「オーバーラッシュパック2」にて新たに登場したテーマ【ラヴ】
攻撃力0のモンスターで戦うという突拍子のないコンセプトに興味を持つ方も多いと思います。
そこで今回は【ラヴ】のデッキレシピとデッキの回し方について解説します。
今回は限りなく純構築に近い形で構築しました
【ラヴ】デッキの基盤としてぜひ参考にしてみてください!
目次
デッキレシピ
メインデッキ(41枚)
カード名 | 枚数 |
---|---|
モンスター | 27 |
《オールラヴ・ゴッデス》 | 3 |
《ピースラヴ・アンヘル》 | 3 |
《ラヴ・アンヘル》 | 3 |
《キューティーラヴ・アーネラ》 | 2 |
《ドウェルチェア・スケイル》 | 3 |
《はぐれ使い魔術師》 | 3 |
《ラヴ・ダヴ》 | 3 |
《ラヴ・エンジェル》 | 3 |
《ピュアラヴ・エンジェル》 | 2 |
《ラヴ・アーネラ》 | 2 |
魔法カード | 10 |
---|---|
《ラヴ・レター》 | 3 |
《ラヴ・スタディ》 | 3 |
《ラヴ・シュート》 | 3 |
《天使の施し》 | 1 |
罠カード | 4 |
---|---|
《シャイニーシェイディー》 | 2 |
《ラヴ・メモリー》 | 1 |
《魔法の筒》 | 1 |
今回はレジェンドモンスターを不採用にしています。
その理由が【ラヴ】がデッキ内のモンスターを攻撃力0のモンスターで統一することで、強く戦う事ができるテーマであるためです。
一応、攻撃力0のレジェンドモンスターには《千年の盾》等、3種存在しますが、どれも採用メリットが薄いため今回は不採用にしました。
デッキの回し方
- 《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》を展開して攻める
- 直接攻撃を絡めてトドメを刺す
①:《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》を展開して攻める
攻撃力0のモンスターを主体とするデッキですが《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》が簡単に自身の攻撃力を強化することができます。
《オールラヴ・ゴッデス》は攻撃力3000、《ピースラヴ・アンヘル》は攻撃力2500まで強化することができるため、これを駆使しながら攻めていきます。
これらの攻撃力強化は相手ターンも持続するため、受けにも攻めにも強い盤面を作りながら攻めていけるのがポイントです。
それぞれ詳しく解説します。
《オールラヴ・ゴッデス》
効果モンスター
レベル8 / 光属性 / 天使族 / 攻0 / 守0
自分フィールドに元々の攻撃力が0の表側表示モンスターがいる場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
【条件】なし
【効果】このカードの攻撃力は、[自分フィールドの元々の攻撃力が0の表側表示モンスターの数]×1000アップする。自分のモンスター(攻撃力0)の戦闘で、自分は戦闘ダメージを受けない。
攻撃力0のモンスターの数を参照して自身の攻撃力を強化する効果から、自身以外のモンスターへの攻撃を誘導しながら戦闘ダメージを軽減することができます。
これにより“突破されにくく、突破されても戦闘ダメージを受けにくい”という受けにも強い盤面を構築することができます。
しかしこの盤面構築にも弱点があり、《オールラヴ・ゴッデス》から戦闘破壊または除去されることで盤面が一気に弱くなります。
そのため、このデッキでは自分または相手モンスターの表示形式変更により、相手モンスターの攻撃抑制、被ダメージの軽減ができる《シャイニーシェイディー》を採用しています。
《シャイニーシェイディー》
通常罠
【条件】相手ターンに、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時、手札1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分または相手フィールドの表側表示の効果モンスターを合計2体まで選んで裏側守備表示にする。この効果で相手フィールドの元々の攻撃力が2600以上のモンスターを選んだ場合、さらに自分は1500LP回復する。
手札コストが必要となりますが、【ラヴ】は墓地のカードを手札に加える手段が多く、それらを活用しあえて手札を温存することで発動を狙います。
効果の性質から、一度相手に見えてからは読まれやすいため、マッチ戦では別の罠カードと入れ替えても良いですね。
《ピースラヴ・アンヘル》
効果モンスター
レベル7 / 水属性 / 天使族 / 攻0 / 守0
このカードはモンスター(攻撃力0)1体をリリースして攻撃表示でアドバンス召喚できる。
【条件】自分の墓地のモンスター(攻撃力0)1体をデッキに戻して発動できる。
【効果】このカードの攻撃力は次のターン終了時まで2500アップする。その後、自分の墓地の「ラヴ・シュート」1枚を選んで手札に加える事ができる。
効果から攻撃力2500の上級モンスターと同等のスペックを持つモンスターとして扱うことができます。
これに加え、墓地から回収できる《ラヴ・シュート》により攻撃力を2600まで底上げすることができ、状況に応じて直接攻撃も行えるモンスターとなっています。
そしてこの直接攻撃効果が【ラヴ】における勝ち筋の一つになります。
②:直接攻撃を絡めてトドメを刺す
通常魔法
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの元々の攻撃力が0の表側表示モンスター(天使族)1体を選ぶ。このターン、そのモンスターの攻撃力は100アップし、直接攻撃できる。このターン、自分はモンスター1体でしか直接攻撃できない。
《ピースラヴ・アンヘル》で墓地から回収できる点から、相手のライフポイントが2600以下であれば直接攻撃で勝てるようになります。
1枚でも墓地に落ちていれば、その状況を作ることができるのですが、安定して墓地に落としておきたいカードであるため3枚採用しています。
攻撃力の底上げ、手札コストの確保を安定して使えるようになるわ!
