械蠍尾獣》 | 3 |
《ジョインテック・レオ》 | 3 |
《ジョインテック・コブラ》 | 3 |
《冥跡のジュンディー》 | 3 |
《イマジナリー・リアクター》 | 3 |
《イエロー・ガジェット》 | 3 |
《グリーン・ガジェット》 | 3 |
《レッド・ガジェット》 | 1 |
《カード・ガンナー》 | 1 |
魔法カード | 8 |
---|---|
《ジョインテック・ディガップ》 | 3 |
《古代の整備場》 | 3 |
《コスモス姫のお戯れ》 | 1 |
《死者転生》 | 1 |
罠カード | 3 |
---|---|
《起動指令 ギア・フォース》 | 2 |
《強制脱出装置》 | 1 |
今回の構築のメインギミックは《ジョインテック・スパイクセンチピード》による「セルフバウンス+モンスター破壊効果」で、それを活かしてビートダウンを行う形になっています。
本来であればコスパの悪い効果になる《ジョインテック・スパイクセンチピード》に「ガジェット」ギミックを取り入れることで、《ジョインテック・スパイクセンチピード》を強く使えるような構築に仕上げました。
【ジョインテックガジェルギア】の強みと回し方
本デッキには以下の強みがあります。
- 手札・フィールドのモンスターの反復でモンスター効果を複数回発動
- 「ガジェット」ギミックで最大4体の下級モンスターを供給
- 複数の墓地回収手段により再現性が高い
①:手札・フィールドのモンスターの反復でモンスター効果を複数回発動
効果モンスター
レベル7 / 地属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1600
【条件】このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスター(レベル5以上/地属性/機械族)1体を持ち主の手札に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。このターン、自分はモンスター(機械族以外)の効果を発動できない。
本デッキの主軸となる《ジョインテック・スパイクセンチピード》ですが、発動条件により自分のモンスターを手札に戻す必要があります。
この発動条件によるセルフバウンスが要で、手札に戻したモンスターを再度召喚することでモンスター効果の複数回発動を狙います。
このギミックで手札に戻したいモンスターが《古代の機械蠍尾獣》です。
《古代の機械蠍尾獣》
効果モンスター
レベル5 / 地属性 / 機械族 / 攻1700 / 守1700
【条件】自分の墓地の「グリーン・ガジェット」「レッド・ガジェット」「イエロー・ガジェット」のいずれか1体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。このターン、自分はモンスター(地属性/機械族)でしか攻撃できない。
相手の魔法・罠カード1枚を破壊する事ができるカードですが、セルフバウンスギミックを取り入れることで魔法・罠カード2枚の破壊に繋げる事ができます。
《ジョインテック・スパイクセンチピード》の効果と合わせると、モンスター1体と魔法・罠カード2枚の破壊を行いながら最上級モンスターと上級モンスターを展開する手段となりますが、普通に展開すると計6枚のカードが必要になります。
このコスパの悪さを補うのが「ガジェット」ギミックです。
②:「ガジェット」ギミックで最大4体の下級モンスターを供給
「ガジェット」モンスターはそれぞれ、別の「ガジェット」モンスターを墓地から回収する事ができます。
この効果を連鎖させることで、1枚の「ガジェット」モンスターから最大4体の下級モンスターの供給へと繋げる事ができます。
このギミックを取り入れることでセルフバウンスギミックをコスパ良く行なっていきます。
「ガジェット」ギミック以外には《ジョインテック・コブラ》《ジョインテック・レオ》、《イマジナリー・リアクター》ギミックでもコストを補うことができるようになっています。
《ジョインテック・コブラ》 《ジョインテック・スパイクセンチピード》を墓地から特殊召喚することで3枚分のカード消費を補う事ができます。 《ジョインテック・スパイクセンチピード》が守備表示で展開されるのが欠点ですが、計3枚のカード消費でモンスター1体と魔法・罠カード2枚の破壊を行えるようになるのがポイントです。 | |
《ジョインテック・レオ》 《ジョインテック・スパイクセンチピード》を墓地から回収することで1枚分のカード消費を補う事ができます。 相手の魔法・罠カード1枚を相手フィールドにセットする必要がありますが、相手のセットカードが少ない状況では《古代の機械蠍尾獣》により破壊することでケアする事ができます。 | |
《イマジナリー・リアクター》+《死者転生》 追加効果を適用できれば2枚分のカード消費を補う事ができます。 他のモンスターや「ガジェット」ギミックと異なり、ドローに左右されてしまう点は要注意です。 |
「ガジェット」ギミックや上記のカードを展開に取り入れるには墓地の準備が必要であるため、以下のカードで墓地肥やしを行い準備を整えます。
《ジョインテック・ディガップ》は手札コストが必要な点からコスパの悪いカードです。
一見するとセルフバウンスギミックのコスパの悪さを助長しているようにも感じます。
しかし「ガジェット」ギミックや《ジョインテック・コブラ》によって手札コストによる損失は補えるため、質の良い擬似サーチ・墓地肥やしを行える点を優先して採用しました。
実際「ガジェット」ギミック(モンスター1体の回収)の適用で損失を相殺、《ジョインテック・コブラ》に至っては2枚分のアドバンテージを生み出す事ができます。
③:豊富な墓地回収手段による高い再現性
今回のセルフバウンスギミックに必須の《ジョインテック・スパイクセンチピード》《古代の機械蠍尾獣》ですが、前述した通り《ジョインテック・スパイクセンチピード》は《ジョインテック・コブラ》《ジョインテック・レオ》で墓地から回収する事ができます。
これに加えて「ガジェット」ギミック、《古代の機械蠍尾獣》は《古代の整備場》で墓地から回収する事ができるため、再現性の高い構築になっています。
「ガジェット」ギミックでは《イエロー・ガジェット》を墓地から回収する事ができます!