デッキを回す上でのポイント
- デッキに戻すカードを意識する
- 《ラヴ・スタディ》を無闇に発動しない
①:デッキに戻すカードを意識する
【ラヴ】において要となる《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》ですが、墓地から回収する手段に乏しく、《ラヴ・レター》以外では自分フィールドの状況によっては腐る《ドウェルチェア・スケイル》しかありません。
そのため要の2体を安定して展開するためにも、手札・フィールド・墓地のどこかに1枚ずつ維持しながら、他はデッキに戻すことを意識して回します。
《ピースラヴ・アンヘル》《ラヴ・アーネラ》《ドウェルチェア・スケイル》の効果でモンスターをデッキに戻す際は意識しましょう!
②:《ラヴ・スタディ》を無闇に発動しない
通常魔法
【条件】自分の墓地にモンスターが6体以上いて、その攻撃力の合計が0の場合に発動できる。
【効果】相手フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキの下に戻す。
相手のカードを種類問わずデッキバウンスすることができる強力なカードですが、基本的には自分の攻撃を安全に通すために魔法・罠カードに対して発動したいカードです。
幸いモンスターの戦闘破壊は要の2体と《ラブ・アンヘル》の存在から比較的容易であるため、基本的にはそれらを用いて《ラヴ・スタディ》は無闇に発動しないのがポイントです。
魔法・罠カードは《キューティーラヴ・アーネラ》でも除去できるので、そこを併用しつつ、ここぞという時に使いましょう!
他のカードの採用理由
レジェンドカード
《天使の施し》
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分は3枚ドローする。その後、自分は手札2枚を選んで墓地へ送る。
相手モンスターの戦闘破壊、魔法・罠カードの除去と比較的器用に立ち回れるテーマでありますが、《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》を引けていなければ話になりません。
そのため、それらを安定して引く確率を上げるために《天使の施し》を採用しました。
ちなみに墓地のカードを回収できる効果とは相性が良く、それらと併用することで手札を増やすカードとしても使えます。
このことから、中盤以降は他のデッキよりも強く使いやすくなるのもポイントです。
《魔法の筒》
通常罠(LEGEND)
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
【効果】その攻撃を無効にし、[そのモンスターの攻撃力]だけ相手にダメージを与える。
破壊耐性を持つモンスターが増えてきた現在のラッシュデュエルでは腐ることがほぼなく、相手へのバーンダメージにより直接攻撃による勝ちを狙いやすくなるため採用しました。
攻撃反応系罠カードである点で、破壊されることも多いです。
そのため、召喚・特殊召喚反応系のレジェンド罠カードと入れ替えるのも選択肢の一つですね。
その他のカード
《ラヴ・アンヘル》 戦闘補助と墓地肥やしを行うモンスター。 このモンスターの存在により、攻撃力の高いモンスターの突破難易度が格段に下がります。 | |
《キューティーラヴ・アーネラ》 魔法・罠カードを除去するためのモンスター。 攻撃力の強化も行えますが、盤面が整ったタイミングで相手の罠カードが発動することもあるため、効果発動タイミングには要注意なカードです。 効果の発動には手札コストが必要であり少し重いため、必要なタイミングで墓地から引っ張ってこれる状況を作りやすい2枚採用にしています。 | |
《ドウェルチェア・スケイル》 レベル5以上のモンスターを墓地から特殊召喚できるモンスター。 返し札として強力なカードで、このカードがあることでモンスター0体の状況から巻き返せる状況を作りやすくなります。 | |
《はぐれ使い魔術師》 手札交換を行えるモンスター。 手札交換以外の役割はほぼなく、手札の質を高めてくれるカードです。 | |
《ラヴ・ダヴ》 墓地肥やしを行うモンスター。 墓地肥やしを行うついでに《ラヴ・エンジェル》を手札に加えることができ、手札コストを補う他、《はぐれ使い魔術師》《天使の施し》のような手札交換系カードのサポートにも使えます。 | |
《ラヴ・エンジェル》 《ラヴ・ダヴ》の回収対象となるモンスター。 | |
《ピュアラヴ・エンジェル》 壁モンスター。 戦闘ダメージを0にする効果により、《オールラヴ・ゴッデス》の弱点を補うことができます。 戦闘による盤面突破を狂わせることで勝ち筋に繋がることもあるため、裏側守備表示で召喚するのも有効なカードです。 | |
《ラヴ・アーネラ》 墓地のモンスターを再利用するためのモンスター。 簡単にアドバンテージを得ることができるカードですが、墓地のモンスターが減ることで《ラヴ・スタディ》を発動しにくくなるため、発動タイミングには要注意なカードです。 | |
《ラヴ・レター》 墓地の天使族を回収するためのカード。 《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》をはじめ、自由にモンスターを回収できるため、このカードが引けているだけでかなり戦いやすくなります。 | |
《ラヴ・メモリー》 モンスター破壊のケアと盤面の再形成を同時に行えるカード。 《オールラヴ・ゴッデス》の弱点を補うこともでき、使いやすいカードですが、採用の優先順位から1枚の採用にしています。 《ラヴ・レター》による墓地から回収できるのもポイントです。 |
【ラヴ】関連カードの不採用理由
《ラヴ・ウルフ》
効果モンスター
レベル2 / 光属性 / 天使族 / 攻0 / 守1400
【条件】このカードを召喚したターンに、手札のモンスター(天使族/攻撃力0)1体を相手に見せて発動できる。
【効果】自分フィールドの表側表示モンスターまたは相手フィールドのモンスター1体を選んで表示形式を変更する。その後、自分の墓地の「ラヴ・プロテクション」1体を選んで手札に加える事ができる。
表示形式の変更により、以下のように様々な役割を担うことができます。
- 守備表示による展開に対する戦闘ダメージの確保
- 攻撃力が高いモンスターに対しての戦闘補助
- 《オールラヴ・ゴッデス》の弱点補助
しかし効果を使いたい盤面が限られており、回収対象である《ラヴ・プロテクション》を不採用にしているため、今回は不採用にしました。
《ラヴ・セーフティ》
装備魔法
【条件】自分フィールドの元々の攻撃力・守備力が0の表側表示モンスター(天使族)1体に装備できる。
【効果】装備モンスターと自分の魔法&罠ゾーンの裏側表示のカードは相手の効果では破壊されない。装備モンスターが自分フィールドに表側表示でいる限り、相手は装備魔法カードを装備していないモンスターに攻撃宣言できない。
《オールラヴ・ゴッデス》の弱点を補いながら、相手ターンの自分の盤面を強化してくれるカードです。
《ラヴ・ダヴ》により墓地から回収することもでき、頼もしいカードではあるのですが、他のカードと比較し優先順位が低いため不採用にしました。
攻撃反応系の罠カードと相性が良いため、後述する《ラヴ・ミリオン》を併用する場合は採用しても良いかもしれません。
《ラヴ・プロテクション》
通常罠
【条件】自分フィールドに元々の攻撃力が0の表側表示モンスター(天使族)がいる場合、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時に発動できる。
【効果】相手フィールドのモンスター1体を選んで表示形式を変更する。このターン、選んだモンスターの効果は発動できない。
表示形式の変更とモンスター効果の発動封じにより、相手ターンの自分の盤面を強化してくれるカードです。
効果の性質から発動タイミングが難しく、タイミングを間違えるとあまり効力を発揮できません。
また相手の盤面を捲れた場合に強く使うことができますが、直接攻撃の併用や3体のモンスターで攻撃できないターンが発生した時に強く使いにくいこともあるため、今回は採用を見送りました。
玄人向けのカードかもしれないわね
《ラヴ・ミリオン》
通常罠
【条件】元々の攻撃力が0の自分の表側表示モンスター(天使族)が攻撃を受ける相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
【効果】攻撃してきたモンスターの攻撃力はターン終了時まで100万ダウンする。自分フィールドに表側表示モンスター(守備力0)がいる場合、さらに攻撃を受けるモンスターの攻撃力は100アップする。
現状、全てのモンスターを返り討ちにできる罠カードです。
《ラヴ・セーフティ》を装備した《オールラヴ・ゴッデス》とは特に相性が良く、相手モンスターを破壊しながら3100の戦闘ダメージを生み出すことができます。
発動タイミングの都合上、妨害されやすく、《ラヴ・セーフティ》を装備した《オールラヴ・ゴッデス》を用いなければリターンが少ないため、不採用にしました。
《ラヴ・リターン》
通常罠
【条件】自分フィールドに元々の攻撃力・守備力が0の表側表示モンスター(天使族)がいる場合、自分がドローフェイズに通常ドローをした時に発動できる。
【効果】お互いのフィールドの表側表示モンスターの内、元々の攻撃力が一番高いモンスターを全て持ち主の手札に戻す。
元々の攻撃力を参照する性質上、相手モンスターをほぼ確実にバウンスすることができるカードです。
しかし発動タイミングがかなり遅く、【ラヴ】にとっては発動条件も少し重いです。
有効に使える場面も少ないため、今回は不採用にしました。
まとめ
今回は【ラヴ】デッキのデッキレシピとデッキの回し方について解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 《オールラヴ・ゴッデス》《ピースラヴ・アンヘル》を展開して攻める
- 直接攻撃を絡めてトドメを刺す
- デッキに戻すカードを意識する
- 《ラヴ・スタディ》を無闇に発動しない
攻撃力0を活かした面白いデッキなので、ぜひ皆さんも構築してみてください!