《古代の整備場》
通常魔法
【条件】なし
【効果】自分の墓地の攻撃力・守備力が同じ数値の効果モンスター(地属性/機械族)1体を選んで手札に加える。
基本的には必須ギミックを回収するために使いたいカードですが、状況に合わせて他のカードも回収することもできます。
- 墓地の準備が整っていない序盤では《カードガンナー》を回収して墓地肥やしを加速
- 手札に余裕がある時は《古代の機械双頭竜》を回収して強固な盤面を構築
豊富な回収先から序盤から終盤にかけて使いやすいのがポイントです。
《古代の機械双頭竜》
効果モンスター
レベル8 / 地属性 / 機械族 / 攻2500 / 守2500
【条件】なし
【永続効果】このカードの攻撃宣言時に相手は罠カードを発動できない。自分の墓地に「グリーン・ガジェット」「レッド・ガジェット」「イエロー・ガジェット」のいずれかがいる場合、このカードの攻撃力は300アップし、効果では破壊されない。
《古代の整備場》《ジョインテック・レオ》の効果で墓地から回収できるカードの1枚《古代の機械双頭竜》。
セルフバウンスギミックに絡むことはほとんどありませんが、条件を満たすことで破壊耐性持ちの攻撃力2800のモンスターになるため、展開に絡めることで盤面の突破難易度を引き上げる事ができます。
また永続効果である点から《ベリーフレッシュ・スイミング》や《狡猾な落とし穴》などの召喚反応系破壊罠カードに強いのもポイントです。
他のカードの採用理由
《コスモス姫のお戯れ》 ・手札2枚をカード2枚の破壊に変換できる(追加効果によるドロー含む) | |
《死者転生》 ・《イマジナリー・リアクター》ギミックの適用に必須のカード ・2枚のカード消費で好きなモンスターを墓地から回収できる。 手札コストを必要としますが、《ジョインテック・ディガップ》と同じく損失補いやすいのがポイントです。 | |
《起動指令 ギア・フォース》 ・相手モンスターの破壊により相手の攻撃を抑制し、自分のモンスターの維持に繋げられる 《ジョインテック・スパイクセンチピード》《古代の機械蠍尾獣》共に維持することで、次のターン再び効果を発動できるため、それらを守る事ができれば効果以上のリターンを得る事ができます。 レベル4以上の地属性・機械族がいる場合は発動できないため、フィールドに残すモンスターには要注意です。 自由枠であるため別のカードに入れ替えても良い枠です。 | |
《強制脱出装置》 ・バウンスによる展開妨害カード 自分のターンにも発動できるため、攻めるためにも使える他、セルフバウンスを行うカードとしても利用する事ができます。 |
構築のポイント
今回の構築ですが、調整の過程で従来の【古代の機械】とは回し方や構築内容が大きく変わりました。
その点についても合わせて紹介します。
- 《歯車街区》《古代の歯車冠》不採用により構築の自由度を確保
- 《ジョインテック・センチピード》の採用により【古代の機械】の欠点を克服
①:《歯車街区》《古代の歯車冠》不採用により構築の自由度を確保
【古代の機械】では必須カードである《歯車街区》ですが、本デッキにも採用することで《古代の機械双頭竜》《古代の機械蠍尾獣》のアドバンス召喚のリリースを軽減する事ができます。
《歯車街区》発動下ではセルフバウンスギミックがさらにコスパの良いものになるのですが、効果を適用できるモンスターが6枚のカードのみであるため思い切って不採用にしました。
これにより同じく採用していた《古代の歯車冠》も抜け、「墓地のモンスターが機械族のみ場合」という発動条件を満たす必要がなくなったため、結果的に構築自由度が広がっています。
本デッキの恩恵としては、地属性デッキの墓地肥やしとしてかなり優秀な《冥跡のジュンディー》を採用できるようになった点がかなり大きいです。
②:《ジョインテック・センチピード》の採用により【古代の機械】の欠点を克服
効果モンスター
レベル7 / 地属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1600
【条件】このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスター(レベル5以上/地属性/機械族)1体を持ち主の手札に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。このターン、自分はモンスター(機械族以外)の効果を発動できない。
アドバンス召喚のリリース軽減と再現性を高める《強欲で謙虚な壺》《ジョインテック・ディガップ》を採用できる点から、【古代の機械】は最上級モンスターの複数体の展開が容易です。
しかし攻撃力3200以上のモンスターを突破するのが難しいという欠点を抱えていました。
今回の構築では《ジョインテック・センチピード》をメインギミックとして採用することで、モンスターの破壊が行えるようになったため攻撃力の高いモンスターも突破しやすくなっています。
また破壊効果は戦闘ダメージの確保にも繋がっているため、従来の【古代の機械】よりも早く決着を付けやすくなっています。
まとめ
今回は【ジョインテックガジェルギア】デッキのデッキレシピを解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 《ジョインテック・スパイクセンチピード》《古代の機械蠍尾獣》からなるセルフバウンスギミックでモンスター1体と魔法・罠カード2枚の破壊を行う
- コスパの悪さは「ジョインテック」ギミック、《イマジナリー・リアクター》ギミック、《ジョインテック・コブラ》《ジョインテック・レオ》で補う
- 各種ギミックを展開に取り入れるため、墓地肥やしにより準備を整える
- セルフバウンスギミックは《ジョインテック・コブラ》《ジョインテック・コブラ》《古代の整備場》で墓地から回収
セルフバウンスギミックは決まるとかなり気持ち良いです!
「ガジェット」ギミックを活かしたデッキ構築に悩む方は一度試してみてください